もちろん、パンクラス無差別級タイトルのことでもない。
けっこうひっそりと、一大事が勃発していたのだ。
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http://www.fan.to/news/output.php?news_seq=7200
「ウルトラマン」の海外での商品化権で、円谷プロが敗訴 2004/05/03 01:53
ウルトラマン初期作品における海外の商品化権利に関してタイの映画製作会社会長サンゲンチャイ・ソンポテ氏との間で争っていた訴訟で、27日、最高裁は円谷プロが敗訴となった。
ウルトラマンの「生みの親」である円谷英二氏の息子で当時円谷プロ社長だった皐氏がサンゲンチャイ・ソンポテ氏から貸付金の対価に海外独占権を譲り・・・・・・
一審の時に既に騒がれたけどね。
http://www.fan.to/news/output.php?news_seq=7063
『ウルトラマン』の国外権利は、タイにある!2003/02/28 21:44
かねてから利用権などをめぐって争われていた人気特撮番組『ウルトラマン』の国外での著作権、利用権に関して、28日、東京最高裁判所の判決は、タイの映画制作会社のソンポテ・サンゲイチャイ会長に独占的な利用権があると認める判決が言い渡された。
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まあね、そりゃ全日本人男子、体の構成部分の何%かはウルトラマンの分子で造られているわけで、ある種のナショナリズムの対象でもある(?)。
それに、かなり多くの国で昔から、また最近は中国でも大変な人気を博しているコンテンツであるから、日本経済が享受できたであろう利益がなくなってしまう、という点でも残念は残念だ。
しかしこのタイ人をあまり恨む気になれないのは、ある一時期、当の円谷プロ自体が自分たちの宝を育てる気にも、護る気にもならず、巨大な遺産を削って売り飛ばすようなことをやっていたと感じているからだ。
週刊文春などが一時期報じた、社長の個人的スキャンダルとかはどうでもいい。
しかし、粗製濫造、変なデフォルメキャラ化、新シリーズを意気込んで造ったと思ったら、なんかすぐに初期・高山怪獣を登場させるなんてえことをやり続けたのは当の円谷プロではないですか。
まあ円谷だけでなく、周囲もこのコンテンツの価値にかつては無理解だったからこそ、貸付金を海外に仰ぐ羽目になった部分もあるし、平成の新ウルトラシリーズを見ていない人間が「円谷は新しいものを生み出す気概がない!!」と断罪するのも間違っているやもしれん。
(このへんは、平成シリーズをご覧の方の感想を伺いたいところだ)
しかしそれでも尚、円谷プロは故・英二氏の精神の正当な後継者である、とは認めがたい。そう名乗りたいのなら、まずは「売家と、唐様で書く三代目」をなんとか始末しなさい。