
kamipro Special 2010 MAY(エンターブレインムック)
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: ムック
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それとは別に今朝、とあるMMAネットメディアの未確認情報として「宇野薫がUFCをリリースした」という情報が。
で、タイトルの通りの感想をもったというか…まあこれは昨日の「五味隆典は今でも川尻に勝つんじゃ?」よりは確信の度合いは低い。というか今回のはちょっと煽りが入っている。客観的に、金でも賭けろというなら、川尻のほうが「やや有利」だとは思う。
だが、
この号では川尻のインタビューがあるのだ。
☆青木のストライクフォース参戦に不満爆発!!
川尻達也 くそったれインタビュー
「青木vsメレンデス戦? 答えたくもない」
自分でTV解説のことにふれ、自画自賛しているが確かに彼らしい明晰で論理的名語り口だ(かつて「浅草キッドの海賊男」に出たときのことを覚えている人はよく分かるだろう)
で、ここでこう言っている。
「なんなのこれ、なんかおかしくない?」っていうようなことが多い。ほら、僕って選手からもよくナメられるでしょ?「川尻だったら勝てる」とか。(略)「青木はすごいけど川尻には絶対勝てる」とか。ホント「ふざけんなよ!」って。(吐き捨てるように)
これは選手に対してだが、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100409#p2
で、五味の完敗の映像を見た直後に「でも、五味も日本に戻れば川尻より強そう」というふうに引き合いに出しちゃった俺も「ふざけんな」の対象になりかねない(川尻がここを読むわけも無かろうが)。また、結構ご賛同を頂いちゃったんだこれが(笑)。
ただね。彼は同インタビューで「青木戦の前に一戦挟むのもありだと思う」と言ってる。
たしかに青木・川尻は同じく2009年12月31日に、戦極の難敵を退けた。そしてアオキが4.17にメレンデスと試合し、勝てば…だと思うけど7月の青木川尻が内定済みなら、一試合はさむのが机上の計算的にはフェアですね。
で、同誌の五味サイドDisり座談会や、巻頭記事で「五味が”別格”扱いを求め、しのぎを削る急流に飛び込まなかった」「(若手の挑戦という)新陳代謝を見せずに勝負から逃げた」のが問題としている。
北岡悟に一本負けしたり、知名度は全く無いが実力を疑うものはいない筈の中蔵隆志と闘ったのは”新陳代謝”や”急流”じゃないの?というのがちょっと気になったけど(そういやロシア人にも負けたねえ)、納得できる説明では有る。
ただ!
半年・1年のスパンで決め付けちゃうのもあれだけど「”別格”扱いを求める」「自分を食おうという若い選手をことさら無視」とゆーのは、スパンを区切れば「もう俺は青木の第一挑戦者として決定済みだ」と、ゆーことをさも確定事項のようにして「菊野?100年早い」と仰っている最近の川尻達也と共通しているんと違うか?と。
まあ横田一則との対戦受けたんだぜ俺は、ってことかもしれないが、実のところ川尻が「一緒にしてほしくない」「俺は(第一挑戦者という)別格だ」という雰囲気をぷんぷん出しているから、なるほどそれがイヤなのか、と
「菊野川尻、もし戦わば?」とか
「今でも五味・宇野は川尻より強いんじゃ?」
「米国の刺客KJヌーン激勝!どうする川尻?」
とかを意識的に書いてるブログもあったりするのである(笑)。
でも、ほんとに「青木戦の前に1試合挟む」となったら、その相手チョイスは気になるよお。順当にいくと菊野克紀だが、彼自身ももう少し後を考えているふしもある。
KJヌーンだったらまったく文句なし。やっぱり彼が順当かな?
大穴で永田克彦。川尻といえば再起はスタンド打撃だけど、元はテイクダウン&パウンド。レスリング力だけ突出しているナガタサンに、それが通じるかな?
そういえば座談会では宇野薫もメッタ斬り
「UFC挑戦を、ファッションでやっている人も多い」という五味批判の流れから
宇野薫なんかはもう完璧な確信犯でしょ。「どう見られるか」っていうことがわかっている。あれはある意味プロだよ。
−−五味とくらべて器用ですよね
(略。ミルコやノゲイラの負けは納得がいく、という話から)
それはやっぱりちゃんとミルコやノゲイラが新陳代謝が起こるシーンを見せてるからだと思うんだよ。五味の負けに納得が行かないのは、それを見せないかだよ。宇野薫だって、あんな優秀な選手がそういった新陳代謝を見せずにこっそり遠くで試合やっちゃダメなんだよね。
青木が判定ながらも完勝したDREAMの準決勝は、まだ新陳代謝としては足りないのかしら?