水道橋博士のメルマガ「メルマ旬報」で、谷川貞治、茂田浩司の両氏が、それぞれ格闘技をメインにした連載を持っていることは何度かここで報告している通り(ほかにも松原隆一郎氏、てれびのスキマ氏などは、格闘技やプロレスの話題を時折語っているが)
谷川氏のコラムは、さまざまな時代の思い出話がランダムに語られるが、
茂田氏のほうは、2006年12月31日におけるHERO'S「桜庭和志vs秋山成勲」という”試合でなく事件”が生んだ反響と衝撃を、かなり克明に記録したルポだ。当時の回想だけでなく、主要なキーマンが「今現在から振り返った、あの時の話」を語っているのであります。
そして、さまざまな周辺の証言を採取しながら、舞台は試合直後のところをいま、メインに語っている。
そして、そこの”証言者”に選ばれたのは…
「すげえな、これ……。爆弾じゃないですか」
しばらく手元の紙に視線を落としていた山田武士トレーナーが顔を上げて私を見た。
「そうですね」
「どこまで公開するんですか?」
山田トレーナーの問いに、私は正直に答えた。
「迷っているんですよ。個人攻撃が目的ではないので、一部の人物をイニシャルにしたり、事件と直接関係のないエピソードはカットするつもりですけど、それ以外のことはこの際、全部公開してもいいのではないか、とも思っているんです」
再び、手元の紙に視線を落としながら山田トレーナーがつぶやいた。
「これは、すげえな……」
この引用はこの前届いた、最新号(43号)から、さらに一つ前の42号からしている。
山田氏が、秋山氏に抱く思いは、本当にいろいろと複雑らしい。
「ヌルヌルで、僕は人生を変えられましたよ」
(略)
「…本当に、とんでもないレッテルを貼られましたよ。人を殺してもいないのに『殺した』って。それはあの後で秋山の顔を見ても、関係してた人間の顔を見ても、思いますよ」
山田トレーナーが顔をしかめる。
「秋山本人はテレビに出てるじゃないですか。笑顔で、楽しそうじゃないですか。
桜庭さんがああなってくれてたら、どれだけ救われたか……。桜庭さんが『男気ジャンケン』に出たいかどうかは分からないですけど」
引用した最後の、一文。ああいう立場に置かれた人が、当事者の姿を見ると、こういうふうに思うものなのか!、と、正直ものすごく意表を突かれた…。
コメント欄より
fullkichi1964 2014/08/13 08:22
あ、秋山⇒メリケンサック疑惑⇒ブルクラつながりで、こちらのブログアップもご笑覧ください(^^)。
http://d.hatena.ne.jp/fullkichi1964/20140813
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発行日:2014年7月25日
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