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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

パンクラス7/27ネオブラ(松井大二郎vs渡辺大介)放送見ました

昨日付けのブログに、夜遅く追加した部分もあるので見てね。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050905



さて、会場での観戦を見送ったのはスケジュール的に仕事が忙しかったからだけど、無理にそのスケジュールを合わせなかったのは、「さすがにしらねえ選手ばっかりだ、これ見たって面白くはないだろう」という反応をしたからだ。

しかし見てみると、意外やその名前を知らない選手たちの試合が大層おもしろく、ちょっと後悔した部分もありますですよ。
特によかったのが、、掣圏道瓜田幸造選手と、ネオブラのフェザー級決勝で惜しくも敗れた柳澤雅樹選手でした。

瓜田幸造

瓜田選手は、生での試合もなんどか見たことがあるんだけど、そのときより格段に場慣れしていて、やはり「掣圏道的」な闘い方をしていました。


ただ、面白いのはもう掣圏道的ファイトスタイルって、大きく言えば一般的ともいえるものになっていて、珍しくはないですよね。
それでも「掣圏道の戦い方はこうだぜ!」という宣伝を、発足当時から佐山聡御大が過剰にやりまくったせいで、そういう闘い方がちょっとでも出ると、「おお、これぞ掣圏道だ!」と見ているこっちが思って勝手に楽しめるんだな。
いわば、本来の意味での「ギミック」というか。


「闘い方に個性をつけるのがギミックであって、
派手なコスチュームやサーカスのピエロまがいの
ペイントはギミックの名に値しない」(ルー・テーズ談)


柳澤雅樹フェザー級

あと一人、柳澤雅樹はPPTなるチームの選手。アマチュア修斗の実績があり、同大会最年長の30歳だとか。こいつがいわゆる「足がうるさい」選手で、どれぐらいうるさいかというと布団を叩いて「引越し!引っ越し!」と叫ぶくらい五月蝿い。

相手はビル・ロビンソンの愛弟子(つまり蛇の穴の選手だ)だったが、(カットされた部分があったとはいえ)映像見る限りは判定納得できないなー。柳澤が勝ったと思うんだけでなー。

柔術的な動きを徹底して見せる選手で、ばんばんヘンゾキックぶち込んでくるその戦い方は十分個性的。なんでもセンセイ・中井の弟子で、PPTとは「パレストラパンクラス・チーム」の略。センセイ中井が、パンクラス征服のために設立した武闘派特殊部隊であるのである(一部誇張)。
フェザー級だと、山本篤戦が楽しみだね。前田吉朗はちょっと相性があるからのちの課題だ。

小路伸亮ウェルター級)

そして、一部で話題騒然、賛否両論の小路伸亮
なぜ賛否両論なのかというと、予選1回戦で、ゴング後握手をするふりをして殴ってKO勝ちという戦法を取ったからですね。個人的に意見を申すと、俺はOKOk、オッケー牧場だす。
NHBが「何でもあり」であり、ルールでも「握手のときは攻撃しちゃいけない」という規定もないんだから、そういう戦法は武道的にもスポーツ的にも想定の範囲です。
ただし、ヒール扱いされるのも当然であって、実際に彼はそれを楽しんでいるね。応援団もやはり多い。相手の本多選手もいい打撃を当てたこと、唯一のP'sLAB出身で「ホーム」であったこともあいまって会場は盛り上がりました。

しかし、キラー・ビーは基本的に発足以来、かなりいい勝率を誇っているね。やはり山本KID徳郁のカリスマと人気で、入り口のところでいい人材を集めていることが大きいんだろう。
それにあさってのHERO'Sを見れば一目瞭然だけど、キッドは人気を背景に、相当K-1プロモーションに要求を通すことができる。そこで”ファミリー”にチャンスを与え、選手はそれを見てますます忠誠と結束を強める。キラービーに入ることを夢見る若い連中も増える・・・・という好循環を辿っていってるんだろう。
とりあえず、今回の新ヒール王・小路を、パンクラスはちゃんとビジネスに結び付けられるかな?基本はアマレスファイター。
なんとなく、SKアブソリュートの選手との試合を観たいと思った。


渡辺大介

渡辺大介vs松井大二郎は・・・・・なるほど、内容では確かに押してた。タックルも切れるようになっていた。しかし「じゃあ勝てよこのドアボーイ!つづれ屋で働いてお客さんからチップでも貰ってろ!!」と、やっぱり口汚くののしりたくなるんだな、スマヌ(笑)。実際、前田吉朗じゃないが「これに勝てば(プチ)世界が変わる」という重要な試合だったよ。
まあ一応フォローしとくと、最初のそもそものきっかけは1R、ブレイクの時に松井が相手を突き放そうとした指が、偶然だが大介の左目に入ったそうな。で、その後の直接的な2Rのパンチも、拳が眼球をジャストミートする形になって(これはルール上合法)大介は珍しい「眼球打撲」の症状をおこしたんだとのこと(眼球が痙攣するらしい)。

試合後の放送テロップによると、彼は眼窩側壁をやはり損傷しており、欠場が長引きそうな模様。