ゴン格最新号 松原隆一郎「教えて教授!」より
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/01/23
- メディア: 雑誌
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・・・(ボクシングは)長く冬の時代でしたが、後楽園ホールでコツコツやりながら亀田三兄弟を上手く使って弾みをつけました。短気な人たちは亀田に否定的でしたが、ボクシング界が亀田を切らなかったのは、必要悪だという見方で一致していたからです。メディア受けのいい亀田の台頭で4〜5年という時間の余裕ができ、その間を実力派である長谷川穂積や西岡利晃などがつないだ。そしていつの間にかチャンピオンが数多く誕生し、長谷川抜きでも年末興行ですごい試合ができるまでになりました。
――いまや世界王者が8人もいます。
といっても粗製乱造ではない。日本人の王者対決もやるし、何より内山高志や井岡一翔は、中米出身のトップランカーを余裕で沈めてしまいました。かつて日本の選手は中米の選手に何もさせてもらえないままボディを打たれて倒されていたのに・・・日本人がらみのボクシングにも風が戻って・・・井上尚弥という天才・・・井岡vs井上なんて話・・・完全に好循環・・、今の日本のボクシング界はまるでUFCのようです。・・・亀田で一度客を呼ぶだけ呼んで、その中から本当のボクシングを見たい人を作ったんでしょう。やはり見方の提供というのは大事です。
はー、そういえば徐々になので意識してなかったが、ボクシングの現状を見たときに「今や黄金時代だ」という評価もあるのか。格闘技の頂点が2003年―2005年「大晦日、紅白に対抗できるコンテンツとして複数の民放に選ばれた」ということなら、今年ボクシングはそれに匹敵するようになった。もちろん曙vsボブ・サップのような世間の巻き込み方はまだ無いし、「大晦日のボクシング」はむしろ”格闘技の流れを汲んだ”動きであろうけれども。
それに<亀田は必要悪だった=もう今は必要ない>という意識、少なくともTBSが持っているかどうか???
ただともあれ「世界に通じる本格派も出てきた」などの基準で、松原氏が「日本ボクシングは好循環によってUFCのように活性化した」と見なしている・・・・とのご報告。