正直、日中さまざまに仕事があった疲れも、夕方2時間のUFCがあったこともあって、夜に強くないぼくは、中盤の試合は一応目を開けて見てたはずなのに結果が分からないという・・・夜11時からのサムライTVニアライブでは結構よくあるパターンなんです(笑)
しかしそれでも、メインイベントが始まったらばっちり目がさえてしまい、名勝負を見ることができました。
自分は、セーム・シュルトが好きなことでも分かるように「安全なところから、遠距離攻撃で一方的に相手に当てる」ような戦い方を見るのが楽しいんだよね。リオンは決して一方的にやられているのではなく、もちろんすごい反撃もしたけど、階級内では長い手足を生かした、遠方からのジャブやストレートがさえての勝利だった。
とはいえ、それは日沖のもうひとつの得意技である、けっこうトーナメントでは百発百中を誇った「さば折りテイクダウン」をリオンが防いだがゆえの展開でもありました。それを防いだという一点だけでも、リオン武のすごさを証明するにあまりある。
でも「戦極の日沖発」だからJCBのメインが務まったという面も。
足掛け2年半の戦極(SRC)が「日沖発という男は、フェザー級で世界ランキングに入るようなリアルディールである」というこの上ない宣伝になったことは確かでしょう。(PRIDE武士道にも出てたけどさ)
昨年のJCBメインは2興行で五味隆典。
やはり無理してもそういうところの匂いを持つ選手を呼んで、できればそれを修斗内部の生え抜きが迎え撃つ…これが大箱の必須条件になっていくのですかね。
そしてこれは修斗の「切り札」で、これに匹敵するような(外部にも響くような)好カードありますかね。
思えばパンクラスやZST、ケージフォースもその中で「切り札!」といえそうなカードは一通り終わったり、選手がメジャーに軸足を移したりとある。3年ほど前は結構あったような気がしたんだけどな。
DEEPは「DREAMの敗戦を受けてみそぎに来ました勢」vs「DEEPの中で上がってきた。DREAM経験者をここで食ってさらにのし上がるぜ!勢」で回していけるから一人気を吐くホトトギス(意味不明)。
リオン武は「ぼくはパフォーマー。日本のお客さんに試合を見て欲しいから海外は考えない」という。じゃあDREAMやSRCには出場OK?
リオンの敗戦後コメントなどは呼んでいないので分からないのだが、こんな面白い試合をする選手に目をつけないはずはないと思う。修斗王者じゃなくなったことで動きやすくはなっただろうし、実際のところ数年前、DEEPに出場寸前だったことは既に書いたこともあるよね。
さて当人の意向は。
修斗はこうやって「別の山脈」を築いているからいざやって来ると面白いというか商品価値がある。
ところで競技的にはこの判定ってどうよ&世界戦5R制度はやはり難しいのかな?
判定を聞きなおすと・・・
サブレフェリー ウラ 30-27 日沖
サブレフェリー 横山 30-29 リオン
レフェリー 鈴木 30-27 日沖
DREAMやK-1ならどうってことない判定だが(オイオイ)、修斗は採点基準を細かく定めていてあまりぶれが無い、という説を聞いていたので、なかなかそうでもないんだな、と実感。
そして判定にも大きく関係するラウンド数。
昨年6月の記事
http://blog.livedoor.jp/shooto_column/archives/898170.html
鈴木 来年あたり世界戦だけ5ラウンド制にしようと考えています。UFCと同じですが。
(略)
鈴木 この前大阪で中蔵(隆志)選手にも聞いてみた所、急にはやめて欲しいと。来年ぐらいからだったら準備はできるということでした。反対の意見ではなかったですね。
リオン 決着つけやすいですよね。
(略)
若林 例えば3大チャンピオンシップをやって、全部判定だとトータル15ラウンドにもなってしまいますからね。
(略)
田村 3分3ラウンドと5分2ラウンドだったら、そんなに試合時間に変わりは無いじゃないですか?
鈴木 その方が差も付けやすいと。
田村 そうなんです! 5分2ラウンドだとドローが多くなってしまうと思うんです。
「ラウンドが多いとラウンドごとの採点によってドローは出にくくなる」と。なるほどそうか。しかし「世界戦は5Rと決めると、1興行で『三大世界戦』をやる場合はそれだけで最長、5分15ラウンドになってしまう」と。
これまたそうか。
最終的にはどうなるのかな。