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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「格闘技興行と裏社会」…K-1などに関わった柳沢忠之氏が経験則を語る。

山口日昇氏がネット上でのマガジン「かみぷろ」を始めた。
全コンテンツが1月20日まで無料公開中だとのこと。
http://kamipro.com

昔むかし、『紙のプロレス』、略して『紙プロ』という雑誌がありました。
「世の中とプロレスする雑誌」というキャッチフレーズを掲げ、プロレスや格闘技を軸にして、世の中のあらゆる事象にアクセスしていくという、非常に高貴な志のもとに発行されていた、じつに小生意気な雑誌です。
その『紙のプロレス』を、あらためてWEBマガジンとして創刊するに至りましたので、ここにご報告申し上げます。
でも、もはや「紙」でもないし「プロレス」でもないので、『紙プロ』ではなく『かみぷろ』という誌名にします。
なんの略? それは、『神様のプロパガンダ』! …(略)

 
旧「kamipro」終了後、こちらも「Dropkick」「KAMINOGE」そして「かみぷろ」の3派分裂いっていいのかなあ

KAMINOGE」もそういうところがあるが、かみぷろも小さいころの「紙のプロレス」(懐かしいがややこしい)時代のキャッチフレーズ「世の中とプロレスする」は、現在は改めたというが…しかし実際はまさにその通りに、プロレスだけではなく幅広い社会現象、文化現象を追っていくみたいだ。
 
からしょっぱなの特集がいきなり「橋下徹とは何か?」になる。
  
ゆとり世代は知るまいが、(というか知る必要ゼロだが)kamiproが本の代金より集金の電車代がかかるような手売り、直接配本の時代からメジャー化するきっかけは
「猪木とは何か?」
大山倍達とは何か?」
といった「何か?」シリーズだったのだ。


http://kamipro.com/series/0001/00109
しかし、大本の橋下徹の話はこの際、他に任す。
当方がピックアップするのは、石井館長の側近・ブレーンとしてK-1隆盛の立役者の一人でもあった柳沢忠之氏が語る裏社会論。
なぜこんな話が橋下徹を語る座談形で出ているかはあとで解説します。(もしくは座談会本文を読んでね。)

柳沢忠之  (略)…その格闘技の暗躍部分ということでいうと、俺も長年この世界で生きてきてわかったことがあって。昔は結局、興行=裏社会みたいな、興行が裏社会のひとつの既得権益みたいになってた。でもこれが格闘技においては、興行=テレビ局事業部に変化していったと。そうなるともう、興行のビジネススキームの中に裏社会の人たちが入ってくることはないわけですよ。興行会社のコンプライアンスではなく、テレビ局のコンプライアンスを基準に構造改革したわけだから。ただね、中には自分から好きこのんでそういう世界と接点を持ちたがる人もいるんだよ。
 
山口日昇  そういう方面が好きな人だけが、そういう方面に行くというね。
 
柳沢  そんなところにこちらから触らなければ向こうからは来ない。警察とコンプライアンスがこれだけ厳しい時代だから。
 
水道橋博士  芸能界も基本そうだけどね。好きな人だけが触ってるだけで。普通なら接点はないよね。
 
柳沢  つまり格闘技業界も芸能界も、テレビ局のコンプライアンスに準じた構造改革をせざるを得ない時代になったと。

これまで語られてきた話に、柳沢氏は…それが事実かどうかは今後の検証が必要だろうが…ともかく、ひとつの解釈を示している

・テレビ局のコンプライアンスが基準となることで、格闘技界はふつうにやっているなら裏社会と接点を持つことはなくなった
・しかし中には、すき好んで自分から接点を持つ奴がいる。

なるほど。

で、
なんで橋下徹を語る座談会でこの話が出ているかというと
http://kamipro.com/series/0001/00109

「橋下府知事になったあとに、『たかじんNOマネー』で会ったときに「これだけの改革をやったら身の危険もあるでしょうし、お子さんどうしてるんですか?」って訊いたら、「そこが一番大変ですよ」って…いつ、とんでもない目に遭うかわからないから」

つまり、そういう舞台なんですよ、橋下徹の世界は…(略)だから知識人の人たちに、「リングに上がれよ」って言ったって、橋下に論戦で負けるっていう、その危機感だけで躊躇しているわけじゃないんですよ。もっとダークでディープで恐ろしいところがある。

行政とか役所とか、一番コンプライアンスに厳しいと思われてる世界で、なぜ「入れ墨問題」が起こるのか? 橋下徹はそこに斬り込んでるということだよね。
 
新聞なんかで見る「入れ墨問題」っていうのは、市の職員の中にたまたま子供に応対した人が入れ墨を見せびらかしたっていうのが契機になって、問題化したっていうふうにしか見えてないけど、そうではなくて、大阪市が裏社会の食いものになってるんだっていうのを表に見せようとしてる。
 
そういうことですよね。例えばゴミ収集の下請けが問題になってたけど、市が結局そういうところに下請けを出してるっていうだけでなく、そういう人たちを直接雇ってる。ホントに公務員試験受けたの?っていう人たちが「公務員です」ってなっちゃってる。その構造自体を浮き上がらせようとしてるんだけど、とてもそこまで理解してる人は少ない。
 
まず、その構造自体をしっかりと新聞は書かないから。テレビも言わないし。

つまり橋下徹大阪市改革が、裏社会との対決の面がある、という文脈から派生して、座談会出席者が自身の経験した格闘技界と「裏社会の接点」について語ったという流れ。