http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20140511/1399769934
判定30-27×2、29-28の3-0で堀口UFC2連勝。3Rのパウンドでやや攻め疲れしたせいでKOできなかったのと、1R微妙な内容だったのでもっとしっかり取りに行って欲しかったが、2R以降は危なげない内容。これでランキング入りは確実に。
情報を遮断した上で、12日夜に試合の映像を見た。
UFCで、連勝を飾っただけで堂々の出来……ではあるが、やはり2R終了時にへなへなと座り込む相手を見ると、「KOチャンスを逃した試合」に見えてしまうのは欲張りとはいえ仕方ない。
いやそれ以上に、組んだ相手のテイクダウン、フロントチョーク、スタンド肩固め…などにはヒヤリとさせられたりもした。相手も、UFCでは0勝1敗選手だったが、それでもやはり世界最高峰の場はかくも厳しい。
やはり勝てたこと、それ自体をよしとしよう。
あと思ったのだが、やはり堀口の伝統カラテ的ファイトスタイル…遠い間合いからババッと踏み込んで当てていくやり方、距離をつかむ前の遠い間合いのキープが「消極的」とみなされる危険、かつてのLYOTOのような…それをはらんでいると感じた。1R、会場から少しブーイングが聞こえてきたのでな。
ある程度堀口の「そのスタイル」が一つの個性として浸透してくれれば、とも思ったりする。…それが本当に公正なのかというとまた微妙だが、今成正和は打撃の攻防の中でぱたりと倒れても「ああ、お得意の寝技への引き込みなんだな」と認識されてるからジャッジも観客もそれなりに判断し、それが判定にも影響した、ってことは確実にあったと思う。
遠くで間合いを最初に測るのが堀口流なんだ、そこからトンでもない踏み込みで入って当てていく序曲なんだ…ということを、とりあえずひとつの個性、イメージとして早めに浸透させてほしいな、と思う。ジャッジが仮に選手の個性を判断にいれずに一律の基準をキープしていたとしても(それが正しいかもしれないし)、少なくとも観客が納得すれば、ブーイングなどは減り、すなわち雰囲気部分で堀口に不利な要素が減るとは思う。
「ニンジャステップ」「テレポーテーション・ステップ」「ニンジャパンチ」とか、勝手にあの距離のキープをひとつの個性として売り込んだらいかがでしょうか。