ゴング格闘技、多忙な中でなんとか読みました。
これで書けというなら、10日ぐらい巻頭の格闘技ネタを書けるほどネタを仕入れたんだが(笑)、秋山成勲の率いる「チーム・クラウド」についての記事が面白かった。
秋山って、よくも悪くも個性的だといわれるが、格闘家がいかにいて、実力があっても、自前のチームを中心になって作ろうと思うことはそうない。やっぱり親分肌の部分、面倒見のいい部分もあるのだろう。
柔道人脈によって、ベースのしっかりした人間を加えることもあるのか、チームの成績もことに最近は良好だ。
「まず真似したい人になりきって、その人自身になったとイメージしてまねをしろ」
「ワンツーさえしっかり打てればあとは全部打てる」
など、いろいろ秋山流の理論もあり、指導法もしっかりしているようです。
その弟子の一人に、一慶という選手がいる。元大阪府警機動隊。
(経歴と秋山自伝を突き合わせると、この人は秋山と一緒に、以前の社長に警察の退職金を横領されているらしい)
この人が、こういう話をしている。
「すごくやさしい、ビックリするほど優しい・・・けど、秋山さんに、たった一度だけ激怒されたことがあるんです」
と。それは
まだ東京へ来たばかりのころ、家に泊まらせていただいたんです。
凄く優しくて恐縮していたんですけど、あるとき『うらぁ!』って、めっちゃくちゃ怒鳴られたんです・・・・
秋山を、そこまで怒らせたものは何か?
鬼のような顔で洗面所から出てきて
『おまえ、この間買ってきた歯磨き粉の減るペースが速いやろ!』って(笑)
うひゃひゃひゃひゃ。
いろいろこのブログでも格闘技雑誌が書いた小ネタを拾って、メモ代わりに写してきたが、この松山郷氏が採取してきた話、「2009年格闘技小ネタ大賞」の最有力候補に躍り出ました。
いや、でも秋山のあまりの剣幕に、そのまま一慶は飛び出して、薬局で新たな歯磨き粉を購入、献上したと言うし、一慶も「後にも先にも、今までの一番の怒りでした」と保証する、マジな怒りだったのだ。
・・・・にしても。・・・・・秋山ってなんかつくづく、こういう練り粉系の話に縁があるなぁ(笑)。
この話を記者に確認された秋山は、苦笑しながら「いや、こいつの使い方半端じゃないんですよ。普通は小指の先ぐらいしか使わないのに、こいつはテレビCMみたいに(たくさん使う)」と弁明しているんだが
「塗った一回の分量が、ありえないほど多かったんですよ!!」って、
わざと、別のエピソードを連想させているようにしか思えないもの(笑)
いやもちろん「華やかなプロ選手になっても、ものを大切にするこころを忘れちゃいけない!」ということを身をもって教えてくれた、みたいないい話にもできるんだろうが。