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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

高島俊男とみなもと太郎が初対面。

今週(2004,10/21号)の週刊文春「お言葉ですが・・・」より。
手塚治虫文化賞(みなもと氏が特別賞受賞)式典に、みなもとが高島を招待した。
もともと高島氏は「5ページ読んで詰まらなけりゃ、本は投げ出して一切続きは読まない」という偏屈爺で、新聞もろくによまない。漫画なんかも、世代的にあまり目を通しているはすがないのである。

しかし「風雲児たち」はそんな氏のお眼鏡にかない、絶賛を浴びた。
そのお礼を兼ねて、みなもと氏は高島氏を招待したのだ。
ほんで、その後、みなもと氏は高島氏に新刊「挑戦者たち」(少年画法社)を贈呈。

先生は昭和二十二年生まれ京都の人。
映画撮影所の仕出し(チョイ役)とか、宅配の貸本屋とか・・・
島津製作所とか、あちこちでアルバイトしながらマンガ修行に励んだ。
このいろんなアルバイトの話が面白いのです。

引用者申す。
みなもと氏は高度成長真っ只中に半フリーター状態で、まだ伝統文化を色濃く残す京都の業界をあちこち覗いていたわけだから、時代的にも場所的にも興味深い話になるのは当然だよね。貴重な体験をまとめた貴重な記録といえよう。
そういう体験を、歴史の中で原因や起源を素人分析するのも興味深い。
これは呉智英が今月の「ダ・ヴィンチ」連載で触れている(呉氏も「挑戦者たち」を取り上げている)のだが、それをストーリーにまとめあげる際の職人的手腕の高さ、も見逃せない。

その期間、K商事という『江戸時代そのままの呉服屋』に就職したことがある…これもわずか3か月で退職したが、その間は最高級の呉服地にさわっていた。
 さてそれから三十数年の歳月がたち、…先生の仕事場に、ある日思いがけずかつての同僚・・・から電話がかかって・・・お酒を飲み、酔った勢いで夜遅くいっしょに会社に行って、高級呉服地を見せろと要求した。
 ・・・「ま、ここらが高級品やな」と一反出してくる。先生「そうそうコレコレ」と大喜悦で布にさわる。
ここからの二ページほど、小生真に震★(馬へんに亥)しました。・・・・

海千山千の読書家、高島氏を震★(馬へんに亥。←こんな単語知らん…)させたのは何か?読め実物。

挑戦者たち (斬鬼コレクションワイド版コミックス)

挑戦者たち (斬鬼コレクションワイド版コミックス)

この作品は、格闘技的には「日本最強の剣客はだれか?」「新撰組考察」という面白い話が載っております。NHBニュース「小ネタ」に少し内容を書いてみました

http://cgi27.plala.or.jp/kudoking/nhbnews/NHBnews.cgi