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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「石丸次郎や李英和がテレビに出ると、朝鮮総連からクレームがつく」(高世仁)

■石丸次郎をテレビに出すな!1〜3
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20131224
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20131225
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20131226

石丸次郎さんを取材するうち、いろんなところで、朝鮮総連がテレビ局に彼を出さないよう圧力をかけていると聞いた。

石丸さん以外にも、李英和(リヨンファ)、高英起(コウヨンギ)、朴斗鎮(パクトジン)の各氏が総連の「ブラックリスト」…「四人組」のうち、石丸さん以外に3人はいずれも元総連の幹部・活動家で、「裏切り者」とみなされるのだろう
(略)
テレビ局が石丸さんのパートナーの内部映像を使うと、すぐに総連の某幹部からテレビ局の担当幹部に「文句」が来るという。これがテレビ局内を萎縮させ、「効果」が出ているというのだ。
(略)
上司に「総連がやかましく言ってくるので、次からは考えてくれ」といわれたと、その担当者から私は直接に聞いた。この人以外にも在京のテレビ局の報道部門で仕事をする数人に聞き「圧力」を確認できた…(略)総連のクレームに多かれ少なかれ「配慮」するのは、どの局も「横並び」でやっていることだという。
(略)
いったいなぜ、朝鮮総連によるテレビ局などマスコミへの圧力が「効く」のだろうか。

それは、アメがあるからだ。「北朝鮮を取材させてやる」というアメが。
(略)
北朝鮮に取材班を入れることを手柄にするマスコミ幹部の功名心が、朝鮮総連の圧力を効果あらしめている。
テレビ局の幹部が、「Aテレビは、うちよりもっと面白い場所を取材してるじゃないか、何でうちはできないんだ」と部下に苛立ちをぶつけた話も聞いた。

この番組を、実際に制作した側の証言だと考えると重みも増す。

2013年12月22日放送
謎の国、北朝鮮の核心に迫るジャーナリスト・石丸次郎に密着
http://www.mbs.jp/jounetsu/2013/12_22.shtml

あの国に激震が走った。北朝鮮のナンバー2で、金正恩(キムジョンウン)の後見人と言われていた張成沢(チャンソンテク)が処刑されたのだ。

この謎の国を独自の方法と視点で迫るのが、ジャーナリスト・石丸次郎だ。

石丸は、北朝鮮に3回、中朝国境に89回足を運び、800人を越える脱北者を取材。直に北朝鮮の人々と接触する地道な取材を20年も続けてきた。さらに石丸は、北朝鮮内部情報の最も太いパイプを持っている。北朝鮮の国内に、命懸けで取材する10人のジャーナリスト集団がおり、彼らを物心両面で支援しているのだ。密かに送られてくる内部映像には、北朝鮮の公式メデイアには決して載らない庶民の生の声が溢れている。独自の情報をもとに、石丸は、以前から北朝鮮の体制不安を予想してきた。

いままた注目を集める北朝鮮。ジャーナリズムの力が世界を変えると信じる石丸次郎の情熱に迫る。

それでも現在は「北朝鮮取材許可とのバーター」が主な影響力になったのは、ずいぶんと平和的となったといえよう。過去の証言や記事では、かなり威圧的、暴力的な形の圧力だったという。