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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今月WOWOWで放送した「涼宮ハルヒ」シリーズをほんのちょっとだけ見た感想

涼宮ハルヒ」の小説の新作が、発売された(もうすぐされる?)ようであります。
今回、WOWOWで過去のテレビシリーズ?を放送したのはそれと連動していたのですかね。
ただ、自分は当時忙しかったことと、何よりそれらの放送が深夜だったことで惜しむらくは眠く、見てない・・・というか一応テレビはつけていたはずだが、途中で睡魔に襲われ後半とかは見られんかったです。
 
しかし、一応記憶にある、前半のエピソード・・・当たり前だが読んだ小説と基本的には同じ内容だったが、それがキャラクターとなって映像化されたものを読んで、作品を読む、見る以前から考えていたことが確信となった。

ある意味、これのウラを取って断言するために「ハルヒ」シリーズを読んでいたようなもんです(笑)。現在、小説を第3巻まで読みました。

※自分がこの両作品の類似に触れたエントリ
■弊衣破帽のバンカラ→「むわーかして!」→「ただの人間に…」の系譜
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090116#p4
■世の中の漫画やライトノベルには「学園変人もの」というジャンルがある。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091105/p4
■「学園お騒がせ集団vs生徒会」のシチュエーションの源流をたどるとどこへ行く?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101125/p4
■<ヤクザが○○をしたら・・・>ものの系譜
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100303/p2

冒険と学校と

んでですね、その眠い中で見たアニメシリーズの中で「ほう」と思ったのは、オープニングの歌でした。便利なyoutubeでちょっと探してみます
あった

【歌詞】
冒険でしょでしょ!? ホントが嘘に変わる世界で 夢があるから強くなるのよ 誰の為じゃない
一緒に来てくださいっ どこまでも自由な私を見てよね
明日過去になった今日のいまが奇跡
http://www.kasi-time.com/item-1224.html

あっ、これ平野耕太「以下略」に(挨拶)として出てたなあ。意味分からんかったがそういうことだったか。今判明。そして余談でした。

以下略

以下略

私が何度も(たくさん先行者がいると思うが)「ハルヒ」と「あ〜る」の類似に言及したのは、一番偉い人(主人公とは言わない(笑))の性格とか、同じく野球部に迷惑を掛けている(笑)といった点もさることながら、「おもしろき こともなき学校を おもしろく」という、そういう、破壊的でもあり創造的なモチベーションを持った集団の青春を描くという背骨部分が共通していると思うからです。
そういう点で、この主題歌は、そういう若者たち・・・おかれている環境はごく普通の子でも「恋に恋する」ように、「冒険」「非日常」そのものに憧れ、捜し求めているという心情を歌った歌で、なかなかいいなと感じました。歌手もなかなか上手いと思う。
(追記:あと、「その冒険も、君と一緒にしたいんだ」という、繋がりを求める心境も反映されているのも「らしい」かな)
この種の歌で思い出したのは、センバツ甲子園の入場曲にもなった「夢冒険」

これも「冒険」と言いながら、それは宇宙や世界を、銃を片手に駆けめぐるというようなものではなく、むしろ自分の日常の中の発見や喜びの中の「冒険」というイメージをかき立てるものでした。
そう、日常の中の冒険へトリップしよう!というメッセージでした。
歌手も、たいへんキマっていると思います。
 
・・・いい話だったのに、いやなオチを二つも重ねてしまった。
【追記】コメント欄より

やすこ 2011/05/27 11:38
二期の歌も、エンディングの歌もいいですよー

これか?


 


 

現在リアルタイムで「ハルヒ」を読む子供たちは

(※小説3巻までの感想で巣)たぶん影響は既にあちこちで出ている(笑)と思うけど

学生時代、面白そうだと思ったことは遠慮せず、他人も巻き込んでまずはやってみようよ!成功しても失敗しても、きっとたのしいよ!

というメッセージにはなっているのではないか(「あ〜る」も、かなりそうだったし、さらに言えば前も紹介した「どくとるマンボウ青春記」もそうである)。

どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

基本的に、やっぱり個々人にシャイなところがあり、全体の同調圧力も強いのが日本社会だし、学校という単位でもある。それを打破するロール・モデルとしての役目も、意図するしないに関係なく「涼宮ハルヒ」とSOS団は今、担っているのではないかな。
まああれを真に受けて同じように活動すると、さらに10年後には恥ずかしい黒歴史かもしれないし(笑)、そこはアレンジでね。
こういう文脈で評するのはある意味過大評価かもしれないし、ファンには迷惑かもしれないけど、そう感じました。


これは、後日書く話ともちょっとつながってきます。
 

おまけ 宇野常寛ゼロ年代の想像力」より(再掲載)

ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力

ハルヒが求めているのは、本当に宇宙人や未来人や超能力者といった「非日常」なのだろうか?もちろん答えは「否」である。本作でハルヒを満たしているものは(略)むしろ部活仲間との草野球や夏合宿などのありふれた青春であり、矢口史靖的な「日常の中のロマン」・・・にもかかわらずハルヒは(略)自分の求めるものは日常の中にはないのだと自分に言い聞かせるように主張している・・・