椎名高志ブログより
http://cnanews.asablo.jp/blog/2011/05/15/5863045
東日本大震災支援「コミックライターズ∞(エイト)」
チャリティーイベント(入場無料)が開催されます。○参加作家(五〇音順)
河合克敏/久米田康治/椎名高志/曽田正人/藤田和日郎/藤原芳秀/皆川亮二/村枝賢一
七月鏡一先生をはじめ、その他スペシャルゲストあり。○イベント内容
トークショー、チャリティーオークション、サイン会(詳細は当日発表させて頂きます)○日時と場所
日時/6月12日(日) 12時〜17時迄 場所/(JR中野駅北口)中野サンプラザ 380名限定○応募方法
往復はがきで6月8日(水)必着 ※当選者には入場券となる返信はがきを郵送します
一度書いたことがあったけど、自分は部数やら人気とは別に、90年代の前半から半ばの少年サンデーこそが、同誌の黄金期ではなかったかと思っています。
その中心となったのが(俺認定でですよ)河合克敏/椎名高志/藤田和日郎で、ちょうどプロレス界でも闘魂三銃士と超世代軍がガーッと主役の座に、のしてきた時代でね(笑)。重ね合わせて見ていましたよ。
それを迎え撃つ怪物ジャンボ鶴田のような、高い壁のエースとしてゆうきまさみがいたし。
御大で高橋留美子やあだち充も…たぶん世間的には今なおエースなんだよな。ただ自分は正直、象徴的な存在というふうに思っていた。
まあ、90年代のサンデー新世代をひとくくりにしたのは、彼らが実際に仲がよかったことがいろんなトピックから見てとれたから。
「帯をギュッとね!」の単行本おまけ四コマで、みんなで温泉旅行に行った話が出てくるし、何度か合作漫画も描いたし、「GS美神」の唐巣神父は、髪の毛の薄さも含め藤田和日郎がモデルと言われる(笑)
藤田氏が「BSマンガ夜話」のうしおととらの回でいしかわじゅんのやや?辛口な感想にへこんだとき、椎名氏が逆に怒りをブログで表明した事も(あの文章、保存しておけばよかった・・・)
【追記】コメント欄より
フルーツ・C 2011/05/21 18:38 椎名高志のコメントはこれでしょうか。
http://web.archive.org/web/20010413145558/www.ne.jp/asahi/cna100/store/okini02/0115.htm
怒りより寧ろ岡田斗司夫の解釈に感心しました。
残念ながら、とらがラーマを抱いているシーンを「食っている」とポンコツな見方をしていたのも岡田斗司夫ですが。2/28日未明に放送された、BS2の「マンガ夜話」のお題は「うしおととら」でした。例によって見てない人は置いていきます。
この番組見るたび、いつも思うことなんだけど…何様のつもりだ、いしかわじゅん。何言ってもムカつく。知り合いがネタにされてるのを見たのは初めてでした。そしたら、ムカつき度十倍。岡田斗司夫や夏目房之助はいいんだ、何言っても。あの人達にはプロの評論家としての芸があるから。なんだっての、あのオッサンは? 偉いの? なんで? どして? なんか権力持ってんの? 才能…ま、そのことは言うまい。あんまり腹の虫が治まらないので、見終わったあと藤田和日郎先生に電話をかけた。一緒に怒りをぶちまけて憂さを晴らそうと思ったのだ。ところが、自分では見てないし録画もしてないという。ネームの最中で、ゆっくり話す時間もなさそうだった。本人は自分の創作に忙しくて、そんなくだらないことは歯牙にもかけていなかったというオチ。
ところで、番組終了近くでの岡田斗司夫のコメントにものすごくイイのがあった。物語のエンディングで、とらがまだ人間を食う気があるのかを聞かれて「もう腹いっぱいだ」とこたえる名場面がある。岡田氏はそのときにうしおがとらの胸を叩いているカットを取り上げた。私を含めて、たぶんかなりの読者がその意味を見落としていたと思う。つまりこれは、とらが人間を食おうとしていたのは空腹だったからではなく、心の穴を埋めたいと願っていたからだったということを、象徴的に、しかしはっきりと表した絵なのだ。彼は失った人間性を取り戻したいという欲望から、人間を食うという非人間的な行為に取り憑かれ、それがうしおによって救済されたのだ。テーマとしては理解していた。しかし…(略)
一緒には住んでいないけど「90年代のトキワ荘」的な存在感があった。
藤田和日郎の面倒見のよさが、寺田ヒロオのようだ・・・という文章も以前書いたっけ。
■twitterが「21世紀のトキワ荘」、そして藤田和日郎は「平成の寺田ヒロオ」か?あまりに大きな漫画界での存在感(&マンガのゲンバ)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110125/p4
(2019年追加)
藤田和日郎氏のほうの感想も残ってるんじゃないか?と思いついたら、ありましたですよ。
websunday.net
あ、そうそう。BS漫画夜話っていう番組で『うしおととら』特集されてね(3月くらいかな)、そのときは観てなかったんだけど、最近ビデオで観ましたですよ。複数の方がひとつのまんがを題材にあれこれしゃべるものなんだけど友人たちで話すようなツッコミをいちいち「プロですよ的見方」で話す、この番組は前から好きじゃなかったんですわ。
案の定、言われてましたですな。
頭の良さげな人たちが分析する。
ほめてはけなし、けなしてはほめず…
ま、自分からの感想はいいや。それより、うれしかったのは、椎名先生が、怒ってくれてねえ。それはもう、オンエア直後に、電話があって、もうぷんぷん。それで、今になってビデオを観ても、椎名さんの声が聞こえてきて、とってもクールに受けとめることができました。
椎名さんの電話がなかったら、斜に構えてまんがを描かない自分は番組の意見の直撃を受けて爆発していたかもしれなかったよ。だいたい絵がヘタであきらめてるってよォ……とか何とか書いているうちに、故郷のおふくろの電話。「人間 怒られなくなるとダメさァ」
……はい… そうでしょうな…
やめとこ。では、みなさん、また。
その後もこんなツイートしてる
……はい。
— 藤田和日郎 (@Ufujitakazuhiro) 2012年10月9日
わかってます。
ヒトのせいにしないで、勉強しマス……。
これだから、「BS漫画夜話うしおととら」の回でいしかわじゅんに「藤田和日郎は言葉の間違いが多い。」って指摘されたんだろうか……。
いずれにしても昔のハナシ…(笑)
三銃士に村枝氏や久米田氏を含めた、そのサンデーの「ナインティーズ・マフィア」たちは、テン年代の今、あるものは同じくサンデーで、あるものはビッグコミックスピリッツで、またあるものは講談社の某誌で、それぞれ看板を張ったり、いい位置でオンリーワンの席を確保し続けている。
そんな人々の公の席でのトークショー(など?)。
どんなものになるのだろうか。