結論（個人の感想です）からいうと、「カメラ１台の一方の視点」という制限があることはほとんど気にならず、むしろ会場の雰囲気に近いものさえ感じる形になりました。
以前書いた記事のように、カメラアングルが切り替わって重要な場面が見られる「20世紀の魔法」は、人間の通常の視覚では見られない”ボーナス”であり、無ければ無いですぐに慣れてしまうものではあるのかもしれませんね。
所用のせいでメインなどの後半戦は見られず、サムライ放送を待つことになりますが、その中では、第一試合という意外なところに組まれた廣田瑞人vs中村大介。
”関節技での一発”という、今ではロマンチックな香りのする試合形式を貫く中村大介が、「その仕掛けが潰されると、格好のパウンド対象になる」という最新MMAのそれの前に敗れていく寂しさを感じた試合でした。
もうひとつが
奥野"轟天"泰舗ｖｓ悠太。
試合を見ながら思い出したのが「オールラウンダー廻」のアマ修斗大阪予選決勝で、「最後のチャンス」ともいえる戴冠の機会をつかんだベテランと、頭角をめきめき現してきたヤングガンの新鋭の対決で、若手がベテランの一番得意な土俵であると思われる「正面からの打ち合い」に心意気なのか冷静さを欠いたのか、そのまま乗って来る。しかしその土俵でも、みごとに相手を打ち破る…という。
なんか、大流血もあって見た目は凄惨なのだけど、さわやかな試合でした。
