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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

『著者や出版社を応援するなら、地元書店じゃなくてamazonで買ったほうがいい』…のか?(やな仮説)

浅羽通明氏のtwitterより。



著者本人がこうも自分の著書の売り上げランキングを見てあからさまに一喜一憂する(それを公開する)のも、嘉村”天下を取った!”礒多チックでアレな気もするのだが…(笑)、それはおいといて。

実際、今「売れている」「話題の本」ということを、広い層が客観的に観察できるのは、やはり一番はamazonのランキングということになるだろう。
ネットを使わない高齢層はどうなんだ、とか、特殊な層(例:2ちゃんねらー)が示し合わせて一斉に買ったら?とか、いろいろ反論はあろうけど、チャーチルが民主主義について語った名言と同じで、「amazonランキングは最悪の、本の人気のバロメーターである。ほかのどれよりもましであることをのぞけば」でありましょう。
昔は紀伊国屋ジュンク堂での売り上げランキングに権威があったし、そこを狙った組織買いとかもあったろう(今もあるだろう)、しかし、パワーシフトは着実に進み、メディアや評論家だって、それを参考にしながら「アジェンダセッティング」「イッシュー選択」をしていることは間違いない。いい悪いは別にして。


すると…やはり、こういうことがいえる。

もしその本、著者が話題になり、より売れることを読者が希望する(応援している)なら、その一冊は書店で買うより、amazonを経由して買ったほうがいい。するとランキングが上昇し、いろいろと話題になったり、それを元にして重版や書店の注文が決まったりするから


・・・・・・・・いやあ、どうなんだろう。
自分で書いてて何なんだが、どうなんだろう。

というのは、自分はこう書いておきながら、やっぱり地元書店応援という意識で、ごく小さな書店で注文してるのよ。
しかしやっぱり、そういうところはかなり前に注文したのに、発売日に手に入る、とはいかないわけ…
おかげで

も、そういう理由でまだ読んでいないの(笑)。


しかし、上のテーゼを思えば……そういう本をだな、amazonで買うときに、かすかな罪悪感が払拭できるのではないかい(笑)。
やはり人間、「ヒャッハー悪だぜー」はむずかしいもので、十字軍のように大義われにあり、神がそれを望んでおられる!!と思うとやれるんだわな。


「僕も地域の書店を応援しないわけじゃないが、ポイント目当てなわけじゃないが…。 これは良書で、話題になってほしいからさ。amazonのランキングをあげる必要があるんで、これは、敢えてamazonでネ…」とやっていくうちに、だんだんと慣れていき、ついにはamazonに全面的に乗っかる、『アマゾンライダーここにあり』になるんである。


アマゾン、ともだち。
 



と、ここまで書いてきたが、この論理は正しいでしょうか?実際の出版関係者・作者さんは、こういうことは考えているのでしょうか??