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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

実は「冷や飯」こそ美味い?停電・節電に関連して思い出した事

どの程度まで役に立っているのか分からないながら、節電はまぁそれなりにやっている。絶対的な使用量も減らしているほか、電気使用時間の「シフト」も進めていて、使用の夜のピークに入ってる時はおとなしく(というか早めにひと眠りして)、使用量の少ない時間に雑事を済ましたりPCでネットを閲覧するという按配だ。
今が季節的に暖房及び照明の点で自然熱・自然光を利用できる状態でよかった。(※もっとも今日は寒いようですが!ご自愛ください)

さて、そうなると普段はつけていた炊飯の保温も気になり、消してみた。この時期、一日二日は逆にご飯が傷む心配も無いのだが、冷えたご飯をレンジでチンする(余談だがこの「チンする」はもう辞書に採録できるほど普及したんじゃないか)と本末転倒である。
だもので最近、温かいご飯を家では食うてないっす。
 
ただ、
別に無理しているわけではなくて。

実は私は料理の基礎的なことを玉村豊男のエッセイ(とくにハウツー的なもの)と、・・・あと「丸元淑生」の本で学んだ、のです。
玉村の本はおいとくとして、丸元の本は栄養学的な視点からのメニュー・食事推奨で、いまの栄養学からいうと批判も多いらしいし、この人のいう通りの食事を100%してると、正直うまくない(笑)。
現在は換骨奪胎し、使えるところだけつまみぐい的に使っている感じですが、それでも考えなしに料理するより栄養バランスは取れているから恩はある。

さて、そんな丸元が張った論陣の中に
実は、冷や飯のほうがあったかいご飯より美味いのである!!
というのがあった。

丸元氏は、不世出の禅僧と言われた白隠禅師の談話を紹介する。
手元に本はないが、検索してみたらたぶん元ネタはこれだ、というのを見つけた。

・・・子母澤寛氏は『味覚極楽』の中で東京・芝の増上寺大僧正、道重信教氏のお話を聞き書きした「冷や飯に沢庵」という一文を残しており、「本当の飯の味が知りたいなら、冬、少しこごっている(固くなっている)位の冷や飯に水をかけて、ゆっくりゆっくりと沢庵で食べてみることじゃ。この味はおそらくわしのような坊主でなくては知るまいが、うまいものじゃ」と、ありまして・・・

丸元氏はこれを参考に、冷や飯のメニューを作る

には「冷や飯のうまさをかみしめる」との一章もある。

http://d.hatena.ne.jp/mysterydancer/20070819/1187532630

丸元さんの言ってる冷や飯というのは、玄米の冷や飯に擦りゴマをかけて、冷総菜と食べる朝飯のことです。味噌汁を作るだけなら、15分ですむから、冷や飯と冷蔵庫の保存総菜とで、きっちり朝ご飯を食べるのが基本ですよ、ということなので、くれぐれも、誤解しませんように。

・・・このアドバイスをもう20年守って、冷や玄米飯に生卵をかけ、納豆を載せて、お湯だけでちゃんと朝のカロリーを補給しております。

そういうことを思い出しながら、冷や飯のまま食事を取ると・・・単純なものですね、「ん?これは確かに、保温のほかほか飯より美味いかも?」という気になると(笑)。
それならなんで今まで冷や飯にしなかったのよ(※丸元氏はわざと冷や飯にして食べている)、と聞かれるだろうがそれはそれ、今こうやって食せざるを得ない状況になったら、急に思い出したわけだ。読書の効用というのは、こういうふうに都合のいい内容を都合のいい本から思い出せることにある(笑)。
 
もっとも、上の本では「玄米だからこそ味がある」的な記述もあり、自分の使ってる米が六分だか七分突きだかのコメであることも理由のひとつかもしれません。
ただまあ、だまされるというかプラシーボというか、「実は冷や飯は、あったかい飯よりうまいかも?」という予断をもって食すと、うまく感じるかもしれないわけです。この災害の影響で、あるいは他の理由で「冷や飯」を食べる機会がある方のために。その余談を持たせるための文章でした。
 
けっこう炊飯・保温は電力消費が大きいそうです。


・・・と、いま書き終えて思い出したのですが、たしかこの「冷や飯こそ(も?)うまい」というネタは「美味しんぼ」にも使用されているらしい、という話を以前聞いた事があります。
それを使用すると、自分が読んでいた最初期の話と矛盾するから「冷や飯>あったかい飯」じゃなく「冷や飯も温かい飯も、それぞれにうまい」的な感じなのかなーと思うが、あの漫画に描いてあれば100万単位で知られているか。それはそれで、ひとつの宣伝になっていいや。
真偽は検索・調査せず。