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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

またも海外情報通りミルコ欠場。なぜ欠場話は海外メディアが常に勝つのか

「ああ言えば今井ケン」と言われた今井賢一さんの弁舌が冴え渡ります。
http://www.kamipro.com/news/?id=1213010253

私はこれまで一度も、どんな理由であれ、試合をキャンセルしたことはありません。


どーでもいいんだけどアンタ、忘れてます忘れてます、これを忘れてます。2003年

ミルコは欠場! 「イノキボンバイエ」が大会を5日後に控え、激震に襲われた。
同大会の主催者側が26日、都内で会見を行い、開口一番ミルコ・クロコップの欠場を発表した。

ミルコは、高山善廣との対戦が11月21日に発表されていたが、今月15日になって自身の公式ホームページで「主治医のブキャン氏から、以前から痛めていた背中についての診断を受けて、2週間、トレーニングを控えるようにとアドバイスを受けた。
2004年に向けて体を作り直し、回復に努める」と発表・・・

「あれうそ」
「そんなあっさり」

このイラスト、今後もたびたび使えそうだなぁ。


まあいいや、今回の記者会見に戻ろう。

今年の2月、4月にオランダにある彼らのジムに遠征に行ったとき、イワン・ヒポリットが国際電話で今井氏に「アイブルとのスパーリングは止めないとヤバいかもしれない」と助言するほど、アイブルとミルコは毎日ガチスパーを展開。結果的に、その猛練習によりミルコは4月20日に右ヒジの靱帯を亜脱臼し、アイブルはアキレス腱を断裂。アイブルも今年4月に予定されていたK-1オランダ大会でのアリスター・オーフレイム戦もキャンセルしたという。


なんか微妙に余計な周辺状況の説明がされていますが、これを読み解くとですね。
この前「アイブルがスパーでミルコをKO」というのが広く報道されたため、策士ケン・イマイは今回もスパーで怪我したとだけいうとイメージダウンだから「アイブルもダメージが大きいんだよ」と言いたかったんだろう。「スパーで怪我した」といえば簡単なのに、こんなに長い情報を付け加えてもらえるのは、まあありがたいけどね。できれば2003年の高山戦欠場の時も、これだけ丁寧に説明してほしかったと思う(爆笑)。


だがね、おやおや。最新発売のkamipro Specialでは

――4月にオランダで打撃の練習中、軽いケガをしたと聞きましたが、怪我の状態はもう問題ないのでしょうか?


ミルコ たいしたことはない。オランダ、チェコへの連続遠征で気合いが入りすぎてしまっただけだ。俺だけではなく、逆に俺が怪我をさせてしまったギルバート・アイブルにはたいへん申し訳なく思っている。(略)それほどの激しいスパーリングをしたということさ。


5月27日のインタビューだとさ。
んなこと言ってた人が「ステーキをナイフで切ることもできません」なんだから、まあ急転直下です。
ただ、そもそも4月20日に怪我して、4週間の養生が必要な状態で、5月も思わしくなかった・・・私はかなりの確信を持って推測するが、おそらく今回、ハレック・グレイシーvsミルコが実現したとして、ハレックが勝ったら、今井さんはかならずこの話をしただろうね(笑)。


まあ、ご養生くださいますよう。
7月はグラップリングがスライドするのではなく、そのままMMAに挑むという。今回アリスター・オーフレイムがノーダメージで完勝でもしたら面白いのだが。それともついにセルゲイ・ハリトーノフ出陣か?K-1選手は6.29が福岡大会なのでまさかあるまい。


本題。いつもいつも外国メディアにこういう話題は先んじられるなあという話。

フランク・トリッグの話とか、
あっちゃこっちゃのズンドコ話、
おかげさまで心の準備をしてから会見のニュースを聞けるのはありがたい(笑)


まあ単純な話で、地元の人だからそのつながりでフランクな話が聞けて、フランクにその情報がオープンになる文化土壌があるんでしょう。逆に言うと、日本の中で日本の代理人とか選手がほんとにきちんと沈黙を守り、守秘義務?(義務かどうか分からんが)を守るのが異例に近いんじゃないか、という気もする。
柳田邦男が書いていたんだが、やっぱりノンフィクションの取材でも外国人は本当に率直に情報を話すが、日本人はとにかく取材に対し口が重いーーーと。あまり一般化できるかもわからないし、80年代の話だったから相当メンタリティも変わっているのだろうが。
郷野聡寛UFC初参戦の時、「俺も外国の選手みたいに、自分のブログで真っ先に発表してー!」と代理人と交渉したって話を書いていたね。


まあ理由探しはともかくとして、現実として次々、日本の興行なのにあのカードはこうなる、この選手はああなるって話をsherdogやら MMA weekly やら fightopinionなんかに書かれている昨今、その情報を元に、翻訳によって日本の読者に伝える情報ブログ(例えば例の「訳の枢軸」の皆様とか)は、ここ最近DREAMと戦極がズンドコぶりを競い合う不毛のレース(笑)をしていることでますますさかん。

結果的にそこで紹介された噂が次々事実になっていくのでしゃあないやんけ。

雑誌媒体なら「雑誌とブログは機動性が違うから」ですむかもしれんが、雑誌系・独立系格闘技WEBサイトや、携帯サイトなら条件は互角だ。もちろん「独自に取材してウラ取っているのだから、一緒にしないでくれ」という主張をするならそれでもっともだが、とにかく最近は結果が結果だから「欠場情報では海外(およびその翻訳サイト)がほぼ常勝」という烙印を押されるし「どーせ主催者の都合をおもんぱかってるんだろ? DREAM村(戦極村)の村民、『THE INSIDER』だもんなあ。」という目で見られるのもしゃーないのですよ。



つまり
MMAメディアよ、奮起せよ!
それでもダメなら、海外情報のあとをついてこい!
せいぜい後追い情報を載せるのだー!!!はははははははははははははは。





なんか本日、はてなのサーバーの反応が非常に遅く、安定感が無い。

途中で書き込みを失敗したら情けないので、とりあえず本日はこれで。まだ宿題はのこしたままですいません