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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

高橋義生が(独特の方法で)決戦前の高阪剛や藤田和之をサポートした話

まだタイムシフト的なもので見られるのかな? 昨日こんな催しがありますた。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv97384342
ツクリテートークマルハンチャンネル 格闘技のツクリテー​!!篇
 
この番組では、アニメーター、デザイナー、ミュージシャン、映画監督、脚本家、アスリート…など、
それぞれの業界を作り上げ、発信する人たちを【ツクリテー】と呼びます。
その【ツクリテー】たちが惹かれ合う者同士、ニコ生に集結し、
思いのまま感じるままに “ツクル” をテーマに、たっぷりトークする番組

ここにて高阪剛郷野聡寛長南亮の3人の鼎談が行われた。うーむ人選のつぼをついている。ここに大沢ケンジ勝村周一朗なんかを含めてもいいのだが、あの顔で皆インタビューやブログ記事がすべてコンテンツとしていい文章になっている知性派だ。
まず人選に感心した。ちなみに司会的な役割を、このほどMMA引退を表明(SB参戦を最後の挑戦とする)し、第二のキャリアを模索する郷野が務め、ぎこちないながらもそつなくこなしていた。

ただ、番組内でちょっとしたハプニングが。自分のベストバウトを3つ選出する、という企画で、ベスト1に桜井マッハ速人戦を挙げた郷野に、TKが「これって桜井が、綺麗に郷野に腕十字を極めた試合だよね?」と。郷野はもちろん!「ちがいますよ!俺が一本とったんですよ!」長南「それって高阪さんが解説してましたよね?」。
ゴウゴウたる非難をあびたTKがコソクにも言い訳にしたのが「いやちょっと金曜日に・・・高橋さんたちに拉致られて・・・朝まで飲んでたもんで・・・」
 
ああ、多分この流れだ・・・

鈴木みのるvs高橋義生トーク​バトル『決着戦』延長2回戦
 
高校時代からの親友である、「鈴木みのる」と「高橋義生」。
2人の格闘家が「アマチュア時代」「新日本プロレス」「UWF」「藤原組」「パンクラス」各時代を振り返って、ここでしかできない秘蔵のトークを繰り広げる座談会『決着戦』が再び。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv97619954
このあと、電話をかけて呼び出したとおぼしい。
でも高橋義生鈴木みのる、そもそも番組内でかなり飲んでたぞ・・・。ああ、さらにそもそも、番組内でいろんな選手に電話をかけてたな・・・

TKのvsマリオ・スペーヒー、藤田のvsヒョードル高橋義生はこう選手を指導した。

その高阪は、自身のベストバウトに、PRIDEで見事なフックパンチでKO勝ちしたマリオ・スペーヒー戦を挙げた。この時、初めて高橋がパーソナルパートナーとなり、ずっと練習を見ていたそうである。
高橋とTKは、リングスとパンクラスが一触即発になったとき、両団体の”ポリスマン”として「たぶん俺が出ることになるんだろうな・・・」と互いに思っていたそうである。高橋は柔道の経歴がある選手を練習相手にしていたとか。このマリオ戦の準備をしている時も「一度は闘ってみたかったね」としみじみ語り合ったという。

さて、高阪は今回のトークで、マリオをKOしたフックパンチについての秘話を明かした。

高橋さんが言うんですよ。
「そのパンチ、かなりいいよ!これで勝てるよ!! ・・・だがな、その威力を正確に俺が知っとかないと、セコンドの俺も『ここでパンチを出せ』とか、正確な指示ができないよな。 だから今、俺を思いっきり殴ってみろ
もう、「???」ですよ
それでも「さあやれ!!」と何度もいうから、しょうがないからフックを顔面に当てたんですけど
何発か打っても、
「何だ!そんな威力じゃ駄目だろ!本気でやれ!!」
しかたないんで、ホントに全力でドーンとやったら、高橋さんその場でダウンして(笑)
「効いた〜〜〜〜っつ!!これで勝てる!!」

高橋とTKの団体を超えた交流と友情は、どういう形で育まれたのか不思議だった(組織的な和解は、この個人的な交流に先導されるように後から進んだ)が、なるほどとその一端がわかった。
同時に多くのパンクラス後輩が今でも団体を超えて慕っていたり、id:hitokui_yoshiki氏のような熱心なファンが多いのも判る気がした。


■藤田vsヒョードルでも・・・
その番組では、「自分が”見た”ベストバウト3つ」を挙げる企画もあり、藤田はそのベスト1に藤田vsヒョードルを挙げ、この練習についても秘話を明かした。

高橋さんが言うんですよ。
「そのパンチ、かなりいいよ!(・・・大幅に(中略)。だって、上の話とまったく同じだもの!)・・・俺を殴ってみろ」
 ただ藤田の場合「じゃあ高橋さん行きます!」と、最初から全く躊躇なく全力で打ってきたんだよね(笑)。それで(略。さっきと同じ)ダウンして「効いた〜〜!!」

藤田もこの試合に敗れたものの「ゴリラフック」と呼ばれたパンチで当時の絶対皇帝をよろめかせたのは有名だ。
高橋義生藤田和之の学生時代からの縁は、前回のトークライブを紹介したこの記事を参照。

鈴木みのる高橋義生藤田和之のおはなし。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120309/p1

ただ、「いい話」ではあるけど・・・それも含めてバンバン、本気で殴りあうスパーを繰り返していたそうで、TKも反省を込めて「こういう練習をしちゃいけないという典型だね」、長南亮「俺はTKジムに出稽古行かせていただいたんで、その影響を受けて、うちのチームではスパーで網膜はく離とか、眼底骨折とか・・・今年ジムを開いたんですけど、その経験からちゃんと注意してスパーをやらせています」

郷野「でもSRCジムの時代(1、2年前か)、高橋さん教えてる練習生にその『俺を殴ってみろ』やってましたよ・・・・・・」


どうかご自愛を。パンクラス参戦の話で、高橋は「おれは川村亮に言ったんだけど、あっとが新体制になったから、また話を一からしないと駄目なのかな?」とか心配していました。