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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ビクター、徳留、鈴木、朴…5/31パンクラス色々

ビクター・ヘンリー、中島太一も撃破

まず自分は戦前「リーチ差を生かす中島と、ジョシュ流の現在MMAと違う文脈がそのまま奇襲になるビクター」という見立てをしていたのだが、半分当たって半分外れたような。
並んでみたら、なんか全体的な体格にそんなに差が無い気がした。そして、この大会全体で見られた金網に押し込んでテイクダウンを狙う・耐えるの攻防が、この両者でも展開され…そこでも五分に近いような、一進一退だった。
これは驚きで、やはりフィジカル、特に組んでの倒しっことなったら、柔道がべースの中島だろう、と思っていたが、そこで五分、一進一退となったらそれだけでヘンリーペースになる。
実際、テイクダウンはともに何度か成功したが、ガードを取られた中島に対し、ビクターはマウントまで行っていた。そしてキャッチ特有の「柔術は上を取ったら隙を狙うが、キャッチは嫌がらせして隙を作っていく(※キャッチ側の主張ね)」というとおり、ビクターはヒジとかを使ってたように見えました。
あと、マウント取った時とかに見たが、太ももがごんぶとい…テイクダウンの攻防でも、なんかパワーが決め手の投げとかあったような気が。
「キャッチは科学だ、テコの原理だといいつつ、実際のところは怪力だから極まったんじゃないか?」と一部で言われているカール・ゴッチの伝統を継いでいるといえば、いえなくもない(笑)


といいつつ、やはり寝技でのスクランブルの過程にはエッと思わせる動きもあって、自分はヘンリーの戦い方を見て「CREATIVE」という単語が思い浮かんだことでありました。

プロの解説によると

ビクターは、所英男戦とくらべて、明確にそのときより強くなっています。そこが何よりすごいところですね

佐野哲也(談)

大砲が、ハチの舞を粉砕…鈴木慎吾vsレッツ豪太、タイトル再戦まったなし

いきなり試合展開は○ミ\(・_・ )トゥ ←丸投げ
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20150531/1433062216

最初見たときは、「あー、結構差があるもんなんだね」と思ったし、実際に技術的なところでは差があって、レッツのほうが上なのではと今でも思うのだが、一発のパンチがあたれば、それがぜんぶひっくりかえる。
「はじめの一歩」の板垣vs今井みたいでした。
自分はノンタイトルで一度戦って、非王者が勝ったらタイトルかけて再戦、という流れはあんまり好きではないのだが、これは注目度もあがるし、一カードで2回客を呼べてマッチメーカー的にはニンマリだな……

「勝利バク宙」の動画。

https://twitter.com/allianceyukiito/status/604941787652710400
ALLIANCE伊藤有起
@allianceyukiito
鈴木槙吾パンクラスチャンピオンにKO勝ち!
次はダイレクトリマッチでタイトルショット!
恒例の勝利のケージムーンサルト

そういえば、セコンドにいた、いつも冷静なTKが、このKO勝ちにはすごい笑顔のガッツポーズで。映像で残っていればいいのだが。


そして、「やつの武器はパンチじゃない」と菊野克紀

https://twitter.com/kikunokatsunori/status/604939124768784384
菊野克紀 @kikunokatsunori 19時間19時間前
しんご、パンクラスチャンピオンを豪快にパンチでぶっ飛ばしました!しんごの本当の強さはパンチじゃないんだけどな。その強さを出せたらもっともっと凄いです。

徳留、スクランブルでは絶対の強さ

自分の徳留の印象は「スクランブルをするとなぜかだいたい競り勝つ」というイメージで、その印象で見ているからそう見えるだけかもしれないけど、今回はやっぱりその形で勝ちをもぎとりました。序盤の序盤では攻め込まれて、こりゃヤバいのか?と思ったのだが、このスクランブル展開後は、安心して見られました。少し緊張感が途切れたぐらい。相手が、寝技で上を取られると早々とあきらめた感じになっているような気がしました。

鋭い打撃の仙三、怖いぐらいだったが…下から極めかける加藤直之!!

https://twitter.com/Masked_Takakura/status/605168547086540800
高倉仮面
@Masked_Takakura
3R終盤、得意のパンチでダウンを奪い、追撃すべく倒れた加藤直之の上になった仙三を待っていたのは、加藤の下からのチキンウィング。傍目にもガッチリと極まり、加藤は腕を軸にスイープで上になり尚も極めようとしたが、その際にロックが外れてしまった。試合終了、判定の結果3-0で仙三が勝利。

仙三はボクシング出身なのだそうだが、自分は空手出身だろうと思い込むぐらい、蹴りにもキレがありました。何しろ後ろ回し蹴りもばんばん決める。
だが、最後の最後に得意の打撃で上を行かれた加藤が意地と技術を見せる!それがアームロック。

あれは自分も極まったと思いましたねえ

佐野哲也(談)

回転しての一か八かの脱出で結果的には抜け出した仙三だが、アレはふつうはお勧めできません。怪我するから素直にタップしろと普通の練習なら言われるだろう、それぐらいのタイトなアームロックでした。
それにしても、「喧嘩屋」として格闘界にそのキャラクターが認知されている加藤が、そんな技を見せるとは…(地道な寝技の練習も相当やっている、とも聞いていたが)
逆に、そこまで追い詰められたともいえなくもないが、にしても喧嘩屋が下からサブミッションを極めかける風景は「ベイダーがムーンサルトをやる」とか「天龍がジャーマンをやる」的な「イメージに合わないからこそ、インパクトのある奥の手」っぽくて良かったです。

朴光哲、拳がそのまま攻撃であり防御

最初は牛久の突進突進また突進、そして「金網押し付け」で、あまり面白くは無いが、体力とスタミナのある若手がこの戦略をとると、結局ペースを握れずそのまま若手の勝ち、かな…と思っていたが、この突進や押し付けができなくなってくる。
どんな技術か?と思ったら、要はパンチが効いていたらしい(笑)パンチがそのまま突進や押し付けを防ぐという効率的な朴光哲の戦略でした。
寝技の巧いところもみてみたかったけどね。
彼の応援か、堀口恭司も会場にいた。


清水俊一、回転体を見せて勝ったが

ただ絶好調の時は、そこですぱっと一本を取ったんじゃないかなー、と思ったりしました。回転体は見られたほうが得した気分にはなるのだが、今回は相手も積極的に足を取りに行ってたから、かなりその技術が得意だったのかな。ともかく防がれた。

現在の階級にしてからでは、今までで一番いい動きだったと思います。だが本来の実力を完全に発揮できたか、というと…

佐野哲也(談)

上田将勝参戦

これはおどろいた。「次々と集まってくる」「一人来たと思ったら、また次」という連続ドラマの感じがまたわくわく。FMWがインディの中でアタマ一つ飛びぬけようとしたときに「シーク参戦!」「TJシン参戦!」「テリー・ファンク参戦!」と続いたときの事を思い出したなりよ。


判定基準が、やはりばらけてないか?

★PANCRASE267:セミファイナル・中島太一 vs. ビクター・ヘンリー - 格闘技徒然草 http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20150531/1433064570
 
中島、決意は伝わってきたが、実力は及ばず。今日はジャッジが割れる内容が多いが、2R中島に入れるジャッジはない。サンドロやレオナルド・サントスがブチキレるのも仕方ない。

ダブルアーム(固め)とかジャーマンとかパワーボムとかみれた

曹竜也が、ダブルアームのまま締め上げるサブミッションをやった。バタフライロックとかともいうそうです。骨法だと「鷹羽絞め」。

あれは頸を痛めてるときとか、練習ではタップすることもありますが…苦しいのは間違いないのですが、最後の最後まで極めて勝つのはちょっと難しい。

佐野哲也(談)

ジャーマンは…すいません、誰がやったか忘れたが、すごくきれいなフォーム。だが、やっぱり格闘技でも、マット上ではいくらきれいに決めてもそれで「投撃KO」はむつかしいらしい。


パワーボムは…

セコンドがかけてた。

ドユコトー?




ジョシュにサインをもらったり、また…

光量が足りないとか色々で、あまり巧く取れなかったが、せっかくの来日なのでビクター・ヘンリーなどのセコンドについたジョシュ・バーネットに、こんなふうに過去の表紙雑誌とともに写真に納まってもらった。

これらの雑誌には、サインを書いてもらった(サインペンではなくボールペンなので字が細いけど)。これについては思うところがあるので、少し後で告知したい。


そして…まさについでだが、右側某氏


おいちょっとまて
あなた一般人だよね
バックステージの裏方の人だよね
なんで自分のサインあるの
なんでさらさらとかいてんの
またなんでデザインの完成度たかいの


……と、「銀魂」風に内心で突っ込んでしまった次第。

☆酒井正和×坂本 靖
PANCRASE3年目の躍進理由。

2012年5月31日より、酒井正和体制となったパンクラスは世界標準を合言葉にユニファイドルールの使用、ケージ導入というハード面から、映像、メディア関連などソフト面も仕掛け続けてきた。今年に入り、それらの仕掛けの効果が会場で感じられるようになってきた。パンクラスを外側にアピールする酒井代表と、旬のカードを揃えるマッチメイカ坂本靖氏、当事者に躍進理由を訊いた。

TV放送

テレビ東京で6月20日…だったかな?