ああそうか、
だから自分はグラゼニが連載を開始したときに「すっごく新鮮だ!新しい発想だ!!」じゃなくて「ああ、”あの切り口”ね」という感じで受け止めたのか。もちろん、そこまで使い古されたマンネリのパターンではないし、グラゼニはグラゼニ自体で大ヒットに値する素晴らしいクオリティだったんだけど、ただ「グラゼニ」を面白く読んだ層が、それの先行作・類似ジャンル作としてこの鈴木みそ「銭」シリーズに興味を持って欲しいとも思うなー。
「グラゼニ」4巻出たばっかし。
- 作者: アダチケイジ,森高夕次
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: コミック
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「銭」は
全7巻で読みやすくもある。
「AKB48」を予言したような作品も5巻にあるよ(このころ既に、プロトタイプがあったのかもだけど)
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: コミック
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「僕と日本が震えた日」単行本化
2011年3月11日。この日の衝撃は、実際に被災地に身を置いていた人たちばかりではなく、その被害映像を目にした世界中の人間たちの心をはげしく振るわせた。ドキュメンタリーコミックの第一人者である鈴木みそが、まずは自分の周りから取材を広げていきながら、今回の震災が浮き彫りにした現代日本の「日常」を描き出していく。 「都市被災編」「書籍流通編」「先端科学編」「日本経済編」「食品汚染編」「東北取材編」の6編に加え、ガイガーカウンターの利用方法をまとめた漫画「放射線の正しい測り方」2編も収録。
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2012/03/02
- メディア: コミック
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この「震災漫画一覧」にも収録しています。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110810/p3
ウェブコミックだから「紙の本じゃないと読みにくくて…」という化石野郎の情弱(含む俺)しか買わないかもしれないけど、たいへん質の高いルポ漫画です。
「限界集落温泉」も最新刊出たのか
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: コミック
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http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-9d6f.html
お話の舞台は伊豆の山奥。廃業し立ち退きを迫られている温泉旅館に住む父(作家志望のダメ人間)と小学生の息子。そこにやってきたのが東京から逃げてホームレスになっているゲームプロデューサー(ウソつきのダメ人間)と、トウのたった自殺志願のネットアイドル(もちろんダメ人間)。彼らが出会ったとき、限界集落の温泉旅館再生の一大プロジェクトが始まる!
疲弊した地方再生に、ネットとオタクを利用しようというアイデアにまずぶっとびました。ホラ吹きゲームプロデューサーが出すいろんなアイデアが現実化されていくところなどわくわくします。
このプロデューサーのキャラクターが抜群にいい。「ウソで飯くってたんだ」と自負する男。口八丁手八丁で能力もあるのに、プレッシャーに弱くすぐに・・・・・・
えらく調子のいい、ウソや手のひら返しが生活の一部で、だけど憎めない「業界人」(≒興行師)・・・というのは「浮世離れした理系の研究者」みたいな一種のファンタジーで、実際にそこまで典型的な人もいないだろうけど、世の中のどこかには、いてほしくもある(笑)。自分は1巻しかまだ読んでないけど、その描き方は確かに見事だった。
偉く長い新作映画「キングコング」前半の興行師の描き方はそんな感じだったけど、もっとそのへんを戯画化してほしかったと個人的には思ってた。
「ラジオの時間」では、そういう性質の人が何人かに分かれて描かれている。
「漫棚通信」も震災漫画を特集
■あれから1年
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-b816.html
あとで、これを参考にして一覧も充実させよう。