今日は用事があり実質お休みになりそうです。それで、引用だけ
この本の前書きから。
木村さんについてはもうひとつ思い出すことがある。
晩年に馬場さんとタッグを汲み、マイクパフォーマンスで観客を楽しませていた時代、渕正信や永源遥が木村さんに対し、容赦ない打撃技を繰り出すことに私は腹が立っていた。
あるとき、渕にこう言った。
「メインの試合でもないのに、あそこまでやることはないだろう。なんで年寄りで大ベテランの木村さんに、よってたかってあんな厳しい技を入れるんだ」
すると、渕は困った顔をしてこう言うのだ。
「木村さんからきつく言われているんですよ。同情して手を抜いたチョップを打つようなことがあったらオレはすぐに引退するからな、と」
なるほど、そういうことだったのか。私は、プロレスラーのことが何も分かっていなかったのだ。
- 作者: ターザン山本
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 単行本
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最初の部分に「もうひとつ思い出すこと」とあるとおり、この思い出は二つ目のもの。、じゃあ最初の回想は何か?
著者のターザン山本は、博多のバーでラッシャー木村にひとこと、かつての記事に対してある言葉を言われたことがあるという。それについてのエピソードだ。
それは批判でも怒声でもなかったが、ターザンにとっては「あの時ほど自己嫌悪に陥ったことは無い」経験だという。第一次UWFからラッシャーが離脱したとき、たしかにその記事は内情を知っていながらUWFを美化したい、持ち上げたいばかりに彼を落とそうとするものだったという。
それは何か・・・・は、同書をお読みください。