【トンガ噴火お見舞】INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

夏目房之介が大推薦、小林まことの青春自伝漫画

http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2008/12/post-7d76.html

……小林まことが『青春少年マガジン1978〜1983』(講談社)を出した。マガジン50周年記念企画で、小林の11歳頃からの作品紹介やデビュー作『格闘三兄弟』再録、没ネームなどが収録されている。小林まことファンのみならず、マンガやマンガ編集やマンガ史に興味のある向きは必読の内容である。
(略)
初代担当や、のちに「モーニング」を創刊し、小林に『ワッツ・マイケル』を描かせる名編集者・栗原良幸氏が登場し、そのやりとりが再現されるあたりが興味深い。

・・・・で、じつは回想マンガとして凄いのは、ここから先だ。
デビュー後仲良くなった小野新二、大和田夏希との交友が描かれ、次第にそれぞれ追い込まれてゆく心理状態が描かれる。小林自身、ビルから飛び降りる気持ちを手摺を握り締めて耐える場面があり、あとの二人は自死と肝臓で相次いで亡くなるのだ。
本当に週刊マンガ誌の現場って過酷で死屍累々なのだな、と思わせ、ここで初めて本の帯にあった〈ボロボロ泣きながら描きました〉という言葉が、ありきたりのものじゃなかったことに気づく……


マガジン誌上での連載中はとびとびに読んでいたが、「よく描いたなあ、載せたなあ」と確かに当時から思わせるものだった。
人気商売が人気のピークの時、どれだけ体と心を酷使するかは自己責任、自己管理の部分も多いだろうけど、こうも追い詰められ、才能が潰えていくとしたらそれは編集部にもやはり責任の一端はある。
そういう点では「今週は落としちゃいました、テヘッ」で終わるような、平成の世のぬるい雰囲気というのも結果的にはいいことなんじゃないかしら。作者取材のため休載も定期的にあってしかるべきなのだ。

ただ夏目氏は、これを単なる「漫画家残酷物語」ではなく
「どんな業界でも、急速に売れてゆく産業市場の現場とは、多分こんな風に過酷なものなのだろう。」
という普遍的なものとみている。
してみるとゲーム業界のこういう黎明期物語も読んでみたい(これ、何度か書いたね)し、1990年代〜2000年代初頭のプロレス・格闘技業界スタッフの疾風怒濤もこれにつながっていくのだろうね。
そういう視点から、読んでみても面白いかも。
プロレス・格闘技業界は過去形で(笑)