ビッグコミック系はホントにSNS、ネット世代前が読者層なせいかネットで話題にならんので伝える使命感が(笑)
タイトルでははしょったけど、甲子園に至る夏の高校野球大会は中止だったものの代替の交流試合(無観客)が最終回では描かれるで?
2020年――それでも僕達は夏の甲子園を目指した!!
2019年4月。
天彦高校野球部は、三年生4人に二年生が3人と、全学年で部員が7人しかいない弱小野球部であり、今年も夏の大会には、他校との連合チームで参加する予定であるーー
「来年こそは母校だけで甲子園を目指したい!!」熱く燃える部員達の前に、現実の大きな壁が……!?
稀代の野球漫画家が描く、新しい高校野球青春譜!!
物語のスタートが2019年と明示して始まったのだから、題名と合わせて考えると「コロナ禍の学校スポーツと青春」を正面から描く構想はあったのだろう。
ただ、人気があれば延長されるのが連載漫画の常で、ここで連載終了になったのと、その締めくくりがコロナ禍での高校野球大会中止、その代替としての無観客学校対抗戦となったのは、また偶然の一致というか、両方が合わさった結果なのだと思う。
自分は発生の年(2011)からずっと「東日本大震災を描いた漫画リスト」を作り続けているが、
m-dojo.hatenadiary.com
コロナでもそういう作品一覧が作れるかなーと思ったものの、それはちょっと難しい感じの結果になった。結構たくさんあったような、それほどでも無かったような…(時事風刺4コマ漫画やエッセイ漫画に出てくるのは当然と考えるか、それも含めるか…震災漫画では後者を含めた)
スポーツ漫画で、正面から登場したのは、本当にリアルな現在進行漫画となった、「新しい足で駆け抜けろ。」。何しろ2020年のパラリンピックが舞台となる予定だったのだ、本来的には。それが中止になっていくさまがリアルタイムで取り上げられた。
m-dojo.hatenadiary.com
その結果として、このマンガも話題にならずにだいぶ短期で終了してしまった……
ただ、逆に「僕らはそれを超えてゆく」は、結果的にダラダラ続かず、コンパクトに読めるボリュームの高校野球作品になった、というポジティブな評価もできるんじゃないかな、とは思う。部員が少ない状態から素人監督、転入生、他の部活からの助っ人、後輩などが集まり、徐々に中心人物も才能が覚醒していき……
で、最後が「甲子園大会は、そもそも開催されませんでした」となる(苦笑)。
せめてもの、代替交流県大会も無観客開催となり、自分の店をほっぽらかしてまで指導に協力した人たちも、木によじ登って双眼鏡で覗くしかできない。
それはフィクションだが、同じ経験をした高校野球世代が、確実にいる……その記念碑でも、あるんだろう。
漫画というフィクション内では、そもそも作品世界にコロナ禍を持ち込む必要があるのか、ないのか、という問題もある。
togetter.com
いま、このツイート読み直すと、準備中の作品っていま絶賛されてる話題作「これ描いて死ね」だったんだな…。結局コロナは物語内に登場せず。
学園ものの新連載の準備をしてるんだけどコロナの影響を描くかどうかでたまに悩む。
— とよ田みのる (@poo1007) May 8, 2021
マスクをしてるとキャラの魅力が下がりそうなのでコロナの無い世界線でやるつもりなんだけどこんだけ長い時間影響が続くと描かないことでリアリティがなくなって変に見えたりすることもあるのかなあとか。
そこらへんで悩んでる作家さん結構いたりしないかな。
— とよ田みのる (@poo1007) 2021年5月8日
※9巻に載っているかどうかはわかりませぬ私は「ゆうべはお楽しみでしたね」でガッツリマスク状態を描きました。現実のコンテンツのドラクエ10の話なので避けられないと思って描きましたが、とても面倒だし表情が伝わりにくいので読者さんがどう感じるかかなり想像しにくかったですね…🤢
— 金田一蓮十郎 (@ren10ro) 2021年5月9日
もう一回、調べて「コロナを描いた漫画一覧」作成を目指してみるか…
※結果的にこの記事へのブクマコメントが、ある種の「一覧」になりました。
[B! 漫画] 野球漫画「僕らはそれを越えてゆく」が『コロナで大会中止でした…完』となり、これはこれで貴重な作品に… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
そういえば、この記事は2023年5月8日、「コロナ5類移行」の日の執筆となった(メモ)