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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

kamiproがK-1特集。石井館長の「接待攻勢」は超貴重証言、続報求む

kamipro最新号でました。K-1特集あり、なのですが、編集の最後の段階で「まともにK-1の歴史をたどった記事が無いぞ!」と気づいて1P無理やり増やした、というぐらいだから、ただごとではない(笑)。同誌らしくナナメからK-1を語っています。


その中でも、奇跡のコラボというべきなのが、破滅芸人のターザン山本氏と、K-1をかばい立てする気も別に無い同誌が合体したからこそ実現した「俺(ターザン)が週プロ編集長時代、石井和義(当時)さんから受けた接待のアレコレ」だ。
ふつーもらったほうは隠すだろうな、たいていの社会人は。


また、これから大舞台に戻ることを考えている石井氏にとっても、「ああ、この人は仲間と言うか近い人には●●を贈ったりXXXXを提供したりするひとなんだ」と見られることは決してプラスではないはず。(今後の協力者だって「もらってんのかも?」という目で見られる恐れがある。つーか見るよ俺(笑))


その一方で釈放後、二回も石井氏のロングインタビューを載せたのはたぶん同誌だけだろう。
このへんのつかず離れずというか手のひら返しというか、K-1石井教義氏のイメージダウンの恐れがあるのを承知で?載せた同誌編集部の度胸や見切りはさすがと脱帽ものだし、もし、これが事前であれ事後であれ「載せてもいいよ」「載ってもしょうがないな」となったのなら、石井氏の懐の深さもさすがと言わざるを得ない。
本来、雑誌というのは、今では懐かしくも恥ずかしい言葉だがこういう「ゲリラジャーナリズム」だったのだ。




さて、その接待攻勢。「俺」はターザンのこと

■「プロレスの興行とかの成功例を知りたいんです。いろいろ教えてください」と下手に出る。俺はプライドをくすぐられ、いい気分になっていろいろ話す。
■たぶん石井さんは自分なりの分析や研究をして結論が出ているはず。それなのにわざと「教えてください」といってくる。究極の自演乙だ!
■相談の時はわざわざ編集部に来るから喫茶店とかで話す。そのあとしばらくして接待してくれる。
■例:銀座の一流クラブ。ステーキの旨いところ。
■あるとき「疲れてるでしょ、温泉行きましょう」と俺と石井さんの二人で熱海の温泉へ。ものすごい大きなスイートルームで食事して。夜は女の人が肩や腰をマッサージ。
■当時たくさんテレビ出演してた俺に「番組用の服を作る」といって、館長行きつけの大阪の仕立て屋を東京に読んだ。その人は週プロ編集部にやってきて、編集部で採寸していった(笑)
■ケータイ電話黎明期、黒くて重い携帯を持ってきて「これを使ってください」。「何のために?」「僕と山本さんの間のホットラインをつくるためなんです!」と殺し文句。もちろん通話料はK-1もちで、週プロ退社後数年間もこれを使い続けていた。

きわめつけは
■「山本さんはもう会社の一員じゃなく、自分の事業も起こすべきです。その資本金に」と、100万円の束が10個。俺はどう使えばいいか分からないいから競馬にでも使おうと思っていたが、かみさんが勝手に彼女の会社を作ってた(笑)


・・・・・・すげえよ!!!!
これが民間会社だから法律上の犯罪にはならないだろうが、社内では問題になったりしかねないかも。
まあ、そういう文句を言わせないほどベースボールマガジン社内でも実績と勢いがあったのは事実だろう。当時の週プロは。

だが。
これほどまでにきめ細かいサービス提供をK-1がしているのならばだ、
テレビ局とかスポンサー筋とか、広告代理店とか、その他もろもろの幹部や現場責任者に対してはまったくのサービスなし、心のつながりだけだったのかい?という問いも当然出てくる(笑)
とくに、某格闘イベントがあるテレビ局で突然の放送中止になった際、その関係者にまつわり、この種の接待攻勢や提供サービス(K-1だけではない)に関する報道が一部で散見された。
コピーをとってあるはずだが今、見つからない。
だが、サンプリング調査じゃないけど、「週刊プロレスの編集長に、ここまでの接待攻勢をしていた」ということが事実として明らかになった以上、推測のレベルでは「他の方面にも豪華接待はあったんだろうな」と。まあ、ターザンが遠慮なくもらうタイプだから、ということもあるのだろうけどね。


そう思わせてくれるところが、たいへん貴重でした。
情報の一部は、後日ウィキペディアにも転載され、記録の充実に一役買う(予定)。
次回はターザン「俺がDSEから受けた接待!」を期待。幸か不幸かDSEの時代はターザン落日期に被るからそうでもないのかな?


石井氏本人のインタビューも、さすがの面白さと鋭さ。
この人の頭のよさ、用はどんなビジネスでも成功しそうな才能についてはこういう記事を前に書きました。
未読の方にはゼヒ読んでほしいエントリです。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080623#p2
石井和義が年内で仮釈放されたら格闘技界は変わる?−或る挿話を基に

大相撲のスポンサー永谷園の存在感

きのう、実は両国国技館に行って来たどすこい。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20090523k0000m050048000c.html
モンゴリアン・スモー・レスリングの技術を堪能したよどすこい。
いや、冗談じゃなくて。ぼくは外国人力士が、それぞれのバックグラウンドを持ち寄って、ただの突き押し技術一辺倒じゃない足技引き技を駆使する邪道相撲が大好きなのです。
ですから昨日のメインは楽しかったし、ああみえて引き技大好きの千代大海の引き技もよかった。

ところで、相撲のスポンサーに永谷園がいることは知っていたが、あらためて懸賞などをみるとその存在感はひとしおでした。
懸賞幕ってたぶん、一枚あたりの値段が決まっていて、いくつも宣伝していいですよ、という仕組みなんだろうけど、
「味ひとすじお茶づけ海苔の永谷園
「さけ茶づけの永谷園
「梅干茶づけの永谷園
「たらこ茶づけの永谷園
「わさび茶づけの永谷園

がぞろそろ並ぶさまはちょっと笑った。でも、久しぶりに永谷園茶づけ食べようかなーという気にもたしかにちょっとなるよ。
自分はほとんど、ほんとにさけを焼いて茶づけにしていることが多いのだけど。

「呉智英論法」のひとつの紹介と、ついでにご用とお急ぎの方のための一覧

http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090518
2009-05-18 青少年の健全育成のために 「悪書」追放を全力で支持する


のエントリが数日前、ホットエントリになっていた。
簡単にいうと、「ぼくらの七日間戦争」が内容がよろしからざるを理由に撤去された、という噂(真偽は不明)をもとに、じゃあ石原慎太郎の「太陽の季節」は?というのを逆説で書いたというお話。
太陽の季節」はそもそも当時からモラル的にけしからん、という声があったのだからそれを問題視することは当然可能で、ついでにいうと石原慎太郎はもっと一般的なモラルからかけ離れた「完全なる遊戯」という作品もある、らしい。


で、読んでいて思ったのは、「面白いな、呉智英流だな」という感想。
あちらが呉智英の読者かはしらんが、あの人は20年近く、こういう論法を駆使してメシを食っていたからな(笑)。
で、ブログのネタにしやすいよう、呉智英が書いていた「じゃあ、●●●はいいの?」というやつをまとめておこう。

■原爆や核兵器を「衝撃的」とか「凄いパワー」の比喩に使うのはけしからん ←/じゃあ水着の「ビキニ」は?


■レイプやセクハラを軽く扱ったりする表現はよくない ←/じゃあ「好色一代男」は? ブランド「オールドパー」は?


■屠畜を残酷、非道の比喩で扱うのはおかしい ←/じゃあ反戦歌「ドナドナ」は? 大江健三郎沖縄ノート」は?


■障害を比喩にした表現はよくない ←/じゃあ「ダンベル」・・・和訳「鉄唖鈴」は?

もっとあったようだが、とりあえずこんなところだ。必要なときに適宜お使いください。