【ラウェイ】藤原あらしが頭突き・素手のパンチありに挑戦
http://efight.jp/news-20130811_20798
…キックボクシング国内55kg級最強の男と呼ばれた藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット)が、素手で戦う格闘技ラウェイに挑戦することが分かった。ラウェイとはミャンマーに古くからある格闘技で、素手で戦うムエタイと言われている。グローブを着用せず素手にバンテージのみ巻き、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴り、さらには頭突きや立ち関節技なども認められている過激なルールで行われることで知られている。
そのラウェイに、日本を代表するキックボクサーである藤原が初挑戦……寒川直喜(バンゲリングベイ・スピリット)も参戦…
ミャンマーvs日本の対抗戦は今回で4回目。近年ミャンマー国内においてラウェイは危険だとの声が高まり、ムエタイやキックボクシングの人気が上がっているため、ラウェイ人気が衰退しているという。そのため今回は、日本・ミャンマー友好親善交流のテーマのほかに、日本人選手とミャンマー人実業家が手を組んでラウェイ復権に力を注ぐという趣旨で……
キックボクシングを、素手でやり…、さらにその中で頭突きもできる「ラウェイ」。
想像してごらん、その光景を。
それが「衰退」するのもいたしかたなし、という気は一方でしないでもない。
剣道、柔道がそうだったように、あまり大怪我に直結しないルール設定のほうが、それだけ練習の質、量がまして、結局強い格闘技になる…ということは確実にあるわけだからさ。
千葉周作道場は北辰一刀流が江戸一、日本一になったのはそれダ。以下の本参照。

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しかし。
それでも「ラウェイ」のような試合があると、そこに路上の現実や「ホーリーランド」的な”実戦の影”、”幻影”がまた重ね合わさる形になることも否めない。もちろんテイクダウンも寝技もないんじゃしゃーない、と言われりゃそれまでだが、MMAがバリジャパ以降、「オープンフィンガーグローブ着用/頭突き禁止」が世界標準となったから、素手で顔面を叩き合い、頭突きもありのラウェイの意味合いはまた増す。
たとえば…「ラウェイの試合での攻防は、なぜかフルコンタクト空手より、寸止めの伝統派空手のような出入りの攻防になることが多い」と参戦した日本人選手が語った記述を、いつかのゴン格で読んだ。
リョート・マチダ的な試合か。
…んで、やっぱりそういう話を聞くと、伝統派空手の関係者はどや顔、フルコンタクト空手の関係者は渋顔…にならない??その両者が、ラウェイのようなルールを認めるか、といえば絶対に認めないのだろうが、素手や頭突きありで試合をやったら、おたくの戦い方が有効でした、と言われると嬉しい。
また「あいつは素手、頭突きありのラウェイ経験者だぜ…」と聞かされると、やっぱり選手自体への、ファンの見方も違ってくる。
寒川直喜といえばMMAにも参戦することでも知られるけど、その時もやっぱりこの部分は強調されていた。
そのへん不思議なもんで、これは競技vs路上という、くだらなくも皆が飽きない論争にちょっとかかっているのだろうね。(ラウェイも間違いなく「競技」なのに)。あと、ラウェイに関しては、「ホーリーランド」著者は、ぜったいにいちど見てもらって、観戦記をかいてほしいと思っている(笑)。
要はラウェイってそういう不思議な立ち居地で、「衰退する理由もよくわかる。だが、存在した際、そこで生まれる事実がいろいろな意味を持つ」という………なかなか言葉にしにくい。あとは各自でお考えいただきたし。