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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

2008年書籍ベスト

並びはなんとなく順位っぽくもあり、適当でもあり。やはり上位は、この中でもお勧めということになる。

お言葉ですが…〈別巻1〉

お言葉ですが…〈別巻1〉

高島俊男氏は週刊文春の連載終了後は立て続けに新書を発表。これならプラマイでプラスかなと思ったけど、やっぱりページ制限のある中で凝縮して毎週書いてほしかった。週刊文春が連載を斬ったのは腹立つ…いや腹を立てる前に、自然と同誌を手に取る回数が減った。
この別巻は偽文書「水五訓」の謎を(仮に)突き止めた功績も大。
この偽文書については最初に発表された時に言及している。
 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070701#p2

昭和三十年代主義―もう成長しない日本

昭和三十年代主義―もう成長しない日本

■昭和三十年代を「貧しいけど温かい時代」というステロタイプで語らず「相互に力を必要とせざるを得ないので、協力し合った世界」という視点で再構成したのが一番の功績。その収支決算をもとに「さあこんなプラスとマイナスがあります。どっちを選びますか?」と見せてくれる。来年の総選挙は大きくいうと「新自由主義を是正するならどう是正するのか」という争点になりそうだから、そこにつなげて考える材料としても有用。

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

■これは自然と、永遠の名著・谷岡一郎世論調査の嘘」への、返答・続編となっている。質問の仕方で回答が変わることや、誘導になりかねないという問題は世論調査をする当事者こそ認識していたのだ。その手の内を明かす。

映画「靖国」上映中止をめぐる大議論 (TSUKURU BOOKS)

映画「靖国」上映中止をめぐる大議論 (TSUKURU BOOKS)

■作品の上映自体が終われば騒動も終わるのは当然の成り行きとはいえ、論点は実はすごく多肢にわたっているあの騒動からまだまだ搾り取れる課題は多い。あと、騒動直後で議論が未整理だったせいか、ここで結構うかつな発言をしている人が多数(笑)。そこからさらにいろいろ考えることができる。「危険な思想家」「ホントの話」など、呉智英の一連の著作とあわせて読むのがお勧め。


あとは書名のみ

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

芦原英幸伝 我が父、その魂

芦原英幸伝 我が父、その魂

イスラーム世界の論じ方

イスラーム世界の論じ方

漫画ノート

漫画ノート

美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)

美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)

ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実

ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実

ちなみに、出版年は08年ではないが、個人的に今年読んですごく面白かったのが
http://d.hatena.ne.jp/asin/4759251332


今年のベスト選出を募集している
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20081228
へ投稿する。