http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090813/trd0908132100008-n1.htm
かるたなどマイナー部活のマンガ受け 書道、お茶…伝統文化に注目 (1/2ページ)
2009.8.13 20:57
・・・野球やサッカーなどの人気スポーツとは別に、マイナーな印象の強い文化系の部活動を題材にした漫画が花盛りだ。書店員らが選ぶ賞で大賞に選ばれたり、ドラマ化が予定されたりする作品もある。こうした作品が話題を集めていることで題材となった競技などへの関心も高まり、関係者も歓迎している。(森本昌彦)
書店の漫画担当者ら有志で選ぶ「マンガ大賞2009」(マンガ大賞実行委員会主催)の大賞に選ばれたのは、末次由紀さんの「ちはやふる」(講談社)。競技かるたを題材にした作品だ。
小学校時代に競技かるたの魅力に目覚めた主人公の千早と仲間らとの青春ストーリー。高校で千早らがつくったかるた部の活動が主な舞台となっている。平成19年12月から講談社の「BE・LOVE」に連載中で、5巻までの単行本は累計100万部を突破する人気作品となっている。
「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されている河合克敏さんの「とめはねっ!鈴里高校書道部」は、高校書道部の活動を描いた作品。こちらも単行本5巻までが累計80万部の売れ行きだ・・・
(略)
・・・「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた西森博之さんの「お茶にごす。」も高校の茶道部を題材にした作品で、単行本は1〜9巻で200万部発行されている・・・
はいっ、というわけで、個々の作品が人気だったり質が評価されているということは既に知ってましたが、それをひとつのトレンドとしてまとめて紹介したのが、一般向けにはグーな着眼でした。ざぶとん1枚。もっと広げると、「普通は分からん世界を紹介する漫画」なわけで、「もやしもん」だってある意味「醗酵部」の部活動物語ですからね。
ところで、小生は以前から「賞」ビジネスにも興味を持ち続けており、「このマンガがすごい!」に対抗するものとしてこの書店員が選ぶマンガ大賞にも注目していたのだが、今年の賞はちはやふるが取ったのか。3月に発表があったのに知らなかったよ(笑)
http://www.mangataisho.com/
掲載誌は聞いたこともない雑誌で、ふつうは目に入ってこないが、最近ぽつぽつと評判を耳にするようになった。賞の受賞とあわせて、それじゃあ読んでみようか、という気にもなってくる。
同時に、ぽつぽつ耳にしたのが、この作者は漫画界において、ちょっと巨匠を怒らせる大しくじりをかつてやってしまったらしいということだ。いずれにせよ、それが人気作をふたたびかくことで復帰できたとしたらめでたいことだす。
マンガ大賞2009のノミネート10作品を、自分のためにメモ的転載。
大賞:「ちはやふる」(末次由紀、講談社)
2位:『宇宙兄弟』(小山宙哉、講談社)
3位:『3月のライオン』(羽海野チカ、白泉社)
4位:『深夜食堂』(安倍夜郎、小学館)
5位:『青春少年マガジン1978-1983』 (小林まこと、講談社)
6位:『聖☆おにいさん』(中村光、講談社)
7位:『とめはねっ!』(河合克敏、小学館)
8位:『ママはテンパリスト』(東村アキコ、集英社)
9位:『トリコ』(島袋光年、集英社)
10位:『よんでますよ、アザゼルさん。』(久保保久、講談社)
ふむ、まあまあ納得できる。