- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/03/15
- メディア: 大型本
- クリック: 74回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
この本自体は「プロレス黒い霧」で紹介されていた詐欺話のディティール紹介で、ついでにいうと詐欺師の手口も詐欺師のスケールもしょっぱい、ふつうの犯罪談義だったようにしか思えませんでした。
書き手というか語り手の泉田純のプロレス本もほとんどへー、とも、ふむ、とも思わないような凡庸なプロレス論で「先輩後輩の序列」とか「ヘビー級重視」とか「脇役にも報いを」とかはなんか泉田本人に都合のいいっぽい話のようなねえ。
だけんども、このレビューは面白い(・・・といっていいのか…。にがいな)
小橋引退してくれ
http://d.hatena.ne.jp/Dersu/20120319#p1
・・・・わたくしが書きたいのは団体運営の話ではなく、リング上の問題についてである。
小橋建太は、いったい何をどうすれば引退してくれるんでしょうかね。小橋に対して「まだまだ頑張ってくれ!」と今、本気で思っているプロレスファンは何人いるんだろう。全然いないのではないかと、そう信じたい気持ちなのです。御存知の通り小橋はもうボロボロなんだけど、頑なに「小橋のプロレス」しかやらない・・・(略)
・・・ヒジをやったりヒザをやったりしてボロボロ、試合はポンコツ、歩く姿もヨタヨタである。しかし小橋の輝かしいキャリア、特に全盛期の数年間の記憶があるならば、小橋が引退したとしても感謝こそすれ責めるやつはひとりもいないだろう。しかし驚かされるやら呆れるやら、小橋本人には引退するつもりが全然ないらしいのだ。我々はすでに、三沢光晴を失っているのだ。小橋ほどの不世出のレスラーを、カタワにしていいとは思えない。・・・(略)実際に小橋が「GRAND SWORD」全開で入場してきてごらんなさいよ、そんなもん現人神を崇めるように小橋コールと声援を送るしかないに決まっておるのだ。そうだ、小橋を取り巻く状況はここ数年、急速に宗教化しているようにオレには感じられる。小橋が我々民衆の罪を背負ってボロボロになり、十字架にかけられるキリストのように見える・・・(略)