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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

やや遅れてのPRIDE-GP総括

また何とか治ったとはいえ、いつまた書き込みが不可能になるか予断を許さない。
思いつくまま、大急ぎでPRIDE-GPについて書かせていただこうと思う。

ジョシュ・バーネットありがとう

今回の2試合に対して、何も言うことは無い(といいつつ色々言うけどさ(笑))。
もともとこの決勝大会は、格通が言っていた通り「いわゆる『3強』に匹敵するのか、それなりに強いけどトップグループとは開きがあるのか、それを家訓される場所」という位置づけで見ていた人も多いはずだった。
今回のトーナメントは組み合わせ、体調、相性、そして運などがちょっと変わるだけで、結果もいくらでも変わるだろうが、それでも今回内容も含め、ジョシュがPRIDEにおいて
「四天王」
もしくは魁!クロマティ高校的に


「3強なのに、4人いる・・・・」(笑)


という場所に位置することを完璧な形で証明できた、という点が大きい。それは勿論、余勢を駆って一気に頂点に駆け上がってくれればこれほどうれしいことは無かったが、それは隴を得て蜀を望むの類だろう。

そして何より、ミノタウロの試合はルネサンスの巨匠が描く一枚の絵のように、ひとつの芸術であった。
これを見せてくれた君に、君たちに、本当に感謝をおくりたい。

お疲れ様でした。
あとは、少しの間だけでもゆっくり休んでください。ジャンクフードも可(笑)。



そうそう、いわずと知れた有名な話だが

Burnningspiritブログのここ
http://www.burningspirit.com/log/eid1378.html
に書き込むと、日本語、英語を問わず直接メッセージがジョシュ本人に届くのでご紹介しておく。


当道場本舗、burningspirit(兼「噂のスポーツ冒険家」ブログ)、「つづれや」などが日本を代表するジョシュ応援ブログでしたが、一度集まってサミットじゃないや準優勝祝賀会でもしましょうか(笑)。

ただ、あまりに燃え過ぎたのか、スポーツ冒険家ブログでは

http://d.hatena.ne.jp/caitseth/20060912

2006-09-12
■[格闘技]PRIDEラスベガス大会
逝きます!

と表明。フハッ。


ミルコ・クロコップ、血刀下げての優勝

前煽りでは主催者もマスコミも、ミルコへの期待感は、意外なほど少なかった。準公式雑誌kamiproでも、優勝予想者が堀江ガンツ氏一人だったわけで。(ちなみにノゲイラとの決勝を彼は予想していた)


この期待感の少なさというのは、1回戦、準々決勝ともに、残念ながら総合力では一枚も二枚も落ちる相手とやってきたことで、逆に「すげえっ!!」と思わせる所がなかったこともあるが、あとひとつは、2004年から2005年夏にかけてPRIDEがフジテレビとがっちりタッグを組んで彩った「ミルコ・クロコップ・ストーリー」の完成度があまりにも高く、あれをもう一回繰り返して見たいという体力がこっち側にも無かったからではないだろうか。
負けをはさんでの、あの展開はそうそう繰り返せるモンじゃありません。


しかし、決勝大会2試合のすごさは、そういう周辺事情を簡単に吹っ飛ばすぐらいの代物だった。
ヴァンダレイ・シウバをカウンターパンチで簡単にダウンさせ、そしてとどめのミドルキック。
肘でも膝でもなく、ハイキックで側頭部が「切れる」もんなのか?
いや「?」ってつけたって、現実にスパッと切れてるんだから、切れるんだろうな。キレテナーイ、とCMに出演はさせにくい。


そして決勝、総合で一般論としては出すのを控えたほうがいいはずのミドルキックが見事に決まり、ジョシュを苦しめていく。パウンドも強烈だったがこれはおまけで、それよりやっぱり、クリンチ的な組み付き&テイクダウンを狙うジョシュの腕を、合気道的というとオーバーかな、くるりと腕を絡めて回すようにして裁いたのがうまかった。ミルコが所謂レッグダイブ的なタックルはほぼ死角なしで切れることは周知の通りだが、こちらのクリンチ崩れのような組み方もさばけるようなら、そりゃ無敵だ。つうか今更ながら、よくヒョードルは勝てたよな。


その「皇帝追撃」に今後ミルコは向かうわけだろうが、繰り返しの論旨を言うと、正直その前回のお膳立てがあまりにも完璧すぎたので、いまいちピンと来ない。仮に男祭りのメインイベントで、といわれてもだ。
実際のところ、今後3強あらため4天王の試合をどういう風に組んでいくのかはけっこう難しい。
マッチメイカーの知恵が試されるのだろう。



アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラBTTは判定に不満?

表彰式に、さしたる怪我がないはずなのにミノタウロが登場しなかったことなどもあり、そういう見方が出ている。
まだ「PRIDE バックステージ」見ていないんだけど、試合後の記者会見はやったのかな。それもキャンセルかな。

【補足】コメント欄::lutalivre 『ノゲイラとアローナはインタビュー拒否したみたいですね。』(

ファンの間でも、「俺はノゲイラの勝ちだと思う」という人は、決して少なくは無い。


私見を申すなら、この試合はまず「ドロー」があるのならドローでいいだろう、というかそれがぴったりだと思う(前田吉朗vsDJ.taikiにつぐ引き分け度だ)。
ただマストシステムであり、これが「PRIDE」の公表している採点基準と、これまでの数多くの試合による前例・・・・


・・今ちょうど、再放送でこの試合やってるよ。いや、やっぱすげえなあ。・・・・



・・話戻そ。えーと、この試合は、今発表されているPRIDEの採点基準と前例から見る限り、ジョシュ・バーネットの勝ちは動かないと個人的には思っている。

http://www.prideofficial.com/free/rule/bushido.html

判定は3名のジャッジにより、以下の判定基準に基づき行うものとする。
1. KO、ギブアップを狙う姿勢
2. 相手に与えたダメージ
3. 打撃のコンビネーション&グランドコントロール
4. テイクダウン&ディフェンス
5. アグレッシブさ
6. ウェイト(10kg以上の体重差があった場合)
この基準の優先順位は上記の順とし、ポイント制ではなくどちらかの選手が有利だったかを示す。

ここでは明文として「ダウン」とか「キャッチ」という言葉が無いのは意外だったが、これが極めて大きな判定基準になっているのは間違いのないところだろう。数としてジョシュは複数回のキャッチを取っており、パンチでダウンも奪っているのだからね。


ただ、この「現行PRIDEルール」から離れた地点で、総合格闘技で勝敗をもっと的確に判断できる「理想の判定基準」を設定できるなら、その中でノゲイラを勝ちとする考え方もうなずける。その際は、おそらく今のPRIDEの基準よりテイクダウン、またそれ以上にパスガードから奪う一連の有利なポジションを評価するものになるのだろう。
また、この試合でノゲイラが仕掛けた腕十字は、結局ジョシュが賢明に防御して、フックを守り続けて腕を伸ばされずにすんだ訳だが、これが「キャッチ」でないとしたらそれは気の毒(「1. KO、ギブアップを狙う姿勢」として評価してくれるのかな?)。ジョシュのフロントネックロック(プロレス風)も一瞬で外したが、あれはキャッチとして評価されているよな。永田裕志さんのように落とされはしなかったし(笑)。


何にせよ、BTTのような組織が今のご時世に怒りを表明すると、「すわ離脱、移籍?」という部分の不安が出るから穏やかではない。
まだジムの社長が「てめぇらに誠意はねぇのか」とスゴむ程度に抑えてもらいたいものだ(笑)。



また、ジャッジ・判定が持つ一般的な問題に関しては

「電脳スマックガール」の1カテゴリー
「興行屋よ、競技の旗を低く上げよ 」
http://ameblo.jp/smackgirl/theme-10002385437.html

をご参照されたし。



「PRIDEに君の席はない、私物をまとめて30分以内に去れ」

とある外資系企業に勤める人に聞いたところでは、実際に外資企業では、突然こう言われて、普通に昨日まで一緒に仕事をしていた人が解雇される光景を何度か見たそうだ。
「私物入れの段ボールは、当社の厚意で貴方に差し上げます」と伝えるんだとか(笑)


さて、それがもしPRIDEで実現できれば・・・みんなは大熱戦の準決勝の熱を綺麗に冷ましまくった、2試合4人についてのことだと思うんだろうが、私はそれ以上に指弾すべき、早急に除去すべき問題児がいると思う。

個人的には恨みは無いが・・・・ナレーションのシンペーさんだ。

PRIDEの「フジテレビショック」を表面的にでも拭い去り、完全復活をアピールするには「煽り映像」の水準を佐藤大輔氏に負けないようなハイクオリティにすることだとはよく言われており、今回は結構おやナカナカの出来だね、と驚くような構成もあったが、声がブチ壊し。


私は「○○の声じゃなきゃ」とか「XXさんじゃなきゃ」と言うような気は無いし、そもそもよく知らない。基本的には取替え可能だと思っている。
しかし、シンペー氏のナレーションは、ヘンに余計な芝居ッ気が入っており、過剰なんだ。うるさいんだ。なんか耳障りなんだ。ゼロじゃなくてマイナスなんだよ。
これぐらいなら、そこらのフリーアナウンサーにアナウンスさせたほうがいいって。まだゼロだもん、それなら。


これは小生の特殊な見方だろうか。いやそうじゃないと思うよ。
シンペー氏は、ニュース侍のキャスターとかなら文句は無いんだからさ、ここはDSEも別の人を使ってくれい。
これはお願いだ。

だれがいいか?それはちょっと下で腹案がある。



(続く)

PPVを見ていた人の戯言集

これが一番面白いという説も。

◆エミリヤーエンコ・アレキサンダーの入場時「ameno」が流れたことについて
「これ、Getスポーツでよく聞くよな」
「それってテレビ朝日の番組でしたっけ?じゃあやっぱり、PRIDEはテレ朝放送で決まりか」
「すると、『コンドル』のエースはアレキサンダーか?」


◆そこから「テレビ朝日でPRIDEが放送されたら」ネタに
「男祭りはどうするのかな」
「やっぱりドラえもんと、超常現象の間に放送するんですかね」
「30分くらいか?」


「あ、そうだ。テレ朝でPRIDEなら、ぜひ煽りのナレーションは大山のぶ代にやってほしいんだが
「あのピコポコペーン、という効果音を背に、大山さんの声で「せるげい、はりとーのふ〜〜」と間延びした紹介を」
「そうすると、ぜひゲートはどこでもドアに」



中村和裕vs中尾"KISS"芳広
「中村は(判定フルラウンドの)ジョシュのために、少しでも休む時間を延ばそうと頑張っているんだよ!感謝しなきゃ」
「(中村は試合前の挑発に、怒りのスイッチが入っていますとの実況を聞いて)柔道家が『スイッチ入る』といろいろ危ない」
「(中村・中尾の試合が終わり、休憩に入ったとき)あれ?休憩はさっきまでちゃんとあったじゃないですか(笑)」


◆アりスター・オーフレイムのタップに
「『あきらめたらそこで試合終了だよ』とスラムダンク安西先生のように言ってあげたい」