IGFは思った以上にサクサクと進んでいくなあ、という感じでした。3時間しなかったっけ?
でもこれはたぶん格闘技に毒されている見方で、格闘技は判定にもつれ込む数をコントロールできないので運が悪ければ5時間6時間になるが、プロレスはそうではない。それにアントニオ猪木の時代、四天王的な30分のロングマッチも少なかった。10分台の試合が多ければこれぐらいが普通か。
ネクロ・ブッチャーが映画に出てきた、人間用ホッチキスを持参も使用もしなかったことに、前の席の女性客はいたくご不満だったようです。
藤原嘉明vs初代タイガーマスクは、リングに立つ2人を見ただけで満足するべきなのでしょう。
さて、ジョシュ・バーネットとボブ・サップがコーナーの対角線に陣取ったタッグ対決ですが、やはりどうシナリオを描くかには相当苦労したと見える。高山とサップの、よく分からない「仲間割れ」のように見えるあれは、少なくとも観客席からはその理由がよく分からなかった。
最後(ジョシュがサップからスリーパーで勝利)も、ちょっとロープブレーク気味で、「あれはロープなのに、レフェリーのミスジャッジだよ!」的なストーリーかと思いきやそうでもないらしい。ちょっと自分がプロレスの見方を忘れたのか、なかなか分かりにくい話でした。
あと、最後に野獣覚醒、大暴走!!ってことで猪木に手を出す、という流れはよく分かるけど、その時猪木がボディスラムで「投げられそう」になるところで終わったのは・・・仕方ないのだろうが、数年前ぐらいだったらボディスラムで「投げられる」ところまで行ってたんじゃないか?と思った。
今でもここぞという時のパフォーマンスの元気っぷりはかわらないが、闘魂も着実に年齢を重ねている。