もうひとつ番組の話を。
昨日、仕事で移動中にカーラジオをつけていたら、午後6時前(5時半ごろ?)だったかな。どこかのラジオでコナン・ドイル原作のほうの「ロスト=ワールド」をドラマとして放送していたよ。
小生が大好きな作品だ。秘境に残る古代の自然環境というSF設定のパイオニアとしての価値はもちろん不朽だが、そんな骨董的価値、”達人は保護されているッ!”というようなもんじゃあない、ひとつのエンターテインメントとしてマジめに現役の面白さなのだ。
語り手の若き新聞記者くんとチャレンジャー教授の初対面の場面なぞ、聞きなおしたときに大爆笑した。
その後、このロストワールド探検を行うパーティが結果的に、チャレンジャー教授といがみ合うライバルのサマリー教授や冒険家・ロクストン卿など呉越同舟・多種多彩なものになるのも、今のアップトゥデイトなエンターテインメントの先取りですね。
当時は「絶対に教授が受けだよね」とか言い出す女性読者がいなくてよかった(笑)。
ちなみに、ホームズ研究家の中には「ロクストン卿は、『最後の事件』以降身を隠していたホームズの変名である」という説もある。この真偽はともかく、ホームズとチャレンジャー教授は友人であり、イギリスを滅亡の淵に追い込んだ火星人来襲の時は共同して抵抗運動を展開したことは
- 作者: M・W・ウェルマン&W・ウェルマン,深町眞理子
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に詳しい。
これは本当は「19世紀特集」でまとめてやりたいのだが、放送中なのでいち早くご連絡した。
週一回放送(月曜?)か帯放送か、FMかAMかも覚えていませんすいません。
あ、これも言いたい。
みな「ロスト=ワールド」と言うけど、19世紀浪漫としては「失われた世界」とこの作品を称するべきですよおおおおお。