白鵬対策「すべて出した」 ベテラン安美錦、涙の理由 - 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH5G6JMWH5GUTQP03C.html
この記事を読む前に、NHKニュースのサイトでこの動画が見られるのでご覧ください。
Reading:大相撲 照ノ富士が2日目から4連勝 NHKニュース http://nhk.jp/N4JF4EDv
記事に戻る。
…流れの中で繰り出したはたきで横綱に背中を向かせるなど追い詰めましたが、相手の速い身のこなしについて行けず、足を取りに行こうとしたまま倒れ込みました。
観戦していた多くの方が予感したでしょう。序盤での白鵬2敗目です。結果的には横綱のうまい体さばきに敗れはしましたが、あの白鵬を土俵上で苦笑いを浮かべさせるまで追い詰めたのは見事でした。北の湖理事長(元横綱)が賛辞を送ります。「白鵬に向かっていける相手が何人いるか。負けてもおもしろい相撲ですよ」
(略)
約15年にわたって付け人だった元幕下の扇富士がこの春で引退。…(略)送りたかったのは、はなむけとしての金星でした。その願いが一歩及ばなかったからこその涙。この日、白鵬に繰り出した技や動きは、これまで扇富士と練ってきた白鵬対策の数々だったと、安美錦は打ち明けました。だからこそ、白星をつかみたかった。
「2人で考えたことをすべて出しました。やっぱり、勝ちたかった……」
自分が思い出したのは、藤田和之がヒョードルに向かって放ち、ビッグヒットさせた「ゴリラフック」。あれでストリートファイターだったらヒヨコが登場してたぐらいにグロッキーになったヒョードルだったが、結局地力の差を見せてそこから圧勝。
でも、その地力、実績を考えれば、あの場面を作ったことは藤田にとってその後も光り輝く勲章になった。