INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ワクにWAKUWAKU! 世界は『枠』で動いてる〜大晦日格闘技や、地方局アニメや、格闘技漫画など

ゴン格最新号より、山本KIDと”再戦”する魔裟斗のことば

「オファーを貰った時、そのプロデューサーに言われたのは『スポーツの枠を一度他にとられてしまったら、取り戻すのは大変なんです』って。」
 
―そうなんですよね。枠がバラエティや音楽や他のスポーツに移ってしまうと、「再び格闘技を」というのはかなりのハードルになってしまう。
 
「そういう意味もありますよ。だって格闘技をテレビでやらなくなってから、大晦日が暇なんですよ(笑)。また格闘技をテレビでやってくれるようになれば、オレも解説席に座って見られるから楽しいし(笑)。今年はオレがやるんで、これで数字が取れたら『やっぱり大みそかは格闘技だ』ってなって、来年からまた格闘技が放送できるじゃないですか。とか言ってて『また来年もオレ』となったら嫌ですけど(笑)」
 
「(略)【※若手は】がんばってゴールデンで地上波中継を復活させて、オレに解説の仕事をよこしなさい(笑)」

まさにそういうことで、世の中、かなりの部分が「枠」というもので動いているのですなあ。
別に1年ごとにまっさらに「大みそかは格闘技も歌もお笑いもフラットに検討」したっていいのだろうけど、実際には「大晦日には格闘技、スポーツの枠が4時間ある。ここに何のコンテンツを当てはめるか…」という<枠>を前提にして、何でも決まっていくのだ。


その枠を取る人たちの苦労、あるいは暗闘(笑)は、表にはあらわれない…だけどまぁ、感謝。
感謝の結果が魔裟斗vs山本KID徳郁再戦、あるいは曙太郎vsボブ・サップ再戦になったわけだけど(笑)


「地方局でアニメが放送されない理由」記事が、格闘技番組を見るときも参考になる

なぜ地方ではアニメが放送されないのかをテレビ局の人に聞いてみた http://blog.toppy.net/?eid=1077821

 「アニメ番組がどうという話の前に、まず大前提として、地方で放送されるテレビ番組には4つの種類があることを知ってください。ネットセールス番組、購入番組、自社制作番組、持ち込み番組の4つです。」


「ざっくり言うと、製作委員会形式のアニメはテレビショッピングと一緒です。テレビショッピングも、その会社が流したい地域のテレビ局の番組枠を買って放送しているように、製作委員会形式のアニメも、製作委員会が流したい地域のテレビ局の番組枠を買って流しています。」

「例えばですが…、TOKYO MX(東京都域)+毎日放送(関西広域)+テレビ愛知(愛知県域)+BS11(全国)の4局で放送するのに必要な金額を足しても、テレビ東京(関東広域)1局で放送するよりも安いのです。昨今、TOKYO MXでの深夜アニメが増加している理由の一つはこれです(略)。」

 「…TOKYO MXは東京都だけといいながら、東京スカイツリーから電波を出すようになって、実際には人口比で関東の8割方で見られます、また、兵庫県だけのサンテレビと、京都府だけのKBS京都ですが、実はこの2局を押さえれば大阪府もほぼ全てカバー…」


テレビ東京系列のBSとなるとBSジャパンがありますが、実は、BSジャパンもBS局のなかで番組枠の料金が最高水準…テレビ東京BSジャパンの両方に同時に持ち込めるほど潤沢な放送予算がある深夜アニメはなかなかありません。」


 「格です。テレビ東京はキー局です。いくらTOKYO MXが関東の8割をカバーしていても、やはり今でも『キー局で放送したい』という関係者がいかに多いかということです。」


いやいや、この記事を読んだ時、こうブクマした。

この前「ロードトゥUFC」がフジとBSジャパンで放送され、「フジヤマファイトクラブ」が全国放送とならなかった のを見ている格闘技ファンにも実に参考になる記事。

あのときは、放送枠の決定がリアルタイムだったからねえ…やきもきさせた結果、滑り込みセーフでこうなったんだっけ。

「Road to UFC Japan」、めでたくBSジャパンの放送も決定。日本中の「ただなら格闘技を見るファン」にお届け - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150701/p1

しかしあのとき、やっぱりZuffaとデンツーは、かなり「潤沢な資金」を投入したんや…ありがとさん。出た結果は満足だったでしょうか。

そして「FUJIYAMA FIGHT CLUB」とRIZINは、その規模の資金を用意できなかったんや……
いやいや、今回RIZINってフジも大きくかかわっていたんとちゃうの?なんで全国にお届けするBSフジの枠ぐらい用意できへんの?実はやっぱり、まだそこまで二人三脚ではやってなく、「あくまで別物。フジが制作にまで関わっているわけではない」なの??

そういえば、そのへんは確認してないや。


地方局、全国ネット、BS放送…再論

このコマがそのまま再論になる

ネット動画、BSで「電波、番組の地域格差」は縮小した。だからこそ一部に残ると際立つね・・・(本日の亀田戦) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151017/p4

いま、実質的な全国放送=ニコ動…では、配信にどれぐらいかかるの?というかどっちが払っているの?

テレビのコンテンツと放送枠は状況によって「放送させてやっている」になったり「放送させていただいている」になって、お金を払う、貰う側が入れ替わるという摩訶不思議な商品。


でさ、「ニコ動」で放送(配信)されるというアニメもあるってのは知ってる。
こういう場合、いま、どっちがどっちにお金を払っているの??
もし安い、あるいはお金をくれるのなら、例えば「FUJIYAMA FIGHT CLUB」みたいな半分PRの番組がニコ動配信されるような可能性、ってのもあったのだろうか。今後そういうこともあるのだろうか。


費用がいくらか? よくわからんなあ……
https://secure.ch.nicovideo.jp/application/info/top



雑誌内の漫画の「枠」は????ボクシング漫画「マイボーイ」終了とか

自分は気付かないうちにはじまっていたのだが
『BLACK-BOX』郄橋ツトム
http://www.moae.jp/comic/blackbox?_ga=1.268639154.295163858.1428795110

もボクシング漫画。
だから
木村紺『マイボーイ』
http://www.moae.jp/comic/myboy?_ga=1.3790835.295163858.1428795110

は残念ながらYou are fired!! となったのだろうか。次号で、(ある意味)衝撃の最終回、となったのデス。


こういう雑誌内でのテーマかぶり、というのはどれぐらい許容されているのだろうか。前にも書いたが、以前「ヤングキングアワーズ」では、雑誌内の3作に土方歳三が登場していた(笑)現在も2作。あと那須与一も2作並行登場(笑)。


でも一方で、やはり同じテーマのかぶりは困る、という整理もあるんだろうなあ。
そういえば、ビッグコミックスピリッツでは、西原理恵子が「アタシは断言する、アイツは一発屋で終わります」と言っていた若杉公徳が、まさかの2連続大ヒット(「デトロイトメタルシティ」も「みんな!エスパーだよ!!」も、どっちも映画化だもんなあ)のあとで、ボクシング漫画にチャレンジ。

アイドルオタクが世界制覇!? ボクシング界を震撼させる新ヒーロー、リングに立つ!!

グループアイドル「マジかよ少女隊」のさつきん推しの大学生・砂原世界は、ヲタ仲間の久我山に誘われて「マジ少」のリサリサが通っているというボクシング・ジムに入会することに……。見学に来た砂原のパンチをミットで受けたトレーナー見習いの少女・麦は、どう見てもひ弱そうな砂原が、とんでもない才能を秘めていることに気付く――!

http://spi.tameshiyo.me/SEKAI01SPI

構造はおもいっきり同雑誌のレジェンド「YAWARA!」に似ている気がしないでもないが、絵柄が非常に異なっている(婉曲表現)ので、あまりバレることはないだろう。
で、こういう漫画の人気のトータルで「格闘技漫画枠」が業界全体で決まっていくような気がするのであります。

そういえば、「この雑誌全体を自分の私物にする」と改革に乗り出した現在の少年サンデー編集長さんは、格闘技漫画に理解はあるのだろうか…ゲッサンでは「マコトの王者」とか、女子プロレス漫画とかはあったけど……(うーん)

以前書いた「枠」に関する過去記事

お茶の間では、皆「同類」〜ボクシングある限り、まだ世間は「年末は格闘技」と思ってくれている。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141229/p1
 
「鉄腕バーディ」の終わり方。SF漫画や格闘技漫画の”勢力図”は今 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120726/p3