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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「世界を完全制覇したUFCが、再びWOWOWに法外な再契約要求をする日。」

また格闘技界仮想シミュレーション話。
10月は秋山成勲vsマイケル・ビスピンブロック・レスナーvsマイケル・ヴェラスケス・・・の大会で相変わらず話題を呼んだUFCが、今月は「岡見勇信、世界挑戦へ最後の難関!ネイサン・マーコート戦」ということでまたも日本ファンには見逃せない大会が予定されている。パンクラス、リングスの時代から「ガチ興行はどんなに頑張っても興行は2カ月に一回。興行が線ではなく点になるから難しい」と言われたものだが、「違う階級ごとの王者や人気者を回していけば、同一プロモーションが毎月(将来は毎週?)でも大会をやれる」なんてねぇ。その発想は無かったわ。
でもUFCのこういう展開を見るたびに、正直アメリカの本当にコアなMMAファンって大変だなぁ…と思うわ。だって確か、アメリカの格闘技PPVって日本と比べて1試合が高いっしょ(今は円高で差が縮まったけど)。
もちろん、「あっちではスポーツ大会のPPVはパーティの小道具。みんなで集まって割り勘すればさほどでもない」というのは聞くけどさ、そうそうコンプリートでやれるわけにもいかんでしょう。
 
幸か不幸か、日本でUFCは2002年以降、「WOWOWに毎月のお金を払って、基本2時間に編集されたもの、たまに3時間版を見るもの」であった。しかし何年前だろう・・・WOWOWがスカパー経由で見られるようになった直後、ミルコ・クロコップの2戦目前後だっけ?「契約交渉不調により、UFCの放送はこれで終了します」とね。
わたしゃ速攻でWOWOとの契約解除したさ。
その後、携帯にWOWOWが「再契約していただけませんか?」と営業を仕掛けたとき、ここぞとばかりにUFCの必要性をぶったら「本当にたくさんのお客様からそういう声を頂いております」とね。
その後WOWOWも頑張ったのか、日本では地上波放送まで見越していたが失敗したとの噂もあったUFCZUFFA)が心変わりしたのか、両者は再契約して今に至る。

※放送終了、再開当時のエントリ発見
■何が起きるか分からぬのがUFC・・・本日WOWOWで最後の?放送
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070422#p1
■紆余曲折へて、UFC放送が復活!諸君よWOWOW契約に走れ。日本は”三団体時代”突入
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080712#p2

 
そしてまぁ、2時間編集には悲しさもあるものの、価格的には相当にお得な形で、UFCを日本の我らは観ることができる。
 
しかし…ちまたの噂のように、DREAMがついに力尽きたときは。そしてWECとの統合が順調に進み、本当にUFCが「毎週興行体制」でも整ったときは。
 
西暦何年が、WOWOWUFCの現行契約体制の終了かはしらん。ただし、連中は「法外な要求」を、既に一度やっているということは間違いないわけで。
ましてや、大成功したってこともないだろうがUFCは今年、スカパー経由のPPVまで始めた。WOWOWと契約して、その料金で番組を降ろすのと、PPVで直接日本の格闘ファンから金を吸い上げるのと、どっちが損益分岐点の比較で有利なのか。
また、通常ナンバーシリーズはWOWOWだが五味や秋山、岡見や福田力、ひょっとして小見川?など特別日本に受けそうな試合が組まれた大会は、任意にPPVにできるような契約体制とかね・・・。


そういうふうになったらお財布の負担も大変だよね。
そんな最悪の事態もシミュレーションしながら、次回のZUFFAWOWOWの契約更改年をはらはらしつつ見守るのも一興。(…にならねぇよ)