2012年9月25日の朝日新聞「耕論」です。
オピニオン欄をほぼ1面まるごと使うインタビュー記事(この二人が対談したわけではなく、別々のインタビューの同時掲載)です。
残念ながらオンラインでは有料購読者のみ読める形式!・・・【付記】じゃ、ないかもしれない。コメント欄より
ボルダラー 2012/09/27 08:05
朝日新聞デジタルは無料会員登録でも読めますよ。
一日に読める記事数に制限はあるけど。
http://digital.asahi.com/20120925/pages/shasetsu.html
人事を一新し一本にこだわれ
■山口香さん=筑波大大学院体育系准教授 力を出し切れなかった、残念、悔しい、申し訳ない――。ロンド… 写真付き記事
講道館に縛られず外から学べ
■柳澤健さん=ノンフィクションライター 国際大会で戦う日本の柔道選手はかわいそうです。海外の選手は… 写真付き記事
柳澤健のほうの意見を抜粋、要約する。
・海外の選手はルール内で何でもできる(スポーツなのだから当然)。だけど日本の選手はルール+「講道館」が認める正しい柔道に従うからハンデがある。
・つまり「襟と肘をきちんともち、投げ技を掛け合え」と。講道館柔道の宗教にも似た硬直思想に支配されている。講道館は「柔道の一流派」に過ぎないです。段位を今は独占して「柔道=講道館」。日本の柔道家はすべて講道館の身内。相対化されない。
・以前は講道館、大日本武徳会、そして高専柔道があった。後ろの二者は寝技を強化したが、講道館はかつて、寝技にいくと『卑怯だぞ』。その講道館支配で、寝技技術は失われた・・
・2008年の世界団体選手権ではブラジルのフラビオ・カントが、日本最高の寝技師加藤博剛に勝利した。まともな指導者なら選手をロシアやブラジルに長期遠征させる。
「外国の柔道は間違っている。講道館柔道だけが正しい」という思想が問題。
・日本レスリングは「正しいレスリング」と思い込みをせず、合理的で先見の明があるから女子レスリングの隆盛を見た。
・講道館柔道と全日本柔道連盟は一体化をやめる。外部から優秀なリーダーを呼ぶといった改革が必要。
興味のある方は、今の時期なら容易に図書館で読めると思います。
これと今月のゴン格、松原隆一郎氏・@eJudoの古田英毅編集長対談は合わせて考えたい。
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■大反響!「続・柔の現在」。
☆失われたままの4年間“日本柔道”はどこにいる?
松原隆一郎×古田英毅(eJudo)
「日本柔道強化委員会にロンドン五輪検証レポートの公開を求めます!」
というか同対談にある「柔道の言語化」は柳澤氏に柔道史の本を書かせればまずは解決すると思う・・・。