あけましておめでとうございます。
大晦日はのんびりリアルタイムでさまざまに見るというわけにはいかず(あれだけ告知しときながら…)、RIZINをおっかけで見て、太田忍vs所英男を見終わったところで一部完、とした。
だからメインその他も結果まだわからないし、知らないようにするためにあまりネット上を動かない(笑)
そこまでの試合では
佐々木憂流迦の復活
m-dojo.hatenadiary.com
…と書いた試合に敗れてから、あごの骨折治療とリハビリを受けての1年越しの復帰となった。修斗で頭角を現す、さらにその前から名前を知っていた(教えてくれた、熱心なファンがいたのです)人間としては実に感慨が深い。決めきれなかったり、逆に下からチョークを喰らったりとすあんなところもあるが、何と言っても最後にグラウンドで相手を仕留めようという戦い方をしてくれるファイターがいること自体が貴重だった。何かの、打撃への恐怖心とかもなさそうだし、ここからまたバンタムでの生き残り戦をやっていけば、浮上もしていくだろう。
所英男、「使い方」が上手かった
ちょっといい話みたいになっちゃっので、ここで11月の頭に大晦日の試合の相談に来たときの英男の様子をお伝えします。
— 勝村周一朗 (@shu_katsumura) December 31, 2020
英男「なんか、第1感で太田忍選手かなって思ったんですよね。」
勝村「うん、第6感な...。」 pic.twitter.com/p79UwXvs8x
銀メダリストのレスラーは、グラウンドで投げる、上になることはできる。だけど下からの極めには対応できない。おそらく殴り合いも分が悪い。
40代のベテランMMAファイターは下からや、足の極めが超得意。殴り合いもプロファイターの水準で打てる。しかし、スタンドでテイクダウンをとれないし、相手の投げを耐えられない。全体的に長年の激戦で脆くもなっている(かな?)
そういう、互いの弱点を完全に自分も相手もわかってる中で闘う、たとえればインディアンポーカーというか、オープンリーチ的な試合…だからこそおもしろかった。MMAの世界水準的に高度なファイトですか、といやあ全然ちがうんだけど。
太田も、上記のようなことは完全に分かっていて、投げたら桜庭的な、寝ている足へのローキックなどにとどめたり、腕十字は注意に注意を重ねていた…だが、必殺技とはどんなに警戒しても決められるから必殺技だ、とはよく言ったもの。まさにその通りの鮮やかな逆転だった。
と同時に、やっぱりこういう「いびつなファイター同士」の試合のほうが、UFC的な試合より面白いんやないか?とも思うわけです。ここが平成的な老害(笑)。
シバタ― 知ってるのに知らない存在
シバタ―の試合を生で見た人は国民の0.0何%なんだろう……実は、その側に俺は立ってる。かのアウサイに、数回出てきたし、パンクラスでも戦った。
えーと、たとえばこの試合だ
www.youtube.com
アウサイは、まちがいなくガチファイトである。しかし、シバタ―はおそらく、ファイトはガチであっても、そもそも勝ちを最優先で求めていない。だからこういう戦い方になる。
すごく困惑したものだったが、しかし面白いとか面白くないとかは置いておいて、そういう意識だったらガチ試合に出ても、こういう戦い方ができる…というのは、一種のジレンマかなあと思ったのである。
そして、その手法の延長として、今回RIZIN参戦が実現してしまった。
その基盤となる彼の「youtube人気」は老害でさっぱりわからない。100万人以上が登録している以上「月の収入が数百万円で、貯金が1億円以上ある」ってのもあながちホラじゃないかもしれない。
あとからおいおい調べるけど
そのアウサイ時代でも、「なんかシバタ―って、へんなところで名前があるっぽいな??」というのは感じられたんだよな。
そういうネット配信で名前、知名度を育てて、それをバックにすればRIZIN参戦できるってのがほんとに令和の風景だった。
そして、格闘技的にも「結果」をのこしちゃったから今回。
体格差はあるとはいえ、魔裟斗2世として知られたHIROYAにキックボクシングルールでダウンを奪い(奪われじゃない、奪ったんだ!)前歯をがっつりへし折り…2RのMMAルールでは腕十字の体勢に入る。
最後、それが外れて打ち合いになったのは、へんな遠慮があるからじゃないか?と疑うぐらいだった。
20キロぐらいの差だったろうか(と言ったってシバタ―は体を絞ってないから、体重差といっても普通の体重差ではない)。それぐらいあれば、K-1ファイターと3分間のキックボクシングルールができるかい?と言われれば、とても普通では無理。ましてはダウンを奪うって…そもそも恐怖心が先に立ってその場に立てないだろ、ただの目立ちたがり屋じゃ。 「普通じゃないこと」をやらかした、そのことは間違いないのである。
KIDが敗れたとは言え魔裟斗からキックルールでダウンを奪った、あれに匹敵すると言えるかもしれねえ。
そして、
「それでいいのか」と思わせる、そういった試合であった。
※上記の感想は、前半途中での録画を見た感想で、ドロー判定を前提にしたが、ニュースなどみた皆さんはご存じの通り、後半部で審判が録画を見直し、途中でHIROYAのタップが認定され、試合結果が変更された。つまりこのYOUTUBERは、K-1の魔裟斗二世とミックスルールで闘い、一本勝ちしたのだ!!青木真也ですらできなかった偉業!!(笑)
Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜
— HIPHOP☆格闘技アカウント (@hiphop_k1) 2016年12月10日
○ 長島☆自演乙☆雄一郎
vs
× 青木真也
異彩のコスプレファイター自演乙が
挑発の連続でイラッとしてる中、KO勝ち
魔裟斗も立ち上がり大喜び。
見るだけですっきりにします! pic.twitter.com/45A6nso6yW
RIZIN感想など、また別記事にて続く(これから視聴したら)
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