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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

DREAMに初めて?心から有難う!私的「夢の対決」1位だった前田吉朗vs所英男が実現

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/text/201104200006-spnavi.html

「DREAM JAPAN GP 〜2011 バンタム級日本トーナメント〜」(5月29日、さいたまスーパーアリーナ)のトーナメント抽選会が20日、都内・八芳園で行われた。
 抽選会はまず選手がボックスに入ったボールを引き、そのボールに記された番号順に希望するトーナメント枠へ入っていく“K−1方式”を採用。ダレン・ウエノヤマは来日しなかったため、代理人が電話で状況を伝えながら抽選に参加した。その結果、決定したトーナメント枠組みは以下の通り。
 
A:ダレン・ウエノヤマ  B:山本篤
C:前田吉朗  D:所英男
E:今成正和  F:藤原敬典
G:大沢ケンジ  H:大塚隆史

パチパチのパチ。フェースブックの「いいね!」ボタンがあったら押してしまう。
もともとこのK-1が開発した?抽選と当人の意思を組み合わせた枠決定方式は、以前も書いた事あるけどゲーム性でも、選手の個性打ち出しの面からも非常に面白い。選手それぞれの勇気も打算も恐怖も因縁も、すべてスパイスになる。
スポナビに載っている、選手の一言一言が非常に面白いよ。
 また情景描写では、スポナビよりGBRのほうが圧倒的に詳しい。バウレビkamipro.com(携帯サイトじゃないほう)は不戦敗。
 
http://gbring.com/sokuho/news/2011_04/0420_dream.htm

さてそんな中、決まった前田吉朗vs所英男
自分は募集されていたらしいツイッターの希望カードの投票をつぶやかなかったのでしまった!と思っていたのだが、実現してくれて本当に嬉しい。
選んだ所英男は勇者だ。
まあ、なんでも記事によると圧倒的に今成正和vs所英男を希望する声が多かったらしく、その待望者からは「所逃げたな!ファンの声を無視しやがって!」だったのかもしれないけど、絶対こっちのほうがおもしろいって。


所英男は言わずとしれた「HERO'Sが生んだヒーロー」。今なお世間に届く知名度をもつ選手だ。このブログには、彼がブレイクしたペケーニョ撃破試合のレビューが載っている。
■夢か幻か、それとも奇跡か。所英男ペケーニョを破る!!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050707/p1

一方前田吉朗の試合も常々追ってレビューなどを書いているのだけど、そのなかで折に触れて「前田vs所は見たいものだけど、格闘技的にはともかく、世間的な格が違いすぎてマッチメークの可能性はないだろう」と書いていた。
■吉朗、金網で難敵と対戦。彼は「フェザーの金原弘光」になるのか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091003/p1

個人的には前田吉朗の試合というのはハズレがなくて大好きだ。(略)しかし、節目節目でやらかした敗戦は(略)彼の評価を、おそらくポテンシャルよりはずっと低くしているように思われる。
たとえば前田吉朗vs所英男なんて試合が組まれれば相当に面白い試合になると思うのだが、そんなものだれがマッチメーカーであっても、今の現状で組もうという馬鹿がいるものか。というか所に厳しすぎるわ。

しかしそれが実現。前田がフェザー(今はバンタム)の金原なら、所が憧れ続け対戦も実現させた田村潔司に、人気面での先行をダブらせて「田村vs金原が実現した感じ」とミルコとができるかもしれない。
 
ああ、90年代〜ゼロ年代ファン向けにはカビの生えた因縁を引っ張り出して「リングスvsパンクラス戦争、バンタム級で実現!!」の煽りでいいんかもしれないな。「ぼく実質DEEP所属ですけど」とか言うなぁぁ。


実際の試合、予想では前田吉朗が一歩か二歩有利。なぜなら前田を破る最も効果的な武器は、何と言ってもダイナマイトな破壊力を持った、一発の重みのあるパンチであって、その武器を所英男は装備していないから。
無論、理詰めの細かいポジショニングをすっ飛ばしての「一発の関節技」で前田が破れた試合もある(今成2戦目や武士道2戦目)けど、あれは桁外れのフィジカル・パワーが必要だろうから。

しかし、所のここぞというときの下馬評ひっくり返しパワーも侮れ無い。アメリカで破ったブラッド・ピットも実は今、かなり高い位置にいるのだし。
とにかく楽しみです。

 
あと、今成正和は、「最初に枠に入ったのに誰も相手に選ばない≒皆が一番恐れている」という美味しい役どころで個性を発揮してくれました。