INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

とつぜんパンクラスに来襲した謎のカポエラ使い!!戦慄の風車が近藤を襲う!!

・・・という感じで、
「そもそもカポエラは手を鎖でつながれた黒人奴隷が・・・」とか
「足の強さは、常人でも腕の力の三倍!!その足で相手と闘えば・・・」
「唯一の弱点が在る!!それは・・・」
てな感じで”心の梶原一騎”や”心のホーリーランド”を発動させても十分楽しめるのだが(笑)、逆に、逆方面からのファンタジーとしてこれを捉えてみたい。



これはむしろ経験者向けになるが、

つまり、趣味でアマチュア大会にそこそこ出場していたり、「俺も昔は空手の黒帯で相当稽古していたもんさ」と自慢していた貴方に、とつぜん総合格闘技のオファーが舞い込んできたら?

というおとぎばなしである。
近藤有己はPRIDEの連敗で相当名声や神話に傷がついたが、それでも普通にみればない日本では相当強い選手と断言してさしつかえないだろう。
それに対してメインイベントで闘ったイワン・コッチャナイ・・・じゃないや、イアン・ナイhttp://www.pancrase.co.jp/data/prfl-e/nai.html


国籍はメキシコ。
所属は「カポエイラアンゴラ・スポーツ・センター」。
牙は狼。
筋肉はゴリラ。
燃えるひとみは原始の炎。



「こ、こんなにあからさまにあやしいやつは、パンクラス旗揚げ以来はじめてだ」
「うてうて 全弾打ちつくせーッ」
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/2627/pohron4.html


なんで真面目に書こうとしているのにこう、ネタにネタにそれるの。それほどの求心力、いや遠心力があるんだ。




話をリセットして。
でイアン・ナイ、諸般の情報を分析する限り、どう考えてもその時点での日本滞在者。メキシコからわざわざパンクラスが呼ぶわけは日程的にも金銭的にもありえない話なわけで。どんな生業なのかはあえて聞くまいが。

これを置き換えてみるとだね、知名度とかそういうところから換算すると、(経験者の)貴方がいきなり「ジェレミー・ホーンと『DANGER ZONE』のメインで闘って見る気はないか?」といきなり言われえるとかそんな感じだよ。
経験者の貴方、受けますか?
たぶんこんな機会でもなかったら、二度とプロの総合のリングに上がる機会はない。
しかし相手は歴戦の、プロ中のプロ。大怪我を追う可能性も高い。
おまけに第一試合に出た選手が大怪我してるし。


こんな状況で、それでも出てきたイアン・ナイ。
近藤も優しさか、自分の拳の保護か、タックルからチョークで、結局ほぼお互いノーダメージで、ぶじリングを降りた。
その選手の安全面や、金を払って観に来ている客の立場やネバダ・コミッションからみればとんでもない暴挙だ!!!というのは実に正論で、99%は同意するのだが、残り1%でこのイアン・ナイを「勇者なり」と称え、鐙を足から外して敬意を表す気持ちも無くはない。

彼自身も40年後、孫に「おじいちゃんは昔な、総合格闘技の試合に出たことが在るんだ。メインイベンターだったんだぞ」
と自慢しているかもしれない。


そのとき、孫は「ええっ、あの大人気スポーツに?うっそだあ」というか「総合格闘技? そんなのあったの?」というかは知らない。ただ、どっちの疑問であっても、その時私が生きていたらお孫さんに「本当だよ。私はそのとき会場にいた」と証言してあげよう。


あっ、なんかちょっといい話になった(笑)。



「303部隊の歌」
吾らはここに集い 十字架を背負って
勇者を讃える 吾らの勇者を
偉大なる祖国は 自由に息づく
神よ祝福したまえ 303部隊の勇士を


肩を並べて 恐れを乗り越え 心を研ぎ澄まし その目に曇りなく 
空と陸を駈け 海原を行く
吾らは栄えある303部隊の勇士


行け 303部隊
神よ 今日の勝利を
吾らに今日の糧を
豹の毛皮帽を 吾らの頭上に
勝利を吾らに

(略)

歳月が流れ 吾らは世を去る
幼い子は涙と共に この歌を聴き
誇りをもってこう言うだろう
「僕のおじいさんは 303部隊で闘った」


神の祝福を
303部隊の勇士たちに!!

・・・ま、この歌はフェイクによって英雄を作るさまを描いた風刺映画「ワグ・ザ・ドッグ」の劇中歌なんだけどな(笑)。

ワグ・ザ・ドッグ?ウワサの真相? [DVD]

ワグ・ザ・ドッグ?ウワサの真相? [DVD]

この場面は、こう歌うエンディングに続く。



・・・ダンスを踊って
みんなを騙せても
尻尾「が」犬「を」振り回せるかい?

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84049