「昭和戦争」というナベツネ新聞命名の言葉は広がらないのですが、そうすると逆に使いたくなる。
http://sadironman.seesaa.net/article/151984764.html
DREAM.14のオープニングVTR。DREAMとストライクフォースの対抗戦を煽るために真珠湾攻撃の映像を使用したことが向こうで話題になっています。
リンク先から、
National pride gone wrong ... more Pearl Harbor images used at DREAM 14(CageWriter)
Raise your flag! DREAM uses World War II images to sell MMA feud with Strikeforce(MMAMania)
という二つの記事にリンクが飛んでおります。
まあ、そうなるわいなぁ、とね。歴史上の戦争や革命イメージを別のところに持っていくと怒る人は怒る、これは共通だ。
ただ、本当にまずいのは戦争・革命一般というよりその中でも特に悪の残虐行為や大規模殺戮じゃないかとは思うがね。
ちなみにアメリカ人の受け取り方は微妙に誤解があって、たぶんあの映像は真珠湾攻撃ではなく、大戦末期の「戦局いよいよ我に不利…」のときの映像、へたしたら「マリアナの七面鳥撃ち」の時代のやつかな、と見ている。(そうじゃないと意味つながらないしね)
ちなみに佐藤大輔氏、この種の前科あり
私が「えー、これにたとえていいんやろか」と思ったのはセルゲイ・ハリトーノフvsチェ・ムベ。(ヒョードル戦を前に)「まずは38度線を突破する」と。映像つきで。これはPRIDE.29でしたな。
もひとつありまして、これは結構初期。「だれか(白鯨と異名をとった)トム・エリクソンを倒せるやつはいないのか?」という意味で
捕鯨解禁。
とやってしまい、当時の清原プロデューサーに
「映像は海外にも流れるんだぞ!こういうのは二度とやるな!」とお叱りをこうむったと、これは佐藤大輔氏がごく短期間やられたtwitter上で明らかにしております。
でもべつに捕鯨が悪でもなし、いいじゃんねぇ。
そういや、青木真也vsメレンデスの映像って「ザ・コーヴ」の映像とダブらせたほうがイメージにはあってたかもしれない…、って。
戦争イメージをギャグに転化せしめたもので一番すきなのは
コマがあれば貼りたいが、無いので完璧に覚えているせりふを再現。
「こち亀」で、両津が特別研修の形でアメリカの警察に行く、という話があります。海外旅行がその時初めてだった両さん、部長に言われて
「なんでアメリカに?戦争にでも行くんですかい?」
「その引き金にならんよう気をつけてほしいのだよ」
「それで、夜行で行くんですか?」(※電車で行けると思ってる)
「なに?」(表情が変わる)
「あ・・・いや、その顔は否定ですな するとズバリ船!あこがれのハワイ航路かなんかで・・・」
「飛行機でいくんだよ、アメリカの」
「アメリカの…ってえと B29で?」
「戦争からはなれろ お前」
ほぼ台詞の再現率は100%だと思う。このへんからある時期、こち亀はギャグ漫画において確実に「60億分の1」だった時期があった。この絵柄も含めたテンポの良さ、いまだに再現できた人はいない。まだ現役続行の当人も含めてね。
検索したらこの巻。
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第26巻「両津式貯蓄法!?の巻」
「両さん留学!?の巻」では両さんが海外研修のためアメリカに旅立ちます。両さんのアメリカに対する知識は、本当にアメリカに行けるのか心配なってしまう程。結局風呂敷包み1つを持って旅立ちます。続く「摩天楼の巻」ではさすが両さん、アメリカに着くなりいきなりの大捕物を演じます。この先もなにやらしでかしそうな予感を残したまま、話しは27巻へと続いていきます。
「戦争の歴史を不謹慎に援用して多方面からお叱り」、の典型で
堂々の2日連続登場。
ヘタリア〈3〉Axis Powers (BIRZ EXTRA)
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ヘタリア 2―Axis Powers (2) (BIRZ EXTRA)
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ちなみに、戦争を笑いで語る不謹慎さってことで
も紹介したい。この「お茶漬け」って話もある種のブラックユーモアな噺なのだが、そのマクラで元祖「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」である春風亭柳昇……というか春風高校校長のモデル、と言ったほうがいいか。
とにかくこの師匠が、ちょっと時代が変わって今は怒られますって、な話をしまくってます。このマクラだけ聞いてもいいかも。
もともと師匠は、こういう本を出して世に出た。
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