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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

あらためて「漫画のコマ紙芝居化」を考える。TV番組、youtube、「予告編」…そして「機械仕掛けの愛」再び

この話は以前、数年前に書いた話の再論でもある。

そういえば、最初にこのことを考えたときの作者も同じ人か・・・あ、あと「マンガノゲンバ」もあったっけ。

■「マンガノゲンバ」や投稿動画で見る「漫画紙芝居」の面白さ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071002#p7
■続・業田良家慈悲と修羅」の話題。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080320/p4

……この「マンガノゲンバ」を見ていて感心するのは、漫画のコマを順番に映していって、声優がせりふを朗読すれば、それだけでそれなりの質のコンテンツができるなあ、ということだ。
これは日本漫画の力だよな。
コストは声優のギャラと編集費、版権者への権利金だけですな。これはタイアップ、宣伝でもあるわけだから(俺はこの朗読紙芝居を見て読み始めた作品も多い)権利金はわずかでもいいだろう。これってむしろ、CSでレギュラー番組としてやったほうがいいと思うのだがどうでしょうか。
著作権者の了解を受けることが必要なのはもちろんだが…

上のニコニコ動画、見ましたか。
昨日希望したようなものが、そのまま存在した。
英語字幕までついているところがすごい。
ほんとに、単にコマを紙芝居のようにして効果音と音楽をつけただけなのにね。
これで実力ある声優が台詞を当てたらどうなるのか。
マンガノゲンバ」が毎回、いい作品を選んでこれをやっているのはたいしたものだが、一回書いた話で申し訳無いが、CSとか、地上波深夜放送でこういう「いい漫画(たぶん短編中心)をピックアップ」「コマを分解し紙芝居風に紹介」「声優、効果音、音楽をつける」という番組をやってもらえないだろうか。
権利取得を含め、低予算で作れると思います。もしくは、選者を豪華にして「夏目房之介が選ぶ傑作短編」とか「夢枕獏が選んだホラー漫画」という縛りでもいい。獏さんなんか「アンソロジー大好きだ、自信がある、やらせてくれえ」とかどっかで叫んでいたから安くやってくれると思うよ(笑)

そして今年、ほんの2カ月前ですが・・・
藤子・F・不二雄の短編集が「怒り新党」で話題に
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130228/p3
経由で

■「怒り新党」を観てSF短編に興味を持った方へ
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20130227
 27日(水)午後11時15分から放送されたテレビ朝日の深夜番組『マツコ&有吉の怒り新党』新・3大○○のコーナーで、藤子・F・不二雄先生のSF短編が取り上げられました。
 テーマは「藤子・F・不二雄らしからぬ 新・3大異色な物語」…(略)『コロリころげた木の根っ子』『自分会議』『間引き』

最終的に確認してないのだが、このときも結局、アニメをつくるとかじゃなく、コマを分解して「紙芝居」とし、そこに声優さんが声を当てたのかな?
それがかなりの反響を呼んだのだから、やはり可能性はある気がするんだよなあ。

脳内企画書

TVミニ番組企画書 「深夜漫画館」(仮題)

深夜枠の10分番組。
日本が誇るマンガ文化の幅広い紹介を目的とする。

・作品 日本の漫画で、1話完結の短編を主に扱う。シリーズ作品でも、特に優れたものは、冒頭に3分程度、その漫画全体の設定や流れなどを紹介するコーナーを別に作り、その前提を踏まえて放送する、ということも考えていい。
 
・声優 一人何役もできる実力派の声優を男女1人ずつ。要は「まんが日本昔ばなし」方式。
 
・紹介者 広く視聴者を誘導するために、「紹介者」をつけてもいい。漫画に詳しい有名人、文化人などに選んでもらい、「○○が選んだこの一本」という形で付加価値をつける。実質、名前を借りるだけもいい。
 
・効果音、音楽をつける。音楽はタイアップ曲でもいいし、視聴者層を考えるとボーカロイドなどのフリー曲の使用もありえる
 
・放送局 できれば地上波、ダメならBS、CS。ダメならニコニコのオフィシャル。

予算 XXXXXXXXX円。「クールジャパン戦略」にのっかって国からカネを引っ張る。外国語版を作ってもいい。

さて、こんな番組をほんとに作ったら予算はいくらになるのでしょうかね。
てか、あんまり大きな声じゃ言えないけど「XXX円を作者や出版社に払ったら、公式にUPしていい」という仕組みがあればやりたい気も・・・もちろん出せる範囲はあるが。


実際に藤子・F・不二雄の短編を、動画紙芝居で見ると・・・

「動画紙芝居」というのも変な言い方だし、イメージも古くてよくない…何かいい言い方あるのかな。
そして許可とか権利とか、もろもろのアレがアレだが…
D
これは「怒り新党」で放送したものではないよね?
しかしコメント欄の反応が素直だー。うけてるうけてる・・・。

こういうのを見ると、テレビの10分枠(地上波でもCSでも)、もらえるんじゃないかと思うんだけどねえ・・・
ま、これくらいあるとアレがアレなんだけど。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11139724

そして業田良家機械仕掛けの愛

アレがアレというなら、さらにアレだよ!!


"machine love"heartful robot SF manga 
業田良家の心温まるSF連作短編・。第1話の前半です /
最後まで読めるお試しページ  http://big-3.jp/bigcomic/rensai/kikai/  
 If you hope to read after this youtube, this is ocfficial degital manga page(Free)... you can read it there  .(only Japanese,still picture)

あたしはこの前、記事タイトルでこう大風呂敷を広げた。

■現在雑誌で読める業田良家機械仕掛けの愛 」ははっきり言って・・・「手塚、藤子級」の出来だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130310/p2

さあ逃げも隠れもいたしやせん、どうぞ読み比べていただきましょっかい。
英語字幕の(不)正確さは、まぁ気にするな。

ネット上の漫画、「静止画をめくる」より「youtube動画を眺める」ほうが好きな層もあるっぽい。

漫画と言えば、自分の好きなペースで読めること、1ページの中のコマ割りの妙と工夫・・・も醍醐味なのだと思うのですが、デジタルネイティブどころか「youtube・ニコニコネイティブ」な層もいる昨今。BGMやセリフつきなこともあいまって、「こっち(コマ紙芝居動画)のほうが好き!」という層も、かなりたくさんいるようです。

つまり、お試し無料公開でも、漫画のページ画像をUPしてめくってもらう方式と、こういう形のコマ紙芝居動画、youtube方式…があるような気がする。そして両者は、むしろ補完し合えるような気もする。
あと、外国語版を作るとき、海外に広めるときは…youtubeが国際性、海外横断の閲覧性が高いこともあり、こっちのほうが有利なんじゃないだろうか。


漫画の画像を利用し、公式に「予告編」「プロモーションビデオ」を作るところもあるなあ。

これまで紹介した定番



ほかの探してみた・・・が、なんかこれと言ったものが見つからない。こういうのを示す言葉がまだ定まってないから検索もしにくいや。
雑誌でも有数の人気作品なんだろうけど、なんでこの3作品だけこんな宣伝戦略がとられたのだろうか。いや、俺の目線で探してるから、こういう作品しか見つからないだけかも…ほかの漫画作品(非アニメ)で、作品画像を使った公式のプロモーションyoutubeの面白いものがあったら教えてください。

それに、こういうのって編集者の仕事になるのかなあ…今はアマゾンの解説文を書いたり(この文章の情熱の度合い…かなりの割合で=文章の分量…によって、編集者の優秀さが分かる・・・というのが俺の今の仮説です)、居眠りする担当漫画家をしばきたおしたり、twitterについつい書き込む担当漫画家をしばきたおしたりと、編集者の仕事も増えてたいへんだ(偏見)。


さてこっそり(?)
そこに恥も外聞もなく、非公式のプロモーションPVのyoutubeをまぜちゃう。




どれも、製作者の心を思うに、私心なく、少しでもこの作品を宣伝したい!人気を高めたい!!という心境だったと思います(なぜ伝聞形なのだ)
しかしアレはアレだよね。はい、そうです。わかっております。



だから、公式に作ってくれるに越した事は無い。予告編的に、見所をチョイスしたものでも、おためし第一話でもいい…
ひとつのオプション、選択肢としてこの「コマ紙芝居動画」を視野に入れてくれればいいなあと思いました。
そして政府も、クールジャパン戦略でそれにお金を出してくれればいいなあと思いました(ホントか)。


敷居の低い、海外の漫画紹介フォーラムとかないかしら。

仮定の話なんですけど…「こんなふうにXXXの作品に、英語字幕(含出鱈目)つけてみたんですけど…良ければみてください…」とかできる掲示板みたいなところありませんかね。
もう作っちゃった以上は活用したい。

・・・・・ん? 関連でいろんなキーワード検索してたら、こんなことがあったんだって!!ちょっといい話、のようなやっぱりアレというかオイオイ、のような。

少年マガジンで掲載された「聲の形」なぜか海外エロサイトに流れ、多くのエロユーザーが感動。
http://blog.livedoor.jp/fairypot/archives/51910054.html

はてブもたくさんついてる。
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/fairypot/archives/51910054.html