twitter上の「重大発表」予告から間もなくして。
■K-1の現状と今後について -- 谷川貞治より
http://feg-jp.com/jp/news/2012/0405_release_01.html
一読、しばし黙考した。
ひとつの時代が幕をひかれるにあたっての、葬送の言葉としてはふさわしいものであったか。たぶん、あったと言えるだろう。美辞麗句が並んでいるわけではないが、感動的ですらあった。
同時に、このブログが…とは言わないが、格闘技ファンが海外の情報、周辺の選手・プロモーターの発言を断片的につなぎ合わせた見取り図は、終始既存の格闘技メディアの情報より先んじ、より詳しく、より(結果的に)正しかったなぁと(笑)。
まあ、彼らは知っていても書けないことが多かったとは思う。これから「あのとき実は・・・」という報道も、より多くが出てくるだろう。
次の対決の構図が、また。
・・・K-1の社長になるつもりだったバス・ブーンが自分の手でK-1ができなくなったことに腹を立て「グローリー」というイベントを定期的にやっていくようで、K-1ファイターを次々に引き抜きにかかってるからです。このバス・ブーンの行動でK-1は二分化されるのは間違いありません。ピーター・アーツやジェロム・レ・バンナ、ジョルジオ・ペトロシアンは「グローリー」と契約を済ませました。こういったK-1の有名選手は、今後ゴールデン・グローリーの選手の踏み台になっていくでしょう。そして今後は「新生K-1」VS「グローリー」となっていくんでしょうね。バス・ブーンと敵対している「It's showtime」のサイモン・ルッツは新生K-1に全面協力していきます。ここでもサイモンVSバスのオランダ対決の構図が生まれ、バスはK-1潰しに躍起になっています。こういう場合、得てして両者リングアウトになるケースが多いので心配です。
一から「グローリー」というイベントをやるということになったらしんどいだろうね。やはり「It is SHOWTIME」で先んじているほうが有利な気もするが、どうなんだろう。
個人的には「私は、セーム・シュルトの兵隊だ」なので、そっちのいるほうが正統であるとみなすべきだと信じるが。
谷川貞治氏、「あたらしい格闘技イベントをはじめます」
私のほうもご迷惑をおかけしている人たちに少しでもお返しできるよう、今後は新しい格闘技コンテンツを作っていこうと思っています。すでに構想は出来上がっており、はっきり言って、これは格闘技界の新たな革命になりうると自信を持っています。
■新しい格闘技を作ります
すでにテレビ局の人にも相談しましたが、みんな「メチャクチャ面白い」と言ってくれています。こんな状況で「何を今さら」と思われる方もいるかと思いますが、格闘技が元気をなくした責任を強く感じているだけに、もう一度最後の勝負をしようと思っています。すでに協力していただける投資家の方々もたくさん現れています。これは面白いですよ。ぜひ、期待してください!
ちょっと、想像もつかない。
だけど、ショービジネス・エンターテインメント興行の世界に首まで浸かったら、やはりそこから抜け出すのはむつかしいんだろうな、とはたからは思う。それほど、ある意味では幸せな世界なんだろうか。
「敗者には、何もやるな」という言葉がある。
あれは敗者を貶めるのではなく「彼は勝利を目指し、勝負で違う結果が出れば栄光も富も手にするはずだったのだ。だから哀れんだり、かわいそうにと思う必要は無い」という意味だと思う。「格闘技ファンが頑張って支えなかったから、K-1が潰れてしまったんだ」なんて自虐的な発想も外れている。
「テレビ局の人間が滅茶苦茶面白いと太鼓判を押す、新しい格闘技」のサポートもファンは・・・まあお手並みを拝見しましょう。