上のエントリから繋がって。
格闘技で食える、食えない話のtwitterがtogetterになった。
http://togetter.com/li/58765
(編集した方は「自分で目についたものだけなので、自由に編集してください」としている)
で、上の小見川道大話ともつながるのだが、最新のゴン格座談会で、日本の3中小格闘技団体のトップによる鼎談が行われている。
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http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20100928#1285669929
で紹介されているが、その中に慧舟會・久保豊喜氏のこういう言葉がある。
・・・UFCさんが日本へ乗り込んできて日本をまとめてもらって、そこでちゃんと順位付けしてやっていったほうがファンは改めてついてきてくれるんじゃないかなと思う。日本だけでなく世界のボクシングもそうだけれど、世界チャンピオンになった選手だけが家を買えるんですよ。1位、2位の選手は家を買えない。格闘技もそういう世界になったっていいと思う。
たしかに
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http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-910.html から孫引き転載
じゃあ、
いいじゃん。
食えない選手に、プロモーターは言う。
「ここで頑張ればジョー・シルバやダナ・ホワイトの目に留まる!目に留まればUFCに行ける!UFC王者になれば、家が買える! オクタゴンの下には黄金がザクザク埋まっているんだ! ここはあくまでも、そのために君のパフォーマンスをPRする場…。ここでのギャラは安いかもしれないが、そう思って頑張ってくれ!!」
そして選手は目を輝かせて、
「分かりました、笹原さん!」と。
違うか。いや現状、既に。
もちろん軽量級だ、女子格闘家だ、米国に出国できない前科もちのOUTSIDERだなんていういろんな課題や例外はあるけど、思えば「UFC」に該当するような頂点を築くことができないプロスポーツなんて山ほどある。アマでも柔道は「体育教師」「警察」や「整復師」「一流企業への就職」といった中堅層の安定感は完璧だけど、頂点(のごく一部)は「MMAがうらやましいなあ」と移って来るわけで。
国境は超えてしまい、日本での頂点はこのあと消えてしまうかもしれないけど、「ビッグファイト、ビッグマネー」という最終目標が、何とか設定できている−−という点では、総合格闘技20年の歩みは全体として合格点をつけられるのかもしれない。
その一部に、われわれのWOWOW加入料も多少は貢献しているのだろうし。