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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ゾンビは殺しても死なない―ジョン・チャンソン、UFCで「不死の命」を得て、去る。

…3R。チャンソン勝負をかけて出ていく。玉砕ラッシュ。左右のパンチを振る。下がるホロウェイ。追いかけて出てくるチャンソンだが、そこにホロウェイの右フックがビッグヒット!もんどりうって倒れたチャンソン。KO!

長くは持たないと見て勝負をかけたチャンソンだったが、ホロウェイのフルスイングの右をもらい散った。
yunta.hatenablog.com

何がすごいって、フィニッシュのパンチをもらったジョン・チョンソンはそれでも一発当てて、しかも意識がないままもう一発、「最後のフック」を大振りして…そしてそのまま、力尽きたのだ。
漫画などには出てきそうな「戦士の最後」だが、そういうのが現実にあり得る、と今後、この映像が証明するだろう。  ↓



コリアンゾンビ ジョンチャンソン引退試合 vsホロウェイ


チャンソンは様々な記録をUFCで持っていて、6.5秒のKO勝利とか、ツイスターでの勝利とか、ファイトオブザナイトとか、逆に「4R4分59秒でKO負けする」なんてこともあってにぎやかな選手だった。今回の中継でも「アジア選手で二度のタイトルマッチをしたのはコリアンゾンビと宇野薫のみ」とか言ってたな。アジア系選手の勝率をだいぶ上げている(日本選手がそれを減らしてる、とか言うな。)

とはいえ、そんな記録以上にファンの印象はより鮮やかだろうし、韓国MMAでも、おそらくPRIDEのチェ・ムベユン・ドンシクと並んでパイオニアとしてのけん引役を果たしたはずだ。

惜しいのは、韓国が韓国である以上、おそらくまだ当分は変えられない「徴兵による2-3年のブランク」の存在、それが無かったらどうだったか、とも思う(もっとも、それが結果的に慢性のけがなどを治す期間になる、という見方もあるのだが)。


しかし、それらすべてを合わせて、UFCメインイベントを務めてグローブを置く、という格闘技選手としては最高のフィナーレを飾った。
観客は、ファンは、この男を語り継ぐだろう。そうであるなら、その戦士は、間違いなくゾンビのごとく「不死」なのだ。
Who can kill Korean Zombie ? He never die!!


ちなみに会場で、なんか大合唱というか「ゾンビ、ゾンビ」のチャントがあったんだが、

敗れたジョン・チャンソンは引退表明。退場するチャンソンに、入場テーマが流され、観客が大合唱で見送る
UFC on ESPN+83:メインイベント・マックス・ホロウェイ vs. ジョン・チャンソン - 格闘技徒然草


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