INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ホンマンK-1復帰へ。「除隊は脳腫瘍が原因ではない」。韓国世論の沈静化あるか。

http://gbring.com/sokuho/news/2008_07/0703_k-1.htm

…チョン代表はホンマンが除隊を受けた経緯を日本のメディアに詳しく説明してくれた。

「もともと韓国では、兵役を免除される例がいくつもありますが、身体的な理由だと、身長196cm、体重130kg以上という規定があります。そうした人は、これまで申告すれば免除されてきましたが、ここ数ヶ月前に法律が変わりまして、一度、入隊してから検査をすることになったのです。つまり、ホンマン選手が兵役を免除されることは誰でも知っていたことでした。ですが、ホンマン選手は入隊と同時に、診断書を提出しました。これがメディカルで引っ掛かり、除隊へという形になったと一部のメディアは、間違った報道をしたようですが、それは間違いです。体のサイズで、彼が兵役を免除することになるのは分かっていましたから」

 兵役を逃れるために…とつい短絡的に連想してしまうが、これは大きな勘違いのようだ。

ふむう?
まあ言いたいことはわかるようなわからんような。
確かに元は196センチ以上の巨体は、支給品ひとつとっても無駄な費用がかかるってんで徴兵免除されていたのは事実。
法改正はほんの少し前で、該当者(前例)もごく少なかっただろうことも事実。
「この法改正は、こういう巨人はまず形式的に入隊、その後除隊という手続きになっただけなんです」と彼が説明するなら、まあそんな説明には納得できない、というほどの材料がこっちにあるわけではない。
とりあえず、会見には韓国の一般メディアも多数取材に来ているのだから、説明に矛盾やおかしい点があるならどこかが報じるだろう。
無ければそれが正しいということでありましょう。



それで韓国世論が納得するか。左の絵は韓国の徴兵模様を書いた漫画「軍バリ!」で、女性軍人がアメリカ市民権を理由に徴兵されないことを自慢する若者に投げつけた言葉。


やはり「XXは徴兵されなくてすんだ」というのは、理由はどうあれ「俺たちは行くのに、不公平だ」という感情的な部分でのブーイングというのは避けられないかもしれない。上の説明で、世論・・・それも同じ徴兵世代、おそらく今の韓国MMA人気をひっぱる世代が納得するか。
ほんとに韓国語ができる人は、DAUMとかいう掲示板とか、そういうところでの声を丹念にひろってほしい。



あと、徴兵逃れという話は終わっても、「脳腫瘍後に格闘技はできるか」という話はまた説明が必要になる。獣神サンダー・ライガーなどはプロレスながら復帰しているし、アントニオ・シウバも結局は脳腫瘍を手術したんだっけ?開頭手術もしなくて済んだようだし(しかし脳の腫瘍を鼻の穴から処置するなんて、本当に医学は進歩したものだ)、米国興行の時、何かと疑惑があったわけだし、いろいろ丁寧に説明するしかない。
もともと当時、この問題を報じたのは黄教授の「クローン捏造」を暴いたあちらの報道番組「PD手帳」で、最近は「韓国人の遺伝子は特にBSEに掛かりやすい」という報道をして、今の反李明博運動に火をつけるなど、以前影響力が大きいらしい。

TV・ネット(革新寄り・盧武鉉政権贔屓)vs伝統的新聞(保守寄り・李明博政権贔屓)の対立も巻き込んで、今あちらのメディア状況は大きな渦の中にある。ホンマン報道はそれに関連するか。


【追記】コメント欄より

あーる
『ホフマンの脳腫瘍ですが、鼻の穴から手術ということだと、ほぼ間違いなく「下垂体腫瘍」でしょう。(既報ならすいません。。)
そして、と、するならホフマンの巨体は下垂体腫瘍による成長ホルモンの過剰分泌ということになります。
ともあれ、脳腫瘍といっても極めて良性のものですし格闘技人生に支障のないものと私は考えます。』

以前に書いた関連エントリ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080416#p2
チェ・ホンマン徴兵で陸軍入隊…「リアル巨神兵」誕生で思うこと