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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

青木真也はなぜプロ格闘家になったの?→「一度、入場曲ありで試合をしたかったから」

もう12月も残り11日。年末格闘技の試合もなんだかんだと決定され、格闘技記事はそのテーマだけ書いてればいいのだが、ちょっと書き残しを書こう。
といっても、大晦日に逆輸入でふたたび試合をする青木真也の話だが・・・

このムックで、主に選手としての収入や待遇をいろいろ語っている。以前書いたっけ?青木真也vs桜井マッハ速人の修斗での試合は、源泉を引くと一桁だった、という話など・・・
あ、公式サイトにも記事の一部が載っているわ、そこから引用できるな。


http://www.ningenfusha.com/?eid=359
じゃ、なんで青木はわざわざプロになったのか?

――フィーチャーキングで優勝した頃はプロになることを考えたりしたんですか?
青木 格闘技でごはんを食ってくつもりはなかったですけど、スポットライトを浴びてみたい気持ちはありました。ボクも“ファンあがり”なんで。要は入場ありの試合をしてみたかったんです。そこはわかりますよね?
――とりあえずお気に入りの曲で入場してみたいですよね。
青木 ホント入場したかった(笑)。

その通りなんだろな!と思わせるものはあるわあ。
お気に入りのテーマが流れる。ライトがまばゆい、四角いジャングルに向かって、リズムに乗りながら一歩一歩足を進めていく。
すごい高揚感、充実感だろう。


「あの青木真也」ですら、最初にプロデビューしたときは「入場曲ありで試合をしたい!」このモチベーションだった(そしてファイトマネーが安くても気にしなかった)、と証言してくれたのはひとつの貴重な資料だと思う。


ならギャラなんて、とりあえず雀の涙でいいよね。
いっそゼロでもいいよね。
いっそ参加料をとってもいいよね・・・ってとこまではさすがにないか(笑)。


でも「入場曲?アマを卒業してからいえよ!」「煽り映像? 前座から上に上がってから言えよ!」という常識みたいなのも長年あったっちゃあった。


しかし、入場曲による選手入場なんて、「競技の本質」からいえばまったく関係ない。
そして、関係ないからこそ、アマだってやったっていいじゃん!! というのも正論だす。

そしてそれを、きわめて大規模にやりだしたTHE OUTSIDERはやっぱり慧眼だった。
http://www.rings.co.jp/


「豪華な演出」を味合わせてあげるビジネスや競技。もっと拡大していくか。

以前みたのだが、アマのほうのレスリングとか、水泳もテーマ曲を鳴らすところあるのよね。
あれはいーことだと思う。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1025431500
水泳も最後の決勝は7、8人で争うなら、無理しても個人テーマに乗せて花道を歩かせて入場してもいいのではないか(笑)いまの高校生なら恥ずかしがらず、モチベーション高めると思う。
柔道・・・これもぶっちゃけ、高校総体あたりでトーナメントの決勝進出者はテーマ曲で入場できるようにしてもいい気がする。


よく考えたら、アマチュアのやることにプロ並みの演出をさせていい気分にして、主催者はもーける・・・というのは、「カラオケ」の世界では以前からやってたね!!各地にある歌謡教室、あれは小金持ちから参加費を取って、ステージ、アナウンス、司会、バックバンド、衣装などに金をかけて、そしてみんながいい気持ち。


「入場曲ありで試合をしたい」人さえいれば、日本格闘技界は滅びないんちゃうの?という仮説。(「いや、その規模で『滅びない』としていいのか?」という反論)

ならばたとえば「入場曲あり」を魅力に、戦いに臨む人も尽きることは無いのではないか。日本の格闘技が滅びる滅びない、という話はGLORYのDREAM買収で下火になったけど、それを下支えするこんな話。

ただ「その規模でいいのか?」も当然出てくる。青木真也は、格闘技がその規模であったなら、まちがいなく大学卒業とともに―――実際そうだったように――修斗、総合を離れ、そしてPRIDEがあった現実とは違い、戻ってくることはなかっただろう。