格闘技ファンには「闘う東大教授」としてお馴染みの松原隆一郎(社会経済学・大道塾黒帯)氏は毎日新聞の論壇時評「雑誌を読む」を担当しているが、7月28日に発表した文章で、小泉内閣のこれまでの改革路線を評している。
彼が構造改革は景気回復に直結しない、との論陣を張っていたのは有名であるが、松原氏は「論座」8月号の岸本周平論文を紹介しながら、小泉改革を
「重要なのが、政策決定過程の『透明化』である。諮問会議の5年間の活動によって、霞ヶ関の歳時記までが変わってしまったと言われる・・・岸本周平は情報公開の徹底振りを指摘している・・・筆者自身は、『改革』なるものの中身が市場化であることについておおむね批判的である。そうした批判派、内閣府のホームページに掲載されている文書を参照することで行っている。反論は、情報公開によって可能となったのだ。その点は評価すべきだと思う」
これが小泉の指導力によるものか、自然な流れなのか?
あるいは、民主党はもっと情報公開を重要課題にしているから、民主政権になればさらに加速するのではないか?などの疑問もでてくるのだけれども、興味深い。