オリンピックの開催に賛成ですか、反対ですか?を聞いて盛り上がりそうな人はだれかなあ…とつらつら思ったら、この二人を思いついた。
それは便乗作品……いやいやいや、そうではないが、オリンピックに関わる物語をさいきん描いた重要人物、ということでさ。
で、前者は、ロングインタビューが載っかっている。
コロナ禍前までイタリア在住だった漫画家・随筆家のヤマザキマリさんに聞いた。
……これほど非難が絶えず、わだかまりが残る中で始まる五輪はかつてなかったでしょう。
菅義偉首相や閣僚は何を話し合っているのか詳しい説明はないし、国民は国民で徹底して議論することもない。真相を知らない間にいつのまにか何かが決まって実行されるという風潮は今までの日本でもよくあったことだと思います。
「緊急事態宣言の最中であっても、感染者が増えるリスクを払拭(ふっしょく)できなくても、それでもどうしても五輪をやらなきゃいけない」と言うのなら、その具体的な理由を知りたいと思うのです。
例えば、いきなり私が友人から「1万円貸して」と頼まれればその理由は知りたいですし、相手もわけを説明するでしょう。でも今はまるで「とにかく貸せよ」としか答えてもらえない感覚とでもいうのか。
その結論として、7月23日の五輪開催は、してよかったのか、すべきでなかったのか?…その賛否は後半部分に書いてあるかもしれないが、有料なので読むのをあきらめり。
というか、作品で語っておるおる
本日発売のグランドジャンプ16号の巻頭カラーは
— グランドジャンプ (@GrandJump) 2021年7月20日
ヤマザキマリ『オリンピア・キュクロス』!
古代ギリシャの青年が、
アフターコロナ、アフターオリンピックの世界に
生き延びるべき道を模索します…!
救世主となるべく現れたのは、なんとあの男…!?https://t.co/pahOO8KSsP pic.twitter.com/zt3nLNoVlb
勝ち負けというシンプルなルールに、人々の倫理の共有と統一を託していた古代のオリンピック。本来は戦乱と疫病による社会の荒廃を救うのが目的だったということを、この漫画を描きながら再確認しております。
— ヤマザキマリ( Mari Yamazaki ) 公式 情報用アカウント (@THERMARI1) 2021年7月20日
「グランド・ジャンプ」(本日21日発売)では浴場技師のローマ人も登場 (Y) pic.twitter.com/4x6dXvSunF
『オリンピア・キュクロス』最新話読みました。今回デメトリオスがスリップするのはコロナ禍の現在の日本。巖谷博士との会話で伝染病と政情不安につけいったファシズムの台頭の歴史が語られます。最後に湯舟から現れるのはもしかして……。 pic.twitter.com/Jh3qHyUy2D
— TORI MIKI (@videobird) 2021年7月21日
そして宮藤の官九郎どん、これは検索した限りでは、まさに2021年7月の五輪開催に賛成なのか反対なのかを語ったものはなさそう…あるのかな?
「いだてん」は五輪開催の物語ではあるが、一方でまさに「五輪中止・延期の物語」でもあるわけでな。
これは2019年のコラムだそうです。こう書いたからと言って、今回の五輪に対するアティチュードがわかるわけではないのだが。
number.bunshun.jp
…金栗四三さんが、日本人で初めてストックホルム五輪に出場したのは21歳の時。4年後は25歳。誰が見ても心身共にピークを迎えていた。ところがベルリンで開かれる予定だったオリンピックが直前で、第一次世界大戦の影響を受けて中止になります。そのやり場のない悲しみ。喪失感。想像を絶します。4年間の血の滲むような努力が水の泡。あと4年待ってもオリンピックが開催される保証はない。仮にあっても29歳。ピークはとうに過ぎています。いだてん金栗さんはどうしたか。その答えはドラマ本編を…
ある題材で作品書いてたら、その題材のほうの評判が地に落ちる………というトラブル。
オールラウンダー廻が描かれている時に、修斗では若林太郎氏が失脚し、ものすごい内紛が勃発したり
「クレープを二度食えば」が、昨今のような状況になったりとかがある。
例の騒動もこうして自作と無関係ではなくなってくる。この連載はあのインタビュー記事の3年くらい前だが、当時の時代の気分、中3という不安定な時期、そしてタイムトラベルという内容を勘案してこの曲の引用を決定した。そのことに後悔はない。同時に彼の擁護もする気はない。
— TORI MIKI (@videobird) July 20, 2021
だが、自分が一番覚えているのが、1990年代に料亭を舞台にしたやまざき十三と北見けんすけの漫画「福ちゃん」というのが描かれて、そこでは実在の人物…をモデルにしたキャラが多数登場。
それは舞台が料亭であるから必然的に「政治家」が登場、いずれも「いささか滑稽で愛すべき人物」として描かれてきた。
だが、そこで準主役級のキャラのモデルが「金丸信」だったのが運のつき(笑)。床下に金の延べ棒と証券を隠すという、超絶の悪行がバラされ、脱税でパクられて政権交代(細川連立政権)につながった…
そのとき、作中でそのキャラは突然みんなからボカスカ殴られて、「あいつとは違う!」と弁明したり、作者と原作者が登場して「こっちだってホントに困ってるんだーい!」と訴えたりしたが……こちらは「そもそもそいつをモデルにしたらこうなるリスク高いのは分かってるだろ。見通し甘えよ」と、まったく同情できなかったもんです。