AP通信が速報で流した、非公式情報源によるスクープと、IOCの正式な発表はすこしズレがあった。最初のその、非公式情報によるスクープを半信半疑で訳しているのが我ながらオカシイ（笑）
ただ、その記事は確定・正式発表の情報より生々しい雰囲気を伝えている。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52315958.html
http://abcnews.go.com/Sports/wireStory/ioc-set-cut-sport-program-2020-games-18462581#.URocjj8rbyY.twitter
IOCの内部事情や意思決定に精通し、公の立場にいる某関係者が、IOC首脳が2020年五輪に関し、レスリングを公式種目からはずすことを決めたと述べました。
この衝撃的な決定があったのは火曜日です。
その関係者は「IOC理事会は、近代五種競技を保持し、その代わりにレスリングを削除する」と決めたと取材陣に教えました。
同決定はまだ未発表なので、関係者は匿名を条件にAP通信に語りました。
IOC理事会は、現行オリンピック種目の中で26のスポーツに関して見直しを行っています。そして 国際オリンピック委員会は、1つのスポーツを除けば、今年下半期に、新しいスポーツを追加することができる権限を持ちます。
ApAn official familiar with the decision says IOC leaders have dropped wrestling from the program for the 2020 Olympics.
In a surprise decision Tuesday, the offficial tells The Associated Press that the IOC executive board decided to retain modern pentathlon and remove wrestling instead.
The official spoke to the AP on condition of anonymity because the decision hadn't been announced yet.
The IOC board reviewed the 26 sports on the current Olympic program. Eliminating one sport allows the International Olympic Committee to add a new sport to the program later this year.
これがどの程度に合理的なものかは分からない。
単純に考えるとオリンピックというのは競技人口の多い、メジャーなものから順番に選ばれるのかなあ･･･？とも思うが、そうでもないっぽいね。さすがに近代五種とレスリングでは後者のほうが競技人口が多かろう。いや五種はそれぞれの競技で考えるべきなのか。
また、柔道より競技人口が少ないとも思えんが･･･
ただ、柳澤健「日本レスリングの物語」によると以前、レスリングに関しては「グレコローマンとフリースタイルを両方やってメダルを与えるのは多すぎる」という声があったそうな。
このときはレスリングが「古代五輪からあった」という伝統がものをいって存続されたという。
（ただ面白いことに、グレコローマンはまさに「ローマ｣「ギリシャ＝グレコ」（※はてブにて指摘あり、追記）を意識させる名称だが、実はこれは古武道における「開祖は源義家」的なハッタリ、後付けらしい･･･）
「スポーツ政治の政治力」なんて話を聞く事もあるが、あまり実感できなかった。今回は大きく実感したよ。
人気、国際性、男女のなんとかだそうだ。チケットが売れるとか視聴率の話もあるらしい。
あと、今報道では「アジア勢などが強いので、IOCで９人委員を出す欧州にとって面白くないのでは」という推測もあった。
あ、あと、レスリングは他の候補とオリンピック競技一枠を争うそうだが、その他候補の中にカラテ、太極拳が入っているそうだ。
これは「対抗戦」で決めればいいだろ！！！！
