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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「IPPON GP」が24日放送。大喜利の「国際性」と「オープン性」について

http://matome.naver.jp/odai/2135547948180147801
土曜プレミアムIPPONグランプリ
2014年5月24日(土) 21時00分〜23時10分 の放送内容
 
大喜利王決定戦!芸人日本代表達がおバカ回答を大連発!大会チェアマン松本人志も大絶賛。バカリ・ホリケン・設楽・ジュニア超緊張の真剣勝負!大波乱勃発!?


 『IPPONグランプリ』は、「お台場笑おう会」なる団体が、大喜利が大好きな芸人たちを招待して、誰が面白いかを競い合うパーティー。  大会チェアマンは松本人志。ルールは、Aブロック、Bブロック5人ずつに分かれ、まずはAブロックが大喜利バトルをしていく。その審査はBブロックの芸人が行い、面白いと思ったら手元のボタンを押す。
 ボタンは1人2個あり、全員が2個押して合計10点満点を獲得すると〈IPPON〉となる。各ブロックのお題が1問増えて計4問出題され、1問につき7分の制限時間内に何本〈IPPON〉が取れるか、〈IPPON〉が取れた合計本数が1番多いプレーヤーが決勝進出となる。最後に両ブロックの決勝進出者2名が戦い、グランプリを決定する。  

今回、初登場となるのは、岩尾望(フットボールアワー)と、芸人1,603名が番組の出場権を賭けて争った『IPPONスカウト』の優勝者・川元文太(ダブルブッキング)の2名。過去3回の優勝経験を誇る絶対王者バカリズムをはじめ、優勝経験者の千原ジュニア(千原兄弟)、設楽統(バナナマン)、堀内健(ネプチューン)、さらには出場2回で、優勝1回、準優勝1回と抜群の安定感を誇る秋山竜次(ロバート)など実力者がそろい白熱の大喜利バトルを展開!果たして、実力伯仲の今大会を制するのは!?
出演者
チェアマン   松本人志 
出場者
秋山竜次(ロバート)  岩尾望(フットボールアワー)  小出水直樹(シャンプーハット)  設楽統(バナナマン)  千原ジュニア(千原兄弟)  バカリズム  ビビる大木  堀内健(ネプチューン)  又吉直樹(ピース)  川元文太(ダブルブッキング)〈IPPONスカウト優勝者〉 

自分、こういう番組の存在を全然知らなかった。先週の午前中、これの事前予告番組があったのでやっと知ったのです。

ときに「大喜利」という言葉は自分のIMEでは単語登録されていない言葉だった。
そしてそもそも「古い笑い」の代表格たる笑点(これも単語登録無いよな…)の看板だったわけだけど、松本久志氏が例の「一人ごっつ」などで発展させたことはやはり素晴らしいといえましょう。

海外での「大喜利」に相当するものについて

わたくし以前、これは面白いもんだから、こういうことを考えたことがあります。

「ジャパーニズ・オオギリ(大喜利)を海外に輸出できないか?」と思った。 -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130609/p3

NHKつけたら「ケータイ大喜利」放送中。
みるといつも面白い。
…ふと思う。このジャパニーズ「OOGIRI」は”クールジャパン”の一環として輸出できないか?twitterでも #のハッシュタグが日本語で使用可能になったとたん「大喜利解禁」と間違っている連中ばっかだった日本人のあれを真似するのもよくないと思うが。
 
・・・とはいえ外国にもQ&A方式のジョークとかあるからな。
Q:「プールに潜ったら、ポーランド語(※間抜け、の代名詞で登場する。よくありませんね)で書かれていた注意書きは?」
A:「ここは禁煙です」
とか。(まずいわ!)。まあ、このノリでやればいいわけだからね。でも「大喜利」に該当する英語やアラビア語はあるのでしょうか。
……んなことを考えていたら、番組の最後に
http://www.nhk.or.jp/o-giri/news/world.html
「海外から何人メジャーがでるのかな!?スペシャル」WEB企画・トレーニングお題でオオギリ力をアップしよう!
番組では6月15日「海外から何人メジャーがでるのかな!?スペシャル」と題した特別企画を行います
(略)
「……あるある」に対応する文化の方ってあるのかな? あるだろうな、たぶん。 「... HAVE HAVE」


以前twitterで「海外だって『ハッシュタグ大喜利』みたいなものはあるさ」という一文を読んだことがあるのだが、これは何と言うのかね。
実際、ちょと外国人に説明したいので、相当する言葉が合ったら教えてください。
 

テレビ番組というのはちゃんと買い付ける商社があり、番組の国際見本市がある。
言葉遊びに特化すると、当然海外の人は笑えないが、「写真で一言」とかはすごく普遍的なんじゃないかな、と思うのですが…
まあコメディアンには外国の壁は高くもあり低くもあり…日本在住外国人が見る日本の番組、では一貫して志村けんの番組がトップクラスの人気だった。見た目だけでおかしい、ということらしい。


あ!!検索したらそれを語る記事があった!!!

世界中で『twitter大喜利』がフィーバーしてる件
http://magazine.gow.asia/life/column_details.php?column_uid=00000182

ツイッターでいま、一大ブーム…(略)俗に『ハッシュタグ大喜利』と呼ばれ、このほかにもいろいろなお題がツイッターのタイムラインをにぎわせています。
ツイッター機能の仕様変更があり「ハッシュタグが英字のみ⇒日本語でもOK」になりました。

日本語が使えるようになると、ただのタグ付け機能にとどまらず、いつの間にか大喜利のお題に利用され・・・(略)

日本で大ブームのハッシュタグ大喜利ですが、実は海外でも行われているのです。

イギリスではこんなお題が人気です。

#ホラー映画で生き残る術
●一緒に逃げてた奴が転んだら見捨てろ
●一番叫ぶ白人女は生き残るからそいつと一緒にいろ
●子供の言う事は全部信用しろ

大喜利における「素人と玄人の差」について

ところで。
http://www.fujitv.co.jp/ippon/index.html?PHPSESSID=0f5d0bc87a1b1d7c548bf5bcf9569ac3

にあるように、この大会は一般からも回答を募集しているそうで……
こういう話に関して、自分は、下の投稿雑誌を例に挙げて以前かきました。
雑誌の特徴上、けっこう分かる人はわかるでしょ。

そして「ファンロード」の逝くを見送る。 -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090418/p3

そもそも、自分がインターネットに本格的に触れだしたとき、かなり最初の時期に「ああ、これはファンロードつぶれるな」と思ったもの。
つまり、これが上につながるんだが、何かのお題をもとに面白おかしくパロディ・とんちを利かせて遊ぼう!ということになったら、より不特定多数の、より幅広い層から集めたほうが絶対に勝つ。それはどこかでもちろん「面白い・面白くない」で選別を受けることになるのだろうけど、その選別ゲートも広く、基準が多様なことのほうが望ましい。
(略)

…(※ネットのさまざまな漫画ネタスレッドで)笑いながら、「これじゃあ『ファンロード』の存在価値が無くなるなあ」と。
面白いことを思いついたら、(まだブログという概念は知られてなかったが)掲示板や自分のサイトにアップする。
物理的にはがきを書いて投稿する手間も、センスが選者と合わずにはねられることも、一部にはオオウケだが一般には?というジャンル限定の笑いが排除されることもない。
選択、選別はいったん公開されてから、それが引用されるか、記憶に残るかで決まっていく。
しらずしらずのうちに、投稿するような人はみんなこっちのほうを選ぶんじゃないか?と思った。
今回の休刊……インターネットに接したときに感じたその思いが、この前ニュースを聞いたときにフラッシュバックしたのでした。
(略)
お笑い番組」はファンロードと同様、選者がいるから完全に集合知を統合するということではないけど、ただ構造的に、一人二人の天才芸人や天才構成作家で笑いを作るより、NHKの「ケータイ大喜利」のほうが圧倒的に面白くなる、ということになりそうな。


当然ながら、お笑い芸人と素人だと「打率」が違うし、また「即興性」も全然違うだろう。実際にリアルタイムでヨーイドンで競うなら、プロ芸人さんが素人に圧勝するだろうし、また玉石混交の「比率」という点でも全然ちがう。
また「選者」というプロが結局はエライ、ということでもありましょう。
お題作りも、いまはプロが番組の性質上仕切っているな。

 
でも、こういうふうに事前にお題を出されて、
http://www.fujitv.co.jp/ippon/question/question_a.html
http://www.fujitv.co.jp/ippon/question/question_b.html
http://www.fujitv.co.jp/ippon/question/question_c.html

投稿を集めて、それなりの選者が優れたものを選ぶとしたら、それはプロのコメディアンを必然的に凌駕するだろう。


「百発百中の砲一門は百発一中の敵砲百門に対抗し得るか」というやつである。
http://blog.goo.ne.jp/tnnt_1571/e/e2f2f07c1a9b72c816e264854f67dc61

それは別に芸人のメンツを傷つけるようなものではなく、ある種の必然だらう、と思いますです。「はがき職人」の時代からそうであったとはいえ、一瞬で万の投稿を集められるようになるネット時代は特にそうだと。

まあ、ネタだけでなくそこから軽妙にやり取りするのはプロのフィールド。
今回、見られたら見てみたいと思います。

むかしの傑作のまとめがあった。

http://matome.naver.jp/odai/2135547948180147801