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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

DREAM.16は面白かったよ。フェザーを中心に

リアルタイムでは見られなかったけど、地上波放送もネットもtwitterも基本的に見ないまま、まっさらの状態で見ることが出来ました。
何回にも分けて語ってもいいんだけど、まずざっくりした感想でいうと、やっぱり今後のDREAMで、コア層を引っ張っていくのはフェザー級なんだろうな、と。

フェザーリーグは基本、何をやっても水準以上の試合になる、けど。

まず今、そういう状態だと思いますよ。以前から「基本的に日本人のフェザーはだれがだれとやっても面白くなる」と言ってました。
ただ、その中でも
今回のリオン武vs宮田和幸所英男vsヨアキム・ハンセンはミスマッチだったかなー…と結果論ながら思うのでした。
所はローブローのダメージもあるし(無くても勝つのは難しいと思うが)、リオンも相性が悪かったということでともにもう一回チャンスをあげてほしいもの。その両者が対戦したっていいだろうしね。
そもそも所は”実質バンタム級”のところでやってもらうべきだし、リオンは例えばこの大会でいえば西浦ウィッキーや石田光洋と試合をやれば面白かったのではないだろうかね。

個人的に一番面白かった試合は西浦vs石田だった。だがジャッジ基準は?

もともと名勝負は「圧勝を含む衝撃の結末」系と「シーソーゲーム」系があり、個人的には後者のほうが好き。そのシーソーゲームという点では、あまり一般的な評価が高くないであろうこの試合が好きでした。
これはひとつには、チェール・ソネンと同様に石田君が既に個性として「極めきれないけど、テイクダウンして上を取ってひたすらそこから攻めていく、そういう選手」という特徴づけがされており、「果たしてテイクダウンできるか、そこをキープできるか?西浦はそれをかわせるか」という視点で自分が見られたからかもしれない。
予備知識やそこからの個性付けは、確実に同じ試合映像でも、楽しみを深める効果がある。
 
ただ、その前の試合(川口雄介vsジェームズ・トンプソン、川口勝利)を見て「ああ、いかにテイクダウンを決めても、首相撲でコントロールして打撃を入れても、ぐらりとさせるような打撃のダメージの方を優先するのね。それがDREAMの判断基準なのね」と一応、自分の中で疑問を払拭してから見ていたので、今回は石田選手の勝利となりちょっと混乱した、クリーンヒットしたり流血させただけじゃ、ぐらりとさせるというのと同じようには判断しないのかな。

分かりやすく(?)、今回の謎を図解にしてみました


小見川道大高谷裕之宮田和幸+ビビアーノ”家庭の事情”フェルナンデスは既に格がひとつ上の「D4」と考えていいのでは

晦日での小見川激勝やら、解説席に高谷がいるときに煽りビデオで「100回やっても同じ結果になる」と不敵に言い放つ小見川の映像が流れて高谷が血管ぴくぴく・・・など順調に因縁を積み重ねてきた両者だが、今回は、そろって元WECの強豪外国人に完勝して「フェザーの中心は俺だ!」とマイクアピールするという、佐藤大輔が腕を振るいたくなるであろう因縁がさらに積み重なった。
順調に行けば、青木真也vs川尻達也を上回るようなメガマッチとして商品になると思うのだが、しかしどうも具合が悪いことにどっちも「まずはビビアーノとやらせろ!」と競うということになっていて、さらに具合が悪いことにビビアーノが「家庭の事情」をこじらせているのか(笑)、あるいはちゃんと払って解決したのか。つまりは再び来るのか、それが分からない。

ビビアーノが来るのか来ないのかによって、この後のフェザー級Aクラスファイトをどういうふうにやっていくのかの見取り図は大きく違う。それに早くも、あと2カ月ほどして2011年になったら?フェザーとバンタムは分離され、現在の63kgのベルトはどうするの?という話の結論も出さないといいけない。

来年、このへんの流れはどうなるのかねえ。
「2011年のDREAM・・・ですか???」
なに、まるでその、存在しないようなリアクションは。
でもまあ、仮に存続するとしましょう、2011年にDREAMがあるとしましょう(仮説)。
その時、すでに連勝街道驀進中の宮田和幸は既にチャンピオンシップに絡める、上の3人に匹敵するランクの選手だということでいいのではないでしょうか。宮田はGPにはなぜか参戦できなかったが、その後の連勝はあたかもGPで1回戦負けしたミルコ・クロコップが、PRIDE武士道などのワンマッチで連勝することで王座挑戦権をもぎ取ったようでもある。
ただ、小見川とは悪魔の巣窟・土浦の某高校で同級生の友人同士。アンデウソンのように「友人とは戦いたくない」というような話になるとまたまずいので、宮田や小見川には「将来闘うときに躊躇は無いか」というのを確認してほしいものだ。
宮田vs高谷だって、在り得るけどね。

TBSテイストだかどうか、選手の子供や奥さんが煽り映像に多数

高谷の子と小見川の子はほぼ同い年なのかな。
高谷・小見川が今の桜庭ぐらいになったときに、まだ抗争と因縁が続いていたとしたら(笑)、この子達がリングサイドに並んで座って、お菓子でも食べながら「お父さんはお互いあんなふうだけど、僕たちは仲良くしようね」と喋ってる光景なんかを少し想像した。
その脇には、1歳か2歳年下になる青木真也の子(息子か娘かはまだ不明)が「余計なことを言わなきゃいいのにねー」とため息をついていたりしてな!
高谷夫妻の育児・出産に関しては
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100630#p3
を参照。
というわけで「リア充格闘家三銃士」は今日もゆく。